







2014年6月12日21時8分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時過ぎ、周南市櫛ヶ浜の空きビルの解体工事現場で、作業員が屋上に設置された看板を取り外す作業をしていたところ、突然、看板が倒れてきて下敷きになった。
この事故で、看板の下敷きになった建設作業員の男性(58歳)が頭を強く打って、およそ30分後に死亡が確認された。
警察によると、看板は幅75cm、高さ4m50cmで重さが500kgあり、男性が看板の根元の付近を切断する作業をしていたところ、突然、倒れてきたという。
看板の取り外しは、男性と別の作業員の2人で行っていたが、男性が切断作業をしていた際、もう1人の作業員は離れた場所にいたという。
警察が、さらに詳しく事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065180641.html?t=1402606852542
2014年6月12日19時36分に長崎文化放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時前、長崎市深堀町のF造船長崎工場の作業員から、「建造中の船内で何かが燃えているようだ」と、消防に通報があった。
火災は、全長約150m、総トン数2万5000トンのタンカーの船底で発生。
煙の充満と高熱のため消火に手間取り、発生から約5時間たった午後6時にほぼ鎮まった。
消防は、火が出た船底で配管工事をしていたとみられ、火災後、連絡が取れなくなった40代の男性作業員を救助したが、12日午後7時現在、意識不明の重体。
同僚の作業員によると、船内に組まれていた木製の足場に引火した可能性もあるという。
出典URL
2014年6月13日20時20分にNHK長崎からは、続報的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
6月13日付の毎日新聞長崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後0時50分ごろ、長崎市深堀町にある造船所、「F造船長崎工場」で、建造中の2万5000トンのケミカルタンカーから出火し、船の底の部分で男性が死亡しているのが見つかった。
警察のその後の調べで、死亡したのは出火当時、船内で溶接の作業をしていた男性(45)とわかった。
F造船によると、火災が起きたときは昼休みだったが、男性は食堂にやってこず、ほかの従業員が船に戻ってみると火が出ていたという。
警察によると、船内は4層に分かれており、最下層には煙が充満していた。
警察と消防によると、船の底の部分にある、水を出し入れして船の浮力を調整する「バラストタンク」から煙が出ていたということで、消防では、溶接作業中に近くにあった可燃物に火が燃え移り、一酸化炭素などが発生したものと見ている。
警察と消防は、造船所で行った船などの現場検証の結果を分析するとともに、造船所の関係者から話を聞くなどして、火が出た原因について詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035184681.html?t=1402692564115
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20140613ddlk42040540000c.html
2014年6月13日8時28分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時50分ごろ、京都府城陽市市辺西川原の国道307号で、道路の拡張工事中だったパワーショベルが誤って電線を引っかけ、高さ約20mの電柱1本が折れた。
けが人はいなかったが、折れた電柱が道路をふさぎ、現場の国道約300mが午後8時すぎまで全面通行止めとなったほか、付近の住宅約1千戸が一時停電した。
警察によると、パワーショベルを操作していた作業員の男性(39)が、誤ってアームを上げたまま走行。国道上を通っていた電線を引っかけ、電柱が根本から折れたという。
現場では今月7日から、道路拡張の工事が行われていた。
現場は片側1車線の国道の直線部分。
付近で飲食店を営む男性(84)は、、ボーンという大きな音がして、外を見たら電柱が倒れていてびっくりした。直前にお客が車で来ていたので、危ないところだった」と話した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140613/waf14061308280004-n1.htm
2014年6月14日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月13日付で毎日新聞宮崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都城市志比田町のK酒造志比田工場で12日午前10時20分ごろ、47基あるステンレス製の「貯酒タンク」(直径6m、深さ11m)の1基が爆発する事故があった。
タンク上部のステンレス製のふた(直径1m、10kg)が飛ばされたが、けが人はなかった。
警察などによると、タンクは蒸留した焼酎の貯蔵用。
爆発が起きたタンクでは、品質を均一にするため機械でかき混ぜる作業が行われていた。
近くで作業中の社員が爆発音に気付き、高さ1.5mほどの炎が上がるのを見た後、自然鎮火したという。
