2014年1月28日23時15分にmsn産経ニュースwestから、1月29日付で毎日新聞大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府高槻市が発注した道路工事の現場で26日未明、作業員がガソリンの携行缶の蓋を開けた際に炎が上がり、別の作業員を含む2人がやけどをする事故が起きたと28日、同市が明らかにした。
携行缶は、直前まで熱を帯びた重機の上に置かれており、温度上昇により内圧が高まっていて、空気抜きが不十分なため、気化したガソリンが吹き出た可能性が高いという。
消防が、蓋を開ける前に空気を抜いたかなど詳しい経緯を調べている。
市によると、事故は26日午前3時20分ごろ、同市奥天神町で発生。
道路の舗装工事をしていた下請けの土木会社の男性作業員(65)が、アスファルトを叩き固める機械に給油するため、別の重機の上に置かれた携行缶を数m動かし蓋を開けたところ、炎に包まれた。
すぐにバケツの水で消火したが、この作業員は足や腕に全治約3週間のやけどをして入院、近くにいた別の男性作業員(70)も頭に軽いやけどを負った。
炎は現場沿いの民家の壁3~4mを焼き、間もなくほかの作業員が消し止めた。
市によると、重機はアスファルトを150℃以上に熱して道路に敷きならすためのもので、内部で火をたいていた。
温められた携行缶のガソリンが噴出し、引火した可能性が高いという。
京都府福知山市の花火大会会場であった爆発事故を受け、総務省消防庁はガソリン携行缶を高温の場所に置かず、ふたを開ける際には空気抜きを行うよう呼びかけている。
業者は市に「作業員が空気抜きの手順を理解していなかった可能性がある」と説明したという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140128/waf14012823160029-n1.htm
http://mainichi.jp/area/osaka/news/m20140129ddlk27040345000c.html
(ブログ者コメント)
○福知山の事故から、まだ半年も経っていないのに、同じような事故がまた起きてしまった。それも京都府の隣の大阪府で。
なぜ、隣の府で起きた、まだ記憶に新しい事故の教訓を活かせなかったのだろうか?
○ガソリン携行缶の保管場所に関し、消防庁から出された文書には、「直射日光の当たる場所や高温の場所で保管しないこと」と記されている。
http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2510/pdf/251004_ki177.pdf
それが高槻市のHPになると、「日陰で保管し炎天下に放置しない」という記述はあるものの、「高温の場所で保管しない」という記述はない。
ブログ者、思うに、高槻市HPの注意書きだけでは不十分ではないのだろうか?
なