忍者ブログ
                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
 ブログ内検索 Site Search 
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
 最新記事 Latest Articles 
(07/14)
(07/14)
(07/13)
(07/13)
(07/12)
(07/11)
(07/11)
(07/10)
(07/10)
(07/09)
(07/09)
(07/08)
(07/07)
(07/07)
(07/06)
(07/05)
(07/05)
(07/04)
(07/03)
(07/02)
(07/02)
(07/01)
(07/01)
(06/30)
(06/30)
 最古記事 Oldest Article 
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
[521]  [522]  [523]  [524]  [525]  [526]  [527]  [528]  [529]  [530]  [531

1.総括

 

2013年、ブログ者の印象に強く残った、あるいは後々まで話題となるような産業安全に関する重大事故は、昨年と違い、ほとんど発生しなかった。

その一方、産業安全以外の分野で、過去に経験したことがない、マサカと思うような事故が、数多く発生した。

 

 

2.ブログ者が選んだ2013年の10大事故

 

2012年には重大な事故が数多く発生したが、2013年にはブログ者が重大と感じる事故はほとんど発生しなかった。

以下は、無理やり選んだ感のある10大事故。

(プロバイダー字数制限抵触のため、URL添付省略)

 

①11月15日 野田市の廃油リサイクル工場で廃油中のガソリンが気化して爆発、20人死傷

②10月11日 福岡市の整形外科病院から出火し15人死傷

③11月21日 由利本荘市で工事区間外ののり面が崩れ5人死亡

④ 5月23日 東海村の実験施設で装置誤作動により34人が内部被ばく

⑤11月30日 横浜市のサイロで大豆排出中、排出口を叩いていて爆発、2人死傷

⑥ 7月19日 沖縄県の製油所で加熱炉着火テスト中に爆発

⑦ 8月10日 東近江市の消火訓練でエタノールを注ぎ足そうとして爆発的に燃焼、10人けが

⑧ 7月23日 釧路市の化粧品製造工場でアセトン保管部屋が爆発、2人死亡

⑨ 3月12日 美濃市の木材加工会社で火が消えたことを確認しようと集じん機の中に入った人など計3人が酸欠死

⑩ 6月19日 群馬県のサントリー工場の排水処理施設でメタンに引火して爆発、2人重軽傷

 

 

3.ブログ者が選んだ2013年の印象に残った事故・トラブル10件

 

産業安全の範疇外の大きな事故、多発傾向にあった事故、過去に起きたことがないような事故など、ブログ者の印象に残った事故・トラブルとして、以下の10件を選んだ。

 

①8月15日 福知山市の花火大会でガソリンが噴出火災、3人死亡、57人重軽傷。

JR北海道でトラブル多発。

③過去に聞いたことがない、マサカと思うような事故が数多く起きた。

2月 ?日 枚方市の民家で濡れたロウソク立てを使っていたため火災

4月 9日 堺市の銅鋳造工場で炉内にスラグ層が棚吊り状態となり亜鉛が突沸

8月15日 (福知山市の花火大会事故)

9月17日 東京タワーのエレベーターに塞ぎ板が飛びこみ1人負傷

9月18日 群馬県で臭いのついていない都市ガスを24時間供給

11月26日 名古屋市の東邦ガスで訓練操作を誤り10万世帯にガス供給停止

12月17日 大阪市の地下鉄で低速走行区間の連絡線急カーブでせり上がり脱線

④閉所でガソリン燃料の機械を使用してCO中毒になった事故も多かった。

1月15日 夕張市の自転車店内でエンジンを動かしたまま除雪機を修理していて死亡

7月19日 世田谷区のアパート解体現場で閉め切った室内でガソリン燃料の発電機を使っていて2人が死亡

8月12日 西宮市の食品卸会社の倉庫内でエンジンカッターを使った工事をしていて、食品仕分け中の12人がめまいや吐き気で入院

8月14日 新見市の食肉工場で冷蔵室改修工事中、コンクリート床をガソリン燃料の機械で剥がしていて7人がCO中毒

⑤学校で実験中に生徒が体調不良になった事故も多かった。

5月30日 仙台市で硫化水素を作る?実験中に6人が頭痛など

7月12日 京都市で硫化水素発生実験中に15人が気分不良

7月19日 佐渡市で理科実験中に硫化水素を吸って5人が軽い中毒

12月 8日 静岡市でカセットボンベ装着不良で19人が体調不良

⑥給食関連のトラブルが数多く報道された。

・給食への異物混入トラブル

・給食によるアレルギー発症

⑦風車の事故も目立った

⑧夏に竜巻が多く発生した

⑨日本海側のJRを中心に枕木発煙報道が相次いだ

⑩10月1日 東大阪市のマンションベランダでエアコン室外機取り外し中に爆発。

 

 

4.ブログ者が選んだ2013年のトピックス的情報

 

○ 4月10日掲載 原発の「安全基準」という呼び方を、新基準では「規制基準」に変更。

○ 9月10日掲載 ロンドンのガラス張りビル外壁が凹面鏡となり、近くの車が溶ける。

○ 9月21日掲載 蒲郡市の港に全国初の窒素ガスで開閉できる防潮堤が設置された。

○10月23日掲載 IARCはPM2.5と大気汚染に発がん性ありと結論づけた。

 

 

5.読者から頂戴した主だった御意見

 

○『1週間前の情報でなく、もっとタイムリーに記事を掲載してほしい』という御意見を頂戴した。

本件、同じように思っている方もいるかと思い、1週間遅れとしている理由などの回答記事を本ブログに掲載した。

 

○『過去記事修正連絡記事に、過去記事のタイトルURLを添付してほしい』という御意見を頂戴したので、以降、そのように対応している。

 

 

6.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)

 

○これまでは元記事に追記する形で紹介してきた新情報を、記事量が多いものは第2報、第3報として別記事で紹介するようにした。

(プロバイダーのシステム変更により、字数制限に抵触するようになったため)

 

○これまで些細な新情報については元記事修正連絡を省いてきたが、元記事にコメント、拍手、トラックバックがある記事は、それだけ読者の興味をひいているのではないかと考え、些細なものでも修正連絡するようにした。

 

○以下の記事は、今年、報道が目立ったため掲載したが、本来は産業安全のジャンルから外れたもの。よって、今後は特段のものでない限り、掲載しないことにした。

(ラスト掲載の各記事に、その旨、記載済)

・給食に異物混入(ラスト掲載以降も頻繁に報道されていた)

・給食を食べてアレルギー

・竜巻

・枕木発火 

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

PR

201312301854分にNHKさいたまから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ビルの清掃の仕事をしていてけがをする人が増えていることから、厚生労働省は、業務の依頼が多い年末や年度末にあわせてパトロールを行い、注意を呼びかけている。

このうち、都内のビルの清掃現場には東京労働局の職員3人が訪れ、作業中に階段から転倒し死亡したケースがあることや、脚立に乗るなど危険を伴う作業をするときは声を出して動きを確認しながら行うよう説明していた。


厚労省によると、ことしに入って10月までに労災で死亡したり4日以上、仕事を休んだりした人は8万6000人余りに上っていて、業種別ではサービス業が最も多く42%を占めている。
なかでも、ビルの清掃などを行う「ビルメンテナンス業」の労災は2273人と、前の年の同じ時期よりおよそ1割多くなっていて、厚労省は、製造業や建設業などと比べて高齢者が多く、作業のマニュアルが整備されていないことも背景にあると見ている。


東京労働局の渡邉主任安全専門官は、「高齢者の場合、ちょっとした事故が大けがにつながる可能性がある。慌ただしい時期なので安全確認を徹底してほしい」と話している。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106697481.html?t=1388527147241

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

今年1年、拙ブログにお付き合いいただき、有難うございました。

 

新年は、年初出張講演の都合上、1月9日(木)より掲載を再開します。

 

皆さま、良いお年を。

 

ならびに、ご安全に。

 

                  ブログ者

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[1回]

20131229133分に朝日新聞から、「使えるのかこの防災伝承集、消防庁サイト公開、中身は・・・」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「津波てんでんこ」を始め、東日本大震災をきっかけに見直される防災の教え。
総務省消防庁も全国の言い伝えを集めてネット上で公開しているが、中身は裏付けのある警句から、怪しいおまじないまで玉石混交だ。
一度は公開を中止するなど、取り組みも一貫せず、「お役所仕事」ぶりが際だっている。

《教訓を個々人に認識していただき、防災意識高揚に役立てていただくとともに、防災教育用の教材としての活用が図られることを期待しています》
消防庁のサイト「全国災害伝承情報」の趣旨説明だ。
北海道から沖縄まで、47都道府県に伝わる教訓797件が「防災に関わる言い伝え」のコーナーに掲載されている。

たとえば、《地震のときは竹やぶに逃げろ》は各地に伝わる。竹やぶは地中に根が張り巡らされ、安全と考えられた。《異常な引き潮、津波の用心》《川沿いを逃げると危険》はそれぞれ、過去に津波被害が繰り返された宮城県、岩手県の言い伝え。東日本大震災でも伝承の正しさが実証された。
《アシナガバチの巣の位置が下の方にあるときは台風が多い》(神奈川)、《デイゴの花が例年より多く咲く時は台風が多く発生する》(沖縄)など、動植物にまつわるものも多い。

一方で、《地震のときマンダラッコ、マンダラッコと唱えるとよい》(神奈川)、《台風のとき、鎌の刃先を南東に向けて木に縛りつけ、拍子木を強く打ちながら「ホーイ、ホイ。ホーイ、ホイ」と叫ぶ》(愛知)など、教訓というよりおまじないの類いもある。
《タンクローリー横転事故でLPガス漏れの恐ろしさが一部に伝わっていた》(兵庫)など、もはや伝承と言えないものや、《奈義町ホームページを参照》(岡山)と書いただけの不親切な記述まで登場する。

これらの情報は、消防庁が2004~06年度に都道府県の防災担当部局に報告を求めたものだ。
災害の種類や特徴、時代によって分類したり、科学的根拠を判断したりせずに、都道府県順に「あえてそのまま並べて公開している」(同庁防災課)という。

ネット上で最初に公開したのは07年6月。津波のときはてんで(ばらばら)に逃げるよう伝え、東日本大震災後、全国に知られるようになった《津波てんでんこ》も紹介されていた。
だが、10年3月にサイトは閉鎖。復活したのは、大震災後の11年7月だ。

防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんはサイトの内容にあきれた。
「役人がやっつけ仕事でとにかくまとめたというレベル。誰に、どう活用してもらいたいのかが分からない。国の依頼を受けた都道府県側も形式だけ整えていい加減に答えたのだろう。大切な伝承を伝えようとする工夫がないのが残念だ」

なぜ、こうした言い伝えを集めたのか。
同庁の担当者は「子供たちへの防災教育への活用を目指している。使いにくいという指摘や、無駄な羅列が多いとの批判は真剣に受け止める」と答えた。
とはいえ、サイトのアクセス数や反響を一切把握しておらず、今後、改善するかどうかも未定だという。