落ちたふたで、タンク同士を結ぶ鉄製の通路の一部が壊れた。
事故の通報が消防に届けられたのは、発生から約2時間後の午後0時38分。警察には通報しておらず、警察には午後1時35分に消防から連絡が入ったという。
同社では、「連絡を受けて現場に駆け付け、確認していたら(通報が)遅れた」と説明している。
13日は警察による現場検証が行われた。
同社は、「一刻も早い原因究明に努め、再発防止への取り組みを強化したい」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20140613ddlk45040596000c.html
(ブログ者コメント)
アルコール蒸気が爆発した可能性が考えられるが、もしそうだったにしても、過去にほとんど聞いたことがない事例だ。
(2015年8月11日 修正1 ;追記)
2014年9月25日付で同社HPに、撹拌用水中ポンプの電源ケーブルが劣化して短絡したことが原因だったなどという記事が掲載されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
3.原因
撹拌に使用していた水中ポンプの電源ケーブルが劣化により短絡し、その際に火花が発生。
これを引火源としてタンク上部に滞留していたアルコール蒸気に引火、爆発した。
4.対策
・撹拌機を1台ずつ識別と管理を行う。
・一定の頻度で撹拌機の絶縁確認を行う。
・タンク内アルコール蒸気濃度を低減させる換気方法を検討する。
http://www.kirishima-fg.jp/news/archives/2014/0922.html
2014年6月12日10時31分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月12日8時1分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「世界危機遺産」に登録されている大洲市の少彦名神社参籠殿で11日、修復作業をしていた男性が足場から転落し、死亡した。
事故があったのは大洲市菅田町大竹の少彦名神社参籠殿で、警察によると11日午前9時ごろ、参籠殿の修復作業をしていた会社員の男性(58歳)が、組まれた足場から7m下に転落した。
男性は、首の骨を折るなどして内子町の病院に運ばれたが、およそ13時間後に死亡した。
少彦名神社の参籠殿は、京都の清水寺の舞台のように山の崖や斜面を利用して宙に浮いたように建てられた「懸け造り」という珍しい様式で、およそ80年前に建てられ、アメリカの財団が選ぶ『世界危機遺産』に登録されている。
地元の人たちが去年から、建物を保存するために修復する活動を行っていた。
今月上旬から修復工事が進められていて、男性は大工の棟梁をつとめ、事故当時は、風でめくれた雨よけのビニールシートをかけ直していた。
事故当時、現場では小雨が降り、男性は命綱をつけておらず、落下防止ネットも張られていなかったという。
警察では、男性が転落した原因などを、さらに詳しく調べる方針。
出典URL
http://eat.jp/news/index.html?date=20140612T103135&no=10
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005157901.html?t=1402606977580
2014年6月12日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前5時50分ごろ、新潟市の北越紀州製紙新潟工場で、工場の電気室の中にあるコンプレッサー1台から煙が上がっているのに従業員が気付き、119番通報した。
木造平屋建ての小屋約30m2が燃えたが、けが人はなかった。
警察によると、煙を上げたコンプレッサーなどが焼け焦げていたといい、警察が出火原因を調べている。
同工場事務部によると、施設内を定期点検中の社員が火災を発見した直後から生産ライン全体を停止させており、「原因が判明し、安全が確認され次第、操業を再開する見通し」という。
6月11日14時0分に新潟日報からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防車が出動し消火活動を行ったが、施設の一部を焼き、約40分後に鎮火した。
同工場などによると、燃えたのはガスを工場内に送るファンを回すための電気室の一部。
工場は24時間稼働しており、出火当時は100人以上の従業員がいた。
原因が判明するまでの間、工場全体の操業を一時停止しているという。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20140611117373.html
2014年6月10日21時59分に毎日新聞から、『外国人技能実習制度:拡充方針も「使い捨ての是正を」の声』というタイトルで、劣悪な環境で働く実態が報じられていた。
劣悪な環境紹介は本ブログの趣旨とは異なるため、それ以外の、事故関係の情報のみ抜粋して紹介する。
人手不足を背景に、外国人技能実習制度の拡充方針が打ち出された。
実習生は日本の縫製業や農業、建設業などを支えているが、劣悪な環境に苦しむケースが後を絶たず、支援団体からは「拡充より先に外国人を使い捨てにする現状を正すべきだ」との声も上がる。
・・・・
埼玉県の建設会社で型枠工として働いていた中国人の男性研修生(31)は昨年12月、大きなパネルを運んでいて腰を痛めた。
