2014年1月28日9時16分に朝日新聞から、図解と写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都千代田区のJR秋葉原駅で昨年4月、エスカレーターの手すりに指をはさまれ、利用者9人が重軽傷を負った事故で、原因は乗降客の手荷物の木材が踏み段(ステップ)に持ち上げられ、手すりの金属レールに当たって破損させたためだったことが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は28日、木材を持ってエスカレーターに乗りこんだ埼玉県在住の会社役員の男(71)を過失傷害の疑いで書類送検する。男は「破損に気づかなかった」と話しているという。
事故が起きたのは、ホームに向かう上りエスカレーター(長さ13m)。
捜査関係者によると、昨年4月24日午前9時すぎ、男はエスカレーター側面に建築用木材(長さ90cm、幅25cm、厚さ1cm)1枚を立てかけた。
ステップが上昇するにつれて木材が持ち上がり、手すりベルトの下にあるレールを押し上げたという。
レールの金属板が約30cmにわたってめくれ上がり、手すりベルトとレールとの間のすきまが狭くなった。
その直後に乗り込んだ13~83歳の男女が次々と左手の親指などをこのすき間にはさまれ、4人が骨折などの重傷を、5人が軽傷を負った。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1W7DRNG1WUTIL054.html
以下は、他の報道の関連記事。
msn産経ニュース)
警察によると、男はマンション工事で使用するために木材を運んでいた。
防犯カメラの映像などから男の関与が浮上。
木材は一部が破損していた。
男は「けが人の叫び声などにも気付かず、事故の報道も知らなかった」と供述しているという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140128/crm14012814450014-n1.htm
(2014年1月28日16時12分 読売新聞)
万世橋署は28日、男性を書類送検した。
偶発性の高い事故でもあるとして、男性の起訴を求めない情状意見を付けた。
男性は右側から追い抜く人の邪魔にならぬように板を手すり側に寄せたといい、「板が引っかかったことはわかっていたが、事故が起きたことは知らなかった」と供述している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140128-OYT1T00535.htm
(2014/01/28 17:46 共同通信)
万世橋署は28日、男性を書類送検した。
被害者が告訴せず男性も反省しているため、同署は起訴を求めない意見を付けた。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012801002114.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞の図解によれば、エスカレーターの最下段ステップに木材を置いた時はベルトとの間に余裕があったが、ステップが上がるにつれベルトとの間の隙間は狭くなり、ついにはベルト下のレールに接触し、レールを持ちあげてしまった模様。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。