これに対して、動物の持つ能力を研究する麻布大獣医学部の太田光明教授は「自然災害と動物の異常行動に何らかの関係があるのは明らかで、そうした観点からも事例には興味深いものもある。だが、人々に関心を持たせたりするなど、活用につながっていなければ意味がない」と指摘する。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250020.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○消防庁の当該サイトは下記参照。

http://www.fdma.go.jp/html/life/saigai_densyo/

 

当該情報は6つの資料から構成されており、『防災に関する「言い伝え」』は2番目。

中味を見てみたところ、「言い伝え」欄の横に「趣旨・ポイント」欄、「出典」欄が設けられており、朝日新聞では辛口批評となっているものの、資料として、これはこれでよいのではないだろうかと感じた。

 

○本ブログで紹介している事故情報も、朝日新聞指摘に通じるところがある。

というのは、紹介する事故情報の多くは原因不明につき、ストレートに活用にはつながらないからだ。

 

その点を考慮し、ブログ者は、可能な範囲で気付き点などをブログ者コメントとして付記するようにしているが、中には的外れのものもあろうことだし、活用というレベルにまでは達していないかもしれない。

 

ただ、情報というもの、受け手側で活用方法を考えることも大切。

不要な情報は捨て、役に立つと思う情報だけを参考にする、そのための材料をブログ者は提供しているつもりだ。

入手した情報を玉とするか石とするか、それは受け手次第だ。

 

○とまあ・・・そういったことを考えさせられた、これは1年のブログを締めくくるのに、ちょうどよい情報だった。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

20131227106分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ドライバーから「ねずみ捕り」と忌み嫌われ、警察行政のトップからも見直しを求められたスピード違反の取り締まりが、大きく変わることになりそうだ。


これまでは幹線道路などでの取り締まりが中心だったが、警察庁は方針を転換。歩行者など「交通弱者」が巻き込まれる事故を減らすため、生活道路や通学路などでの取り締まりに力を入れる。そのために、小型の速度自動測定器の導入も検討する。

速度規制や取り締まりのあり方を話し合ってきた警察庁の有識者懇談会が26日、生活道路などでの速度取り締まりを強化するよう提言したのは、事故の実態と取り締まりの現状がアンバランスだったためだ。


住宅地の生活道路や通学路は、歩行者や自転車と車が混在して利用している。同庁によると、生活道路での事故では、死傷者の35.7%は歩行者や自転車利用者。道幅が広い幹線道路での19.6%より格段に割合が高い。


一方で、取り締まりは「やりやすい場所」に偏っていた。
全国の警察が速度取り締まりを行うのは幹線道路が中心。速度を自動測定する取り締まり機器「オービス」は装置が巨大で太い支柱などが必要なため、住宅街などには設置できず、道の脇に設置スペースのある幹線道路がほとんどだった。

生活道路での取り締まりに重点を置く欧州の方式も、方針転換を後押しした。
小型で持ち運びもできる無人測定器を活用することで、事故が多発する通学路などに設置することも可能だ。
「日本のやり方は時代遅れだった」と反省を漏らす警察庁幹部もいる。


懇談会は、生活道路での最高速度を30kmに引き下げる規制を進めることも求めた。
歩行者の致死率は、衝突時の車の速度が50kmなら80%を超えるが、30kmなら約10%にまで減らせるからだ。
警察庁は2016年度までに、住宅地など3000か所を30km規制とする方針だが、12年度末では455か所にとどまっている。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131227-OYT1T00206.htm

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

産業安全に関する基準も、実態と合わなくなれば、実態に合せるべく修正することが望ましい。

ただ、どの程度合わなくなれば修正すべきか?という点で、迷うところがあるかもしれないが・・・。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312271915分に和歌山放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

橋本市のガソリンスタンドできのう夕方、ガソリンと灯油を入れ間違えて販売していたことがわかり、警察と消防が注意を呼びかけている。

警察などによると、きのう午後4時12分から午後6時40分までの間に、橋本市あやの台にある小浦石油セルフ橋本彩の台サービスステーションで、ガソリンを灯油として、灯油をガソリンとしてそれぞれ販売したという。

橋本市のこのガソリンスタンドで灯油を買った住民から「ガソリンのような臭いがする」という通報を受けた警察と消防が調べたところ、きのう夕方、タンクローリーから給油タンクに移した際、ガソリンと灯油を入れ間違えていたことがわかった。

ガソリンと灯油がそれぞれのタンクの中で混ざった状態になったため、ガソリンスタンドでは販売を中止して、ガソリンと灯油が混ざった、きのうの午後4時12分から販売を中止した午後6時40分までの間に、このガソリンスタンドで灯油などを購入した人たちに、使用せず、窓口に連絡してくれるよう呼びかけている。

消防によると、ガソリンを灯油として購入したのは21人で、あわせて610ℓ、灯油をガソリンとして購入したのは82人で、あわせて2043ℓだった。
小浦石油によると、きょう午後7時現在、ガソリンが混ざった灯油については、すべて回収したという。

車に灯油を給油した場合、車が急に止まったりする可能性があるということで、消防では、購入した心当たりのある人は、小浦石油などに問い合わせて欲しいと呼びかけている。

出典URL

http://wbs.co.jp/news/2013/12/27/35139.html

 

 

201312262336分にmsn産経ニュースwestからは、若干異なる情報が下記趣旨でネット配信されていた。

 

26日午後4時10分ごろ、タンクローリーがガソリン用と灯油用のタンクを取り違えて補充。混入量は各2000ℓにのぼり、このうちガソリンが混入した灯油は、同6時半ごろまでの間に21人に販売されたという。


ガソリンを給油した客から「車が突然停止した」との指摘があり、混入が判明。消防などが購入者の特定を急いでいる。

 

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131226/waf13122623370028-n1.htm