歩けなくなるほど悪化したため病院に行こうとすると、受け入れ仲介団体から「仕事中のけがと言うな」と迫られた。
航空券を手配され「自主都合」で帰国させられそうになった。
勤務先と実習生を支援する全統一労働組合(東京都)との交渉を経て、ようやく労災申請した。
国際研修協力機構(JITCO)によると、12年度に作業中の事故で死傷した実習生は前年度比98人増の994人。うち4人が亡くなっている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m040123000c.html
(ブログ者コメント)
本ブログでも、外国人実習生の方が事故に遭った事例を何件か紹介しているが、全体像が明らかになったのは、ブログ者が知る限り、初めてだ。
2014年6月10日17時56分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、太田市の土木会社で、屋根のふき替え作業をしていた男性が屋根を踏み抜いて転落し死亡した事故で、太田労基署は、転落を防ぐための措置を怠ったとして、男性を雇っていた桐生市の63歳の男性経営者を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、桐生市で建設業を営む63歳の男性。
この事故は、ことし3月11日、太田市新田大町にある土木会社で太陽光パネルを付けるため、屋根のふき替え作業をしていた当時50歳の男性が、老朽化したスレート製の屋根を踏み抜き、およそ4.5mの高さから転落して死亡したもの。
同署が調べたところ、屋根が壊れて転落する危険性があったにもかかわらず、男性経営者は転落防止のネットなどを設置する措置を怠っていたことが分かったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065118861.html?t=1402436976619
6月11日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は、屋根材のスレートの撤去作業中だった。
踏み抜きの恐れがある場合、事業主には労安法に基づき、幅30cm以上の足場の板を設置したり網を張ったりする危険防止措置を講ずる義務が定められている。
2014年6月11日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
函館労基署は10日、労安法(主たる用途以外の使用の制限)違反の疑いで、水産食料品製造業の「K水産」と、現場の安全管理責任者だった取締役(42)を書類送検した。
同署によると、同社は今年1月、社内の倉庫で、フォークリフトを高所作業時の足場として従業員に作業させ、高さ2.3mのフォークリフトの木製パレット上から従業員(当時69)が転落して死亡する事故を起こした疑いがある。
同社は、容疑を認めているという。
(ブログ者コメント)
この種の事故は、しばしば起きている。
用途外使用制限(労安則164条)の条文は下記。
(主たる用途以外の使用の制限)
第百六十四条 事業者は、車両系建設機械を、パワー・ショベルによる
荷のつり上げ、クラムシェルによる労働者の昇降等、当該車両系建設機械
の主たる用途以外の用途に使用してはならない。
2 前項の規定は、次のいずれかに該当する場合には適用しない。
一 荷のつり上げの作業を行う場合であつて、次のいずれにも該当する
とき。
イ 作業の性質上やむを得ないとき又は安全な作業の遂行上必要な
とき。
ロ アーム、バケット等の作業装置に次のいずれにも該当する
フック、シャックル等の金具その他の つり上げ用の器具を
取り付けて使用するとき。
(1) 負荷させる荷重に応じた十分な強度を有するものであること。
(2) 外れ止め装置が使用されていること等により当該器具から
つり上げた荷が落下するおそれの ないものであること。
(3) 作業装置から外れるおそれのないものであること。
二 荷のつり上げの作業以外の作業を行う場合であつて、労働者に危険を
及ぼすおそれのないとき。
・
・
・
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h2-0.htm
2014年6月11日10時50分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後10時12分ごろ、群馬県高崎市新町のJR高崎線・新町駅で、上野発高崎行き下り特急「スワローあかぎ」(7両編成、乗客約100人)が、駅を約110m行き過ぎて停車した。
降車予定だった乗客2人は、本来通過する次の倉賀野駅で臨時停車して降ろした。2人は上り普通電車に乗り換え、12分遅れで新町駅に着いた。
新町駅からの特急乗車客はいなかった。
影響で特急は約4分遅れた。
JR東日本高崎支社によると、運転士が一瞬考えごとをしていたため、ブレーキが遅れたという。
スワローあかぎはJR東が今春のダイヤ改正で導入した特急で、「座席指定しなくても指定席に座れる」ことを売り文句にしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000e040181000c.html
(ブログ者コメント)
業務中の一瞬の考えごとがトラブルにつながった事例として紹介する。
2014年6月11日11時2分に室蘭民放(北海道ニュースリンク)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
10日午後1時10分ごろ、室蘭市水元町の室蘭工業大学教育・研究1号館A101機械材料実験室で、化学薬品の調合中に爆発事故が発生した。
実験をしていた学生3人のうち、2人が腕や腹にやけどなどのけがを負い、室蘭市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。
警察などで爆発の原因を調べている。
室工大によると、けがをしたのは生産システム工学系専攻の博士前期課程1年の男性(24)と、機械航空創造系学科4年の女性(21)。
1人は両腕のやけどと腹部にガラスの破片が刺さるけがを負った。もう1人は左腕にガラスの破片が刺さるけが。2人とも意識があるという。
実験は、機械創造工学系専攻の博士前期課程2年の男子学生と3人で行っており、この男子学生にけがはなかった。
2人は、アルミニウムの腐食に関する研究を行う研究室に所属。
事故当時、防護容器であるドラフトチャンバー(高さ1.5m、奥行き1m、幅1.8m)内に2人が腕を入れて外気に触れない中で化学薬品を調合する実験を行い、アセチルアセトンと過酸化水素水を調合していたという。
担当教員は当時、講義中のため不在だったが、同大によると、教員が内容を把握した上で、学生のみで実験をすることもあるという。
当時は、男子学生が女子学生の卒業研究の指導をしていたという。
同大では「二つの薬品を混ぜただけでは爆発が起こることは考えにくい」といい、警察などが詳しい原因などを調べている。
学生2人がけがを負った室蘭工業大学の爆発事故。消防車とパトカーが入り乱れ、構内は一時騒然となった。
爆発で破損したドラフトチャンバーは、ガラス壁と換気扇を組み合わせた大型の実験器具。
事故後、室内にはガラス片などが飛び散り、衝撃の程を物語っていた。
現場の実験室の上の階にいた機械航空創造系学科の男子学生は、「突然『バン』と物が倒れるような音がした。消防車が来たのでみんな驚いていた」と当時の状況を語った。
事故により2講座が休講になったが、付近住民にも大きな混乱はなかった。
同創造系学科の男子学生は「けがをしないため実験には気を付けようと、他の学生と話し合った」と、事故を冷静に受け止めていた。
出典URL
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=20245
6月11日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
処理を早めるために加熱をしたところ、爆発が起きたという。
(2014年9月9日 修正1 ;追記)
2014年9月5日付で室蘭民報から、原因調査結果が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
室蘭工業大学は4日夜会見し、爆発事故に関する調査結果を公表した。
それによると、事故は、過酸化水素水などを含む化学薬品の取り扱いなど複合的な要因が推定され、今後は「安全教育の周知徹底や安全マニュアルの機能チェックが不可欠である」と再発防止に向けて取り組む方針を明らかにした。
事故は、機械材料実験室で大学院工学研究科博士前期課程1年の学生が、ガリウムを過酸化水素水とアセチルアセトンの混合液で溶解させるため、ドラフトチャンバー内でホットスターラーで加熱、気泡が発生した後、準備してあった水槽で冷やすため、ビーカーを持ち上げた瞬間に爆発した。
ガラス片で博士前期課程1年の学生と同実験室で別の実験を行っていた学部4年の学生が腕や背中などに裂傷を負ったほか、爆発音で耳の聞こえが悪くなった。またドラフトチャンバーや実験器具が損傷した。
この事故を受け、同大は、外部の専門家を加えた9人で爆発事故調査委員会(委員長・空閑良壽理事)を設置。
6月10日~8月25日までに4回にわたり、関係する教員や学生にヒアリングなどを実施した。
この日の記者会見は、空閑委員長と委員会メンバーの齊藤康志同大副学長・ゼネラルマネジャーが行った。
推定される事故原因は、過酸化水素水とアセチルアセトンの混合液の発熱反応と著しく早い化学反応変化などによる複合的要因が重なったことが挙げられる。
また、今回用いられた過酸化水素水の濃度が60%と高濃度であり、「取り扱いには注意が必要だった」とした。
今後は、安全マニュアルや薬品のSDS(安全データシート)を十分に把握するよう、「教職員や学生への安全教育の必要性」などを述べた。
さらに、「常に事故は起こりうるものと理解し、保護用アクリル板衝立(ついたて)、安全ゴーグルの着用などの安全措置を講ずる」など、学生らの安全に万全を期すことの徹底が必要とした。
負傷した学生は日常生活に支障がない状態に回復し、通常どおりの学生生活を送っているという。
今後は室工大安全衛生委員会でマニュアルなどのチェックを行い、危機管理委員会に報告する。
出典URL
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/09/05/20140905m_01.html
(ブログ者コメント)
事故のフォロー報道は有難いのだが、記事の内容が、いまひとつスッキリしない。
「複合的要因」とは、具体的にどういうことなのだろうか?
「発熱反応」と「著しく早い化学反応」とでは、「複合的要因」とは呼べないような気がする。
単に、高濃度の過酸化水素水を使ったため反応が急激に進んだ、ということだろうか?