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

2011912日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、構造計算を担当した建築士が在宅起訴されたという新情報を、第2報修正7として掲載します。

 

 

(2013年12月29日 修正7 ;追記)

 

2013122650分に毎日新聞から、12271423分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

構造計算を担当した石川県の設計事務所社長(67)が、別の設計事務所から示されたデザイン図面(意匠図)について「ざっとしか見ていなかった」と捜査当局に説明していることが分かった。

東京地検立川支部は、1級建築士である社長が不正確な構造計算をしたことが事故につながったとして27日、業務上過失致死傷罪で在宅起訴した。
震災による建物倒壊で刑事責任を問われるのは初めて。

 

関係者によると、当初の設計では、建物本体とスロープの双方の骨組みに筋交いを入れた揺れにくい構造だった。
しかし、02年1月に設計を変更し、工期短縮などを理由に本体の筋交いを外すことにした。


変更に伴い、構造計算の担当者も豊島区の社長から石川県の社長に交代した。
港区の建築設計事務所が作製した意匠図では建物本体とスロープの間に隙間があって排水溝が設けられていたが、石川県の社長は建物本体とスロープが一体化していると誤解して構造計算した。
さらに着工後の建設現場で意匠図よりも詳しい図面を見ても,計算の間違いに気付かなかったという。


検察側は石川県の社長が図面を十分確認し、計算のやり直しなどをしていれば事故は防げたと判断した模様だ。
一方で、豊島区の社長は変更後の構造計算に責任を負う立場にはなく、港区の建築設計事務所の社長ら2人も構造計算の間違いを正す立場になかったとして、いずれも不起訴にするとみられる。

 

石川県の社長は毎日新聞の取材に「意匠図は外観のイメージをつかむものでざっとしか見ていないが、自分の構造計算は正確。ゼネコンが施工段階で異なるものを勝手に造った」と主張し、過失を否定した。

 

出典URL

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20131226k0000m040148000c.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131227-OYT1T00513.htm

 

 

※第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/732/

 

 

 

(2016年2月11日 修正8 ;追記)

 

201629日付で毎日新聞西部版から、建築士が注意義務違反で有罪になったが裁判長は前任の設計者が被告より責任は相当大きいと述べたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

29031分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

業務上過失致死傷罪に問われた1級建築士(69)に対し、東京地裁立川支部は、8日、禁錮8月、執行猶予2年(求刑・禁錮1年6月)の判決を言い渡した。

東日本大震災による建物倒壊で、刑事責任を認める司法判断は極めて異例。

 

阿部裁判長は、「被告が設計内容を設計の総括責任者に確実に伝えなかった過失により、あってはならない事故が起きた。過失は軽いものとはいえない」と指摘した。

被告側は、「(被告の)設計通りに建築していれば事故は起きなかった」と無罪を主張していた。

 

判決は、事故原因について、建物本体とスロープの構造が異なり揺れ方が違ったため、震災の震度5弱〜5強程度の揺れで、接合部の鋼板が大きな力を受けて破断したと認定した。

 

その上で、地震などに建物が耐えられるかを確かめる「構造計算」の変更を担当した被告には、「安全性を脅かす要因を除去すべき高度な注意義務があった」と述べた。

 

被告は、接合部が鋼板である当初の設計と異なり、より大きな力に耐えられる床で接合する前提で構造計算したが、施工は、当初の設計通りに行われていた。

判決は、「被告が設計責任者に、床で接合する構造計算をしたと伝えるべき義務を怠ったため」と指摘した。

 

一方で、阿部裁判長は、起訴されなかった他の設計者らについて、異例の言及をした。

「業務上の注意を怠って事故を引き起こした責任がある」。特に、有罪とされた被告(69)の前任の設計者について、「被告よりも責任は相当大きい」と述べた。

こうした事情を踏まえ、「被告に長期の禁固刑を科すことは、均衡を失する」と述べた。

 

この前任者ら3人も書類送検されたが、東京地検は、嫌疑不十分とした。

被告の弁護人の智口弁護士は、「不十分な捜査だったことを示す異例の内容だ」と指摘した。

一方、ある検察幹部は、「判断が難しい事故だったが、構造設計の誤りが事故原因である以上、最終的な設計責任者である被告に刑事責任があるのは当然だ」と反論した。

 

ゼネコンで現場所長の経験を持つ三原斉・ものつくり大教授(建築生産)は、「事故は被告だけの責任とは言えない」と指摘。

通常、施工者は図面に不明な点があれば設計者に問い合わせ、あいまいな点を残さない。「施工者を含め、なぜ誰も指摘できなかったのか」と語る。

 

判決後に記者会見した弁護団は、「主張が認められず大変残念」と控訴する意向を示しつつ、「被告よりも責任が重い人がいると裁判所が認めた。極めて異例な判決だ」と述べた。

被告は、「構造計算担当者は高度な配慮義務があるのは当然。私は尽くしていたのに、建物は私の設計とは違う構造になっていた」と改めて訴えた。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160209/ddp/012/040/012000c

http://www.asahi.com/articles/ASJ283WF9J28UTIL018.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

なぜ、裁判長は前任の設計者が被告より責任が相当大きいと言ったのだろう?

 

これまで掲載した記事をもとに経緯を整理すると、以下のようになる。

 

コストコ側の依頼により、東京都の設計会社が設計。

※設計図では、建物本体とスロープが一体となっている構造だった。

200112月 設計図をもとに東京の建築事務所が構造計算。

20021月 コストコ側のコストダウン指示により、建物本体だけを構造変更。

20022月 構造設計担当が東京の事務所から石川県の建築事務所に代わる。

工期上、構造計算の納期が約10日と短かったため、東京の事務所社長が石川県の事務所社長(被告)を補助。

東京の社長は「本体とスロープはつながってないと伝えた」と言う。

それに対し、石川県の社長は「つながっているものだと思っていた」と説明。

 

これらのことから考えると、設計や構造計算の内容について、より詳しく知っている立場だった前任者の東京都事務所社長のほうが責任大だと判断したのかもしれない。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

2013122560分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

製パン道内中堅のS社(札幌)が、帯広工場の全従業員の8割近い約220人を来年1月15日付で解雇することが24日、明らかになった。

同工場は11月30日に、失火とみられる火災で内部が全焼、操業を中止しており、雇用継続は困難と判断した。
同社は、早ければ来年度中にも工場を再建し、解雇した従業員を優先的に再雇用する方針。


解雇されるのは同工場の全従業員計約280人のうち、正社員40人、パート従業員約180人。残る正社員約60人は雇用を継続し、グループ会社の別工場などに移る。


解雇決定を受けて、帯広公共職業安定所は24日、雇用対策法に基づき、帯広市や十勝総合振興局などと連携して離職者支援を行う「地域大量雇用変動等対策本部」を設置した。


S社は国内最大手、山崎製パン(東京)の子会社。
帯広工場は1952年創業の旧「I社」(帯広)の工場だった。
I社が11年、S社に事業を全面譲渡した。

 

出典URL

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/512026.html

 

 

火災については、201311301420分に十勝毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

30日午前1時半ごろ、帯広などの学校給食用パンも製造している同市西23北1、S社帯広工場から出火、鉄筋コンクリート一部3階建て延べ約8000m2をほぼ全焼した。
市消防本部が消防車両14台を出動させ、約6時間半後に消し止めた。
出火当時、工場内には従業員75人が勤務し、うち2人が煙を吸って市内の病院に搬送され、女性従業員(21)が気道内熱傷を負った。


警察などによると、同工場内に設置された6台のオーブンのうち、1台のガスオーブンが火元とみられる。
29日夜から同工場の従業員がガスオーブンの修理に当たっていた際、中から爆発音がし、その約30分後に天井のダクト付近から火が出たという。同工場の職員が119番通報した。


警察などは30日午前から実況見分を行い、詳しい出火原因を調べている。

 

出典URL

http://www.tokachi.co.jp/news/201311/20131130-0017198.php

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

事故が起きた場合、その影響が多方面に及ぶことがあるが、これは雇用面にまで影響した事例だ。

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312252119分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

25日午後4時7分ごろ、岐阜県大垣市神田町1丁目の歩道で、下校途中の興文小学校6年の男子児童(12)が、倒れた電光掲示板の下敷きになり、足を挟まれた。
男児は同小学校の職員らに助け出されたが、右足首付近を骨折した模様。
警察が、事故当時の状況を調べている。


警察によると、倒れた掲示板は高さ105cm、幅160cm、奥行き20cmで、重さが約400kg。コンクリートブロック製で、中央に企業名などを掲示できる電光板が埋め込まれている。小学校に隣接する民有地の歩道沿いに設置してあった。
男児が触った直後に掲示板が倒れたのを、近くにいた同級生が目撃したという。


同小学校は10月、掲示板が倒れかかっている状態を確認していて、児童らに注意していたという。

 

出典URL

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131225-00000039-asahi-soci

 

 

201312252048分にNHK岐阜からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

帰宅する途中で、ブロック塀を手で触っていたところ、突然倒れてきた。

 

男の子が通う小学校によると、ことし10月、近くに住む人から「ブロック塀が道路側に傾いている」と連絡があり、児童に対し注意を呼びかけていたという。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084109121.html?t=1388001323799

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

注意喚起というソフト対応だけでは、特に小学生相手につき、対処しきれなかった事例のように感じた。

かといって、、人の所有物には手をつけられない。

所有者に連絡をとっていたとは思うのだが・・・・。

 

 

 

(2014年1月23日 修正1 ;追記)

 

20131226日付の岐阜新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。

 

この雑居ビルは3階建てで、1階は空き店舗だった。

男児は5、6人で集団下校しており、塀に触ったところ歩道側に倒れ、脚が下敷きになったという。

近所の50代男性は、「歩道側に少し傾いており、危ないと思っていた」と話した。

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312251156分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

25日午前6時25分ごろ、岐阜県岐南町野中8のスナック菓子製造「H屋」の工場から出火し、鉄骨2階建ての事務所兼工場約630m2を全焼した。
工場にいた男性従業員(34)が煙を吸うなどし、病院に搬送された。
ほかに従業員1人が建物内にいたが、逃げて無事だった。

警察によると、男性従業員がスナック菓子を揚げるフライヤーの電源を入れ、数分間離れたところ、フライヤー付近から出火したという。
警察では、詳しい出火原因を調べている。

同社は1963年に創業。スナック菓子の「カニチップ」などを製造している。

出典URL

http://mainichi.jp/select/news/20131225k0000e040169000c.html

 

 

20131226日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

男性従業員(34)が気分が悪くなって病院に運ばれたが、けがはないという。

 

出火当時、この従業員が1人でフライヤー(直径約150cm、深さ約60cm)でスナック菓子を揚げる作業をしていて、少し離れた間にフライヤー付近からの出火を見つけたという。

 

 


(ブログ者コメント)

 

火気使用中は、数分であっても、あるいは昇温中であっても、現場を離れてはいけないという教訓事例だったのかもしれない。

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312242056分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