他に情報がないか調べてみたが、見つからなかった。
2014年6月9日18時35分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、善通寺市の自動車整備工場で、飼料運搬車のタンク型の荷台の上で作業をしていた男性社員が過って転落して死亡した事故で、丸亀労基署は、転落を防ぐための措置を怠っていたとして、工場を経営する会社と工場長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、丸亀市にある自動車整備業の「K乗用車センター」と、この会社が経営する善通寺市大麻町の自動車整備工場の工場長を務める64歳の男。
この事故は、ことし3月、自動車整備工場で、整備を依頼された飼料運搬車のタンク型の荷台の上に乗って筒型の移送装置を点検していた当時28歳の男性社員が、高さおよそ4m下の地面に転落し死亡したもの。
同署が調べた結果、男性社員が、作業中にベルトやロープなどで転落を防ぐための措置を怠っていた疑いが強まり、同署は9日、工場を経営する会社と工場長の男を労安法違反の疑いで書類送検した。
K乗用車センターの小宮山社長は、「安全への理解が足らなかった。改善措置はすでにとっているが、今後も再発防止策を講じていきたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8035017891.html?t=1402346271471
(ブログ者コメント)
タンク型の荷台の上で出荷などの作業を日常的に行っている現場では、作業用の足場を設置したり、作業員に安全帯の装着を義務付けているところが多い。
それが自動車整備工場になると、そう頻繁にある作業でもないので、それほどの安全対策はとっていなかった・・・ということだったのかもしれない。
もしそうだったとすれば、日常的に頻繁に行っている作業と、たまにしか行わない作業で、安全対策をどう考えるべきか?という、リスク評価の話しになる。
ここで、JIS「安全」では、リスクは「危害の発生する確率」と「危害のひどさ」の組み合わせだと定義されている。
この定義をベースに考えてみると、現場作業などのリスクを評価する場合、甚大な被害が生じる恐れのあるものについては、その「確率」部分には目を向けず、「ひどさ」だけで評価する・・・といったやり方も、あるのかもしれない。
(甚大な被害の定義は各企業各職場で違ってこようが)
というのは、もし、そのようなやり方で評価していたら、福島第一原発事故も、あれほどの大事故にはならなかったのかもしれないと、最近になって考えるようになってきているからだ。
2014年6月10日付で朝日新聞栃木全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時50分ごろ、鹿沼市西茂呂4丁目の元弁当店だった建物で、看板の取付けをしていた建設作業員の男性2人(60歳と58歳)が乗っていた高所作業車の作業台が、3m下に落下した。
1人が全身を強く打ち、搬送先の病院で亡くなった。もう1人も病院に運ばれたが、意識はあるという。
警察で、事故原因を調べている。
(ブログ者コメント)
高所作業車の作業台から人が転落する事故はたまに発生しているが、作業台自体が落下した事故は珍しい。
(2014年11月29日 修正1 ;追記)
2014年11月28日19時16分に産経新聞から、自作のバケットだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県鹿沼市の工事現場で6月、男性2人がクレーンから転落して死亡した事故があり、鹿沼労基署は28日、労安法違反の疑いで看板工事会社(宇都宮市)の男性社長(58)を書類送検した。
書類送検容疑は6月9日、移動式クレーンでつり上げて作業させることは禁じられているのに、鹿沼市内の店舗駐車場で移動式クレーンの先端に取り付けたバケットに男性2人を乗せ、約6mの高さで看板の張り替えをさせた疑い。
労基署によると、バケットは自作のもので、クレーンとの取り付け部分が重量オーバーで壊れた。
2人の男性(当時59、58)はバケットごと地面に落下、頭を打ち死亡した。
警察が、事故の経緯や状況を詳しく捜査している。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/141128/afr1411280045-n1.html
2014年6月10日付で横浜市立大学のHPに、下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
「概要」
6月9日(月)15時45分頃、学務・教務課職員が日本学生支援機構奨学金の申請者181名に対し、学生専用のポータルサイトを通じてメールを配信した。
本来は、学籍番号のみを入力したファイルを添付すべきところ、誤って、6月から支給が開始される172名分の個人情報を含んだファイルを添付した。
「経過」
9日17時15分頃
・メールを受信した学生から、「添付ファイルに個人情報が載っている」との連絡が学生担当に入った。
・担当職員が確認した結果、配信したメールに学籍番号のみ入力されたPDFファイルを添付すべきところを、172名分の個人情報が入力されたエクセルファイルを誤って添付し、送信したことが判明した。
10日15時
・学生181名に対し、添付ファイルを削除した上で、確認のためのメールを返信するよう、メールで連絡した。
(1)メール配信前に内容のダブルチェックを行ったが、添付ファイルの内容を確認しなかった。
(2)保存時のファイル名がエクセル(作業用、個人情報あり)とPDF(メール送信用、学籍番号のみ)で同一名称であったため、本来PDFファイルを添付すべきところを誤ってエクセルファイルを添付し、送信した。