岐阜県内にある木工所の集じん機で、木くずが燃える事故が相次いでいることがわかり、岐阜労働局は木工所の防火対策の支援を検討することになった。

これは、岐阜労働局が11月から12月にかけて、県内の木工所230あまりを対象に行った調査で明らかになったもの。


それによると、ことし3月、美濃市の木工所で機械との摩擦で火がついた木くずが集じん機の中に入って燃え上がり、消火にあたった作業員3人が死亡する事故が起きたほか、別の19の事業所でも、過去に同じような事故が相次いで起きていたことがわかった。


また、事故があった木工所と同じように集じん機を備えている139の事業所のうち、全体の90%あまりの128の事業所で自動で消火をする設備が備えられていないことがわかり、火の付いた木くずが集じん機に入った際の防火対策が十分に行われていないことも明らかになった。


このため、岐阜労働局では、同じような事故が今後も起きかねないとして、事故があった木工所などを対象に防火対策の支援を検討することにしている。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084023991.html?t=1387919739672

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ことし3月に起きた事故は、下記参照。

 

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2738/

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

20131224179分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年11月、南アルプス市の住宅で植木を剪定したアルバイトの男性が脚立から落下して死亡した事故で、甲府労基署は、安全確保の措置を怠ったとして、造園業者と代表取締役の男を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、南アルプス市の造園業者「M園」と現場の責任者を務めていた72歳の代表取締役の男。


この事故は、去年11月、南アルプス市の住宅で、植木の選定作業をしていたアルバイトの80歳の男性従業員が、高さ3mの脚立から落下し腹などを強く打って、まもなく死亡したもの。


脚立の高さが2mを超える作業では、足場を組み立てるなど落下防止の措置が必要だが、事故現場では行われていなかったという。


甲府労基署では、安全確保に必要な措置を怠ったとして、会社と代表取締役を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署は、「現場で安全確保が適切に行われるよう監督・指導し、重大な労働災害の際には厳正に対処していきたい」と話している。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044071271.html?t=1387919638233

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312241841分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午前9時半ごろ、下関市豊北町の角島で「土木作業中の男性作業員が機械に体をはさまれた」と工事の関係者から消防に通報があった。
消防と警察が駆けつけたところ、作業員の男性(64)が運転する土砂を運搬する機械が、およそ30m下に転落していた。
男性は市内の病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、その後、死亡が確認された。


警察によると、男性は瓶や缶などの廃棄物の最終処分場に土をかぶせる工事で、土砂を積んだ機械を運転して現場に向かう途中だったという。


現場は、角島大橋から西におよそ1.5km離れた所で、警察では男性が何らかの原因で機械の下敷きになったか、機械から放り出された可能性があるとして、関係者から事情を聞くなどして詳しい状況を調べている。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064057611.html?t=1387919960744

 

 

 

(2014年1月23日 修正1 ;追記)

 

20131225日付の山口新聞紙面に、やや詳しい当時の状況が、下記趣旨で掲載されていた。それに伴い、タイトルも微修正した。

 

警察によると、男性と建設会社の社員2人が作業。

男性は、土砂運搬車の荷台に土砂を載せ、1人で土砂が盛られた高さ約10m、幅約2~3mの斜路を運転中に落下した。

 

 

 

(2014年3月13日 修正2 ;追記)

 

20143111921分にNHK山口から、無資格運転させたとして担当部長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
下関労基署は、無資格で運転させていたとして、工事を請け負った下関市の土木工事業者と安全管理を担当する部長を、労安法違反の疑いで書類送検した。

書類送検されたのは、下関市豊北町の土木工事業者、M土木と、この会社の58歳の工務部長。

同署などによると、去年12月24日、下関市豊北町角島にある廃棄物の最終処分場の工事現場で土砂を積んだ特殊な車を運転していた当時64歳の男性作業員が、およそ5m下に車ごと転落して死亡した。

労安法では、特殊な車を運転するには資格が必要だが、男性作業員は資格を持っておらず、事業者側は確認していなかったという。

このため同署は、工事を請け負っていたM土木と、安全管理を担当する58歳の工務部長を、労安法違反の疑いで書類送検した。

M土木は、「男性作業員が資格を持っていると思い込み、確認をしていませんでした。十分に反省しています」とコメントしている。


出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065889061.html?t=1394570786944

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

2013122350分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

ペットボトルで太陽光を集めたら「電球代わり」にならないか――。
12年前、ブラジルで自動車修理工がふと考えた。そのアイデアがいま、はるか遠いアジア各国で、貧しい家庭の生活を明るく照らす。

れんがやブロックを積み上げ、板やトタンをかぶせた家が長屋のように並ぶ。フィリピンの首都マニラ近郊のサンペドロ市の生活保護地区。6人家族のグロリア・モレスさん(47)宅は間口が3メートルほどで窓がない。
昼間でも玄関のドアを開けておかないと真っ暗。居間に蛍光灯があるが、毎月の電気代が建設作業員の夫の日当(350ペソ=約800円)の4日分にもなるため、できるだけ電気をつけずに過ごしてきた。

暮らしが変わったのは3年前。地元のNGOの協力で「ペットボトル照明」を寝室と納戸に設置した。
屋根に穴を開け、漂白剤を混ぜた水を入れたペットボトルを頭の部分が屋外に出るように取り付ける。差し込む太陽光が水中で屈折や反射をして散乱し、容器のおしり部分が突き出た屋内を広く照らす。末っ子のマークくん(12)は「捜し物がすぐ見つかるようになった。家で宿題もできる」とうれしそうだ。

照明は1本約500円。作業員に工賃約140円とおやつのスナック菓子を渡せば5分で付けてくれる。月の電気代は約780円に減った。

区画整理で土地を追われた約1万1千世帯が暮らす近くの集落では既に約1千世帯に普及。ジョセリン・ビラリノさん(52)は、お金がなくて電気を止められた時も、台風で停電した時も「我が家のトイレは明るかった」。
地元慈善団体の支援でさらに1千世帯に設置する計画も進む。「誰が発明したか知らないけど、感謝したい」


■度々停電し閉口…雑談中ひらめいた 発明者モーゼルさん「喜ばれるなら満足」

2001年、ブラジル南東部ウベラバの自動車修理工アルフレド・モーゼルさん(62)は頻発する停電に閉口していた。薄暗いガレージで仕事がやりにくい。
ある日、妻の親戚宅で雑談していてハッとした。窓から差した光が、テーブルに置いたペットボトルを通して乱反射し、テーブルや壁を照らしていた。

早速、清涼飲料水用の1・5リットルのペットボトルに水を入れ、ガレージの屋根に穴をあけて取り付けてみた。「こんなに明るいかと驚いた」。専門家に測定してもらうと、晴天時は60ワット電球ほどの明るさだった。

設置作業は、屋根のスレートやトタン板に穴を開けてボトルをはめ、雨漏りを防ぐシリコーンで接合部を埋めるだけ。1カ所10分ほどでできる。原価は1個1レアル(44円)足らずだ。
友人の間で評判を呼び、近所のスーパーの倉庫や民家に取り付けを頼まれるようになった。地元では「モーゼルランプ」の名で親しまれる。
漂白剤を混ぜるのは、水が濁らず輝きを保つため。ボトルのふたに黒いフィルムケースをかぶせて、日差しでふたが劣化するのを防ぐ。試行錯誤の末の「発見」で、「こうすれば10年近くもつ」という。

このアイデアを知り、3年前からフィリピンで普及を始めたNGO「マイシェルター」(本部マニラ)のイラック・ディアスさん(41)は「この照明はローコストで自然に優しく持続可能。日本もぜひ支援を」と話す。

 

今ではフィリピンの14万世帯をはじめインドやバングラデシュなど計10カ国以上で約35万人が使う。
改良型としてソーラーパネルで蓄電し、LED電球を光源にする「夜用」の普及も進みつつある。
マイシェルターは、台風被害で停電が続くフィリピン中部レイテにも数百個を贈った。

 

修理工の収入約700レアルと、妻の両親が残した建物の家賃収入でつつましい生活を送るモーゼルさん。特許取得を考えたこともあるが、金がかかるのであきらめた。「世界中で喜んでもらえるならそれで満足。でも、もしかなうなら、その国を訪ねてみたいね」と話した。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/DA2S10894722.html?ref=nmail

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

安全に関する情報ではないが、省エネのヒントとして、ご参考まで。

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

20131223日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県東濃振興局は22日、多治見市富士見町のクリーニング業「張文」から重油が流出したと発表した。

 

重油は地下排水溝をつたって辛沢川に流出し、約700m下流の地点まで油膜が確認された。魚などへの影響は認められなかったという。

 

従業員が貯油タンクから別のタンクに重油を移す際、現場を離れた間にタンクから油があふれ出したとみられるという。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312241241分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午前9時40分頃、富山県高岡市西町の日用雑貨卸し業「京橋秀起商店」の倉庫1階で、ファンヒーターの送風口の前に置かれた塗料のスプレー缶から出火、紙の束や段ボールなどを焼いた。
近くにいた男性従業員(53)が約10分後、自力で消火した際、両手の指に軽いやけどを負った。


警察の発表によると、男性はスプレー缶を使って商品に着色する作業中で、ファンヒーターから約25cm離れた場所にスプレー缶2本を置いていたところ、1本が破裂し、炎が上がったという。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131224-OYT1T00225.htm

 

 

 

(2014年1月23日 修正1 ;追記)

 

20131224日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

男性従業員(53)が、ホースを使って約5分後に消し止めた。

倉庫から紙などを運び出す際、この従業員が両指に軽いやけどを負った。

 

警察によると、男性従業員が木製の器に着色するスプレー缶2本をファンヒーターのそばで温めていたところ、1本が破裂して出火した。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312222048分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

国土交通省は22日までに、防火扉の定期点検と地方自治体への報告を義務付ける対象施設を明確化する方針を固めた。
病院など大型施設のほか、診療所といった規模の小さな施設も対象とする方向で調整している。
福岡市の有床診療所「A整形外科」で10人が死亡した火災を受けた措置で、早ければ来年の通常国会に建築基準法改正案を提出する方針。

現行法は、多数の人が集まる施設について防火扉が作動するかどうかを所有者が定期点検し、自治体に報告するよう規定している。
どんな施設を対象とするかは自治体に委ねられ、A整形外科は福岡市の点検対象外だった。
福岡市の火災では、防火扉の大半が作動せず被害の拡大の一因となったことから、国交省は小規模施設の点検を強化する必要があると判断したとみられる。

改正案では、国が点検対象施設の種類や規模などを政令で定めるほか、所有者が定期点検を行わなかった場合の罰則を盛り込むことも検討。
また、防火設備を専門とする技術者の資格制度に関し、点検に不正があった場合に処分できる規定も定める方針。

福岡市は先月、再発防止のため、ベッド数19床以下の有床診療所を、防火扉の点検対象に加えると発表した。

福岡市の診療所の火災は今年10月11日、発生。総務省消防庁は、防火扉が機能しておらず、職員による初期消火や通報にも問題があったと指摘している。
また、厚生労働省は、入院用のベッドがある診療所などを対象に、スプリンクラーの設置費用を補助する方針を決めている。

出典URL

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2200Z_S3A221C1CR8000/

 

 

20131222197分にNHK福岡NEWS WEBからも、若干表現の異なる同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