(1)ポータルサイトからメールを配信する際には、職員間においてダブルチェックを徹底し、その際にメールの宛先、本文、添付ファイルの内容を確認する。
(2)データを保存する際に他のデータと識別できるファイル名とするとともに、個人情報を含む場合には、それが一目で分かる表記とすることを徹底する。
(3)全学的な対応として、学内全部署において個人情報の適正管理に関し総点検を実施するとともに、教職員に対して継続的な研修を実施し、意識啓発に努める。
出典URL
http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/140611.html
(ブログ者コメント)
マスコミ報道で知った後、この程度のトラブルならHPに情報はないだろうと思いつつアクセスしたのだが、思いのほか詳細に経緯や原因などが掲載されていて驚いた。
この程度詳しく掲載していただければ、再発防止に大いに役立つ。
こういった前向きな組織、企業が増えていくことを望む次第だ。
2014年6月8日23時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
収穫期を控えた山形県内のサクランボ畑で、農作業中の転落事故が相次いでいる。
山形県警などによると、7日現在の死傷者は11人に上り、負傷者2人だけにとどまった昨年から急増している。
県は5日に緊急対策会議を開き、事故防止をさらに強く呼びかけることを確認したが、翌6日にも重傷事故は発生し、歯止めのかからない状況が続いている。
県警などによると、死傷者11人の内訳は死亡2人、負傷9人。大半が5月31日以降に集中している。
死者が出るのは2011年以来。10年以降で死傷者が最も多かった11年の9人(死亡1人、負傷8人)には6月4日の時点で並び、この5年間で最悪のペースとなっている。
事故のほとんどは、ハウスの屋根にビニールを張る際に起きている。
雨に当たると実が割れる恐れがあるため、例年、梅雨入り前の5月下旬から6月上旬に作業はピークを迎える。
県農業技術環境課の担当者は、「天候に恵まれた今年は生育が早く、焦って作業をしたのではないか。暑い中、休息を十分に取っていない可能性もある」と分析する。
実際、県内は5月下旬以降、夏を思わせる陽気が続いた。
山形地方気象台によると、山形市では5月28日から6月3日まで、7日連続で真夏日となり、東根市や寒河江市、上山市などサクランボ主産地を抱える村山地方では気温が連日、平年より高くなった。
3日にハウスの屋根付近から転落し、首の骨を折る重傷を負った東根市の農業男性(76)の家族は、「暑い中での作業が続き、一瞬、気が緩んだのかもしれない」と話す。
危機感を強めた県は、作業上の注意点をまとめたチラシを初めて作成した。
□複数人で作業する
□滑りにくい靴を履く
□疲れたら無理せず休息を取る
などの内容で、5月30日から農協などの関係機関に配布。
また、農協と連携して、畑に直接出向いて注意を呼びかけているほか、6日に東根市で開かれた「日本一さくらんぼ産地総決起大会」では、生産者の代表らが安全な作業や体調管理を心がけるよう訴えた。
抜本的な対策として、サクランボの木の樹高を抑える取り組みにも注目が集まっている。
県庄内総合支庁産地研究室が庄内地方での強風対策として進めており、枝を横へ伸ばすことでハウスの屋根の高さを現在の約5mから約1~1.5m低くできる。
受粉や収穫作業などの効率化が本来の目的だが、県では「事故防止にもつながる」と期待する。
県農業技術環境課は、「梅雨に入り、ビニール張りはいったん終わるが、収穫期にも脚立や高所作業車を使うので注意が必要。収穫が終わればビニールを外す作業もあり、最後まで油断はできない」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140607-OYT1T50149.html
(ブログ者コメント)
農林水産業関連の事故は、原則、本ブログの掲載対象外としているが、ここに指摘された原因や対策は他の産業でも参考になるかと思い、紹介する。
2014年6月9日18時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道は9日、東京都足立区のスカイツリーライン北千住駅の地下自由通路で、天井から重さ5.8kgの石こうボードが落下する事故があったと発表した。けが人はなかったという。
同社によると、8日午後7時40分頃、駅利用者から連絡を受けた駅員が確認したところ、高さ4.7mの天井から、石こうボードの一部(縦60cm、横90cm、厚さ2.4cm、重さ5.8kg)が通路に落下して砕けていた。
通路の上は飲食店のテラスになっており、同社では、5日頃から降り続いた大雨の水が流れ込んだことが原因とみて調べるとともに、東武線全駅で緊急点検を行う。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140609-OYT1T50075.html
2014年6月8日19時35分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月9日11時20分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時40分ごろ、南砺市五箇山にある「菅沼合掌造り集落」の近くで、国道156号沿いの斜面に生えていたブナの巨木が根元近くから折れ、9m下の国道を横切るように倒れた。
巨木は、通りかかったスポーツカーの名車「トヨタ2000GT」のボンネットを直撃し、車は幹や枝で押しつぶされて大破した。
運転していた28歳の会社員の男性が腕や脚などに軽いけがをして、病院に運ばれた。同乗者はいなかった。
男性は、友人3人と車2台で観光に訪れていたという。
事故当時、雨は降っていなかった。