防火扉の定期点検を各施設に求めるかどうかは、現在、自治体ごとの裁量に任されているため、国交省は、防火扉の定期点検を法律で義務づける方針を固めた。


義務化は、診療所や病院、それに大型の商業施設など、不特定多数の人が出入りしたり、高齢者が利用したりする主に3階建て以上の建物を対象にする方向で調整している。


また、最近の防火扉には、熱や煙を感知するさまざまなセンサーが取り入れられているため、防火扉など、防火設備を専門とする技術者の資格制度を導入する方針。
さらに、定期点検を行わなかった場合の罰金や、資格を取得した技術者が適切に点検しなかった場合の処分なども定める方針。


国交省は、今後、建築基準法を改正したうえで、早ければ来年度中にも義務化することにしている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20131222/4031711.html

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312221840分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午前8時50分ごろ、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)で、送電用ケーブルから出火した。
施設の職員が水を含ませた布をかぶせ、間もなく消火した。
地元消防によると、束になった10本のケーブルのうち6本が長さ約20cmにわたって焼損した。けが人はいない。


高エネ研によると、出火場所は電子陽電子入射器棟1階。当時、加速器の部品の性能試験を実施中だった。
送電が止まったため周囲を調べると、ケーブルから火が出ていた。消火後に消防に通報した。

 

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131222/dst13122218400004-n1.htm

 

 

また、同機構のHPに以下のお知らせが掲載されていた。

 

20131222日午前848分ごろ、電子陽電子入射器棟1階のクライストロンギャラリーにおいて、単体試験中であった加速器構成機器(開発中の陽電子収束コイル)の電源が、異常時に働くインターロックにより自動停止するとともに、当該機器に電流を供給するケーブルの終端部分から発火している様子が監視カメラ映像で認められたため、関係者が機器の停止を確認の上、水で濡らしたウェスで午前850分までに火を消し止めました。
当該機器に電流を供給するケーブル10本のうち6本においておよそ20cmが焼損しました。関係者にけがはありませんでした。


火災発生現場は放射線管理区域内ですが、放射性同位元素の使用は無く、放射線発生装置がある地下加速器室とは隔壁で隔てられており、放射性物質の漏えいや放射線障害等人員及び環境への影響はありません。
地下加速器室の電子陽電子入射器は、この火災の発生後直ちに停止しており、本機構の放射線モニターの測定値は平常通りで、異常は認められておりません。
関係の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

 

出典URL

http://www.kek.jp/ja/NewsRoom/Release/20131222183000/

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

電気コードなど、密な状態で使わないよう、ご用心。

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312211738分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

21日午前10時50分頃、南砺市安居のK工業安居仮置場で、作業中のクレーン車から、アーム先端にある重さおよそ100kgの補助用のフックが、およそ15m落下し、下で作業していた会社員の男性(48)の頭を直撃した。
男性は救急車で病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどして、意識不明の重体。


男性は、同僚など4人と21日午前8時頃から、1枚およそ3トンの鉄板を運び出す作業をしていて、同僚がクレーン車のアームを伸ばしたところ、アームの先端に2つあるフックのうち補助用フックをつないでいたワイヤーが切れ、落下したという。


事故当時、クレーンは鉄板を運んでいない状態で、男性はヘルメットをかぶって作業をしていたという。


警察は、作業中の安全対策が充分だったかなど、調べを進めている。

 

出典URL

http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=1998

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

労安法42条「保護帽の規格」の衝撃吸収試験では、5kgの重りを1m高さから落とす由

(ミドリ安全㈱資料より)。

http://www.midori-helmet.jp/dictionary/

 

100kgのフックが15m高さから落ちてきては、ヘルメットを着用していても、役には立たなかったのかもしれない。

 

 

 

(2014年1月23日 修正1 ;追記)

 

20131222日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。

 

クレーン車のアームの先端から円筒形フック(高さ75cm、直径25cm、重さ100kg)が約15m落下し、建設会社社員の男性(48)の頭部を直撃した。

 

警察によると、男性はK工業の製品運搬を請け負う会社の社員。

同8時ごろから同僚とともに、クレーン車で吊り上げた鉄板をトラックの荷台に積み込む作業をしていた。ヘルメットはかぶっていた。

同僚がアームの長さを調整していたところ、ワイヤーが突然切れてフックが落下したという。

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201312201352分と1221045分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

20日午前9時25分ごろ、名古屋市中村区名駅3のJR名古屋駅前の「大名古屋ビルヂング」の建て替え現場で、コンクリートを製造するプラントの調整をしていた40代の男性作業員が生コンを撹拌する機械に転落、機械に巻き込まれた。
他の作業員に救出されたが、搬送先の病院で死亡した。

 

警察によると、事故があったのは2階建てのプラントで、2階部分からセメントと土を入れてコンクリートを作っていた。
作業員が機械に巻き込まれるのを別の作業員が目撃した。

 

大名古屋ビルヂングは、三菱地所が5月に新築工事を開始。2015年10月末に高さ約174.7mの高層ビルの完成を目指している。

 

出典URL

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013122090135214.html

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013122190004511.html

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[2回]

 通信欄 
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し ①確認ボタンをクリック ②記入欄に用件記入   ③確認ボタンをクリック ④内容がOKであれば送信ボタンをクリック    してください。     ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
 カテゴリー Category 
 最新コメント Latest Comments 
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
 ツイッターなどへの接続 
 製造業ブログランキングへの接続 
下記をクリックすれば、2種類の製造業ブログランキングにつながります
にほんブログ村 企業ブログ 製造業へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
 最新トラックバック 
 バーコード 
 カウンター 
 アクセス解析 
 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]