警察によると、巨木は高さ30m、直径は最も太いところで1m90cmあり、中が腐り、空洞になっていたという。
この影響で、現場の国道は事故のあと3時間にわたって通行止めになり、木を取り除く作業が行われた。
菅沼世界遺産保存組合によると、木が生えていた斜面は「雪持林」と呼ばれる雪崩を食い止めるための林で、木の伐採が禁じられていたという。
保存組合の事務所に勤める男性は「木が割れる音とドーンというすごい音がした。林の木は結構、年数がたっていて倒れている木もあり、以前から落ちてくるのではと心配していました」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065058051.html?t=1402262238243
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140609/dst14060911200005-n1.htm
(ブログ者コメント)
このところ、街路樹などの樹木が倒れ、たまたま通りかかった人が死傷したという事故の報道が目立つ。
6月9日0時50分から放映された日本テレビのドキュメンタリー番組(制作;広島テレビ)でも、「街角の凶器 樹木に潜む危険」というタイトルで、以下のように取り上げられていた。
3月、広島県三原市の公共施設でポプラの大木が倒れた。通行人を直撃し、2人が死傷。
安全点検は職員による目視だけで、腐食は見抜けなかった。
同様の事故は大分市、川崎市でも発生。やはり目視のみの点検で異常に気付けなかった。
一方、東京都では過去の倒木の教訓から68億円の予算を充て、街路樹を専門家が診断。
京都市では行政と市民が組んで、街路樹の安全と景観を守っている。
街路樹の景観と安全は両立できるのか検証する。
http://www.ntv.co.jp/program/detail/21831466.html
ちなみに、三原市と川崎市の事例は本ブログでも紹介スミ。
(2016年4月18日 修正1 ;追記)
2016年4月11日19時29分に産経新聞westから、車の所有者が道路管理者の県に損害賠償を求め提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月14日16時5分に朝日新聞から、4月12日11時53分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
倒木は道路管理者である富山県の責任として、車を所有していた男性と運転していた男性が11日までに、車の代金など約3900万円の損害賠償を求め、奈良地裁に提訴した。
請求額には、運転していた男性の治療費も含まれる。
訴状によると、事故は平成26年6月8日、富山県南砺市の国道156号で発生。
男性は、事故の3カ月前に車を約3500万円で購入していた。
国内では、100台程度しか流通していないという。
原告側は、「事故後、現場周辺で根元に空洞がある木が複数見つかった。事故前から地元住民が現場周辺の倒木対策を要望していた」ことなどを指摘し、道路管理者の予見可能性は十分にあったと主張している。
原告代理人によると、原告側は、昨年11月、県が加入している道路賠償責任保険を活用した賠償を要望。
県は、今年1月、「道路管理者にとって予見することが出来ない不可抗力の事故だった」として拒否した。
富山県道路課は、「訴状が届いておらずコメントできない」としている。
出典
『「倒木でトヨタ2000GT大破」と提訴 道路管理者の県に3900万円の賠償求める』
http://www.sankei.com/west/news/160411/wst1604110060-n1.html
『トヨタ2000GT大破「倒木のせい」 男性が県を提訴』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4D04F5J4CPUZB00X.html
『高級車 倒木で大破 奈良の男性、管理の富山県を提訴』
http://mainichi.jp/articles/20160412/k00/00e/040/180000c
(2018年3月11日 修正2 ;追記)
2018年3月10日9時43分に毎日新聞から、和解が成立する見通しだという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訴訟が和解する見通しになった。
県が約1787万円を支払う和解案が23日の2月議会で可決されれば、富山地裁で28日、成立する見込み。
県によると、富山地裁が今年1月、和解案を示していた。
原告側の代理人弁護士は、「請求額の半分が認められ、県の道路管理態勢に問題があったことを、地裁が認めたと受け止める」としている。
県道路課は、「適切に道路を管理しており、責任を認めたわけではない。不幸にして起きた事故であり、地裁の和解案に従った」としている。
出典
『富山県 トヨタ2000GT大破訴訟 「半額」で和解へ』
https://mainichi.jp/articles/20180310/k00/00e/040/210000c
2014年6月8日付で、あいテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日未明、新居浜市内の住友化学愛媛工場で、廃棄用の薬品などを置いた倉庫2棟を焼く火事があった。けが人はいなかった。
火事があったのは新居浜市惣開町の住友化学愛媛工場で、8日午前2時半頃、敷地内にある廃棄用の薬品などを置いた倉庫から出火した。
この火事で、倉庫2棟あわせておよそ500m2が全焼したほかフォークリフト1台も焼け、およそ8時間後にほぼ消し止められた。けが人はいなかった。
出火した倉庫は、住友化学が100%出資する廃棄物処理会社「E社」が所有していて、乾電池や蛍光灯の他、大学などの研究機関から廃棄用に持ち込まれた薬品が保管されていた。
調査の結果、有害物質は漏れ出していないという。
住友化学愛媛工場を巡っては、去年5月、工場内で硫酸の一種が漏れる事故が発生していて、周辺住民からは相次ぐトラブルに不安の声が上がっている。
住友化学とE社は午後の会見で、倉庫に鍵がかかっていなかった事を明らかにし管理体制の不備を陳謝したほか、度重なるトラブルには「再発防止を徹底したい」と述べるに留まった。
出典URL
http://www.itv6.jp/catch/news_detail.php?date=20140608&no=0001
6月8日18時13分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫には、危険物に指定されている5種類の化学物質が保管されていた。
このうち、マグネシウムや水素化ナトリウムは水と反応して激しく燃える恐れがあるため消火活動は難航し、8時間後の午前10時半ごろほぼ消し止められた。
住友化学は、火事が起きた後、近くの住民に窓を閉めるよう呼びかけるなど、付近は、一時騒然とした。
住友化学によると、工場で廃棄物の処理をしていた作業員が爆発音を聞いたあと、倉庫から炎が上がっているのを発見したというが、火事の詳しい原因はわかっていない。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005056111.html?t=1402262506436
6月10日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫には、大学や研究機関から出た処理前の実験廃液や廃試薬などを保管。
空気中や水に触れると発火することがある危険物が含まれていた。
消火活動中、爆発のような現象が数回あったという。
6月10日23時17分にNHK松山からは、倉庫内に条例基準を超える危険物が保管されていたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
この子会社は、市の条例で届け出るよう定められている基準の値を上回る危険物を保管していたにもかかわらず、市に届け出ていなかったことが分かった。
10日夜、記者会見したE社によると、2つの倉庫に保管されていた危険物に指定されている化学物質は、改めて確認したところ、「第1倉庫」には3種類、およそ21kg、第2倉庫には10種類、およそ17kgあった。
新居浜市の「火災予防条例」では、危険物を一定の基準を超えて保管する場合、建物ごとに「少量危険物」として取り扱いの届け出をするよう定められているが、火災が起きた倉庫は、2棟とも基準の値を超えていたにもかかわらず、E社は市に届け出ていなかった。
E社の保田社長は、「平成20年ごろから保有する危険物が徐々に増えてきたため、数値が超えていることに気付くことができなかった。管理態勢が甘かった」と述べ、謝罪した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005118151.html?t=1402437291644
(ブログ者コメント)
社長の謝罪中、「徐々に増えてきたため・・・」とある件、単なる言い訳ではなく、実際、その通りだったのかもしれない。
徐々に状況が変化し、気付かないうちに危険レベルを超えてしまう・・・それは、いかにもありそうな話しだ。
そういった事態に陥ることを防ぐ一つの方法としては、しかるべき点検項目を定め、何年か毎に定期確認する、といったことが考えられる。
(2014年7月1日 修正1 ;追記)
2014年6月24日付で愛媛新聞から、出火原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防は、倉庫に保管していた危険物のナフタレンや水素化ナトリウムと、雨や湿気などの水分が化学反応して発火した可能性が高いとの見方を示した。
消防によると、ナフタレンや水素化ナトリウムは、テント張りの鉄骨平屋倉庫2棟のうち第2倉庫の壁沿いに設置されていた棚に保管されていた。
棚の下部が激しく燃えており、火元とみている。
火災発生当時は雨天で、E社によると、プラスチック製の専用コンテナなどで密封保護していたが、消防は何らかの要因で密封が解けたとみている。
出典URL
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20140624/news20140624830.html
6月24日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防は、出火の前日から強い雨が降っていたことから、「危険物が結露などの水と反応して出火したと推定される」としている。
この倉庫では、市の火災予防条例に違反し、一定量以上の危険物を無届けで保管していた。
消防は、条例に適合した保管施設なら火災を防げた可能性があるとみて、危険物の保管状況などの調査を続ける。
2014年6月8日18時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時55分頃、茨城県神栖市東深芝のT木材鹿島工場で、離岸作業中の貨物船「由良丸」の係留ロープ(直径約6cm、長さ約200m)が切れ、甲板にいた1等航海士(49)を直撃した。
1等航海士は左足を切断する重傷。
警察の発表によると、関係者が岸壁でロープを緩めている最中にロープが切れたという。
警察が、原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140608-OYT1T50041.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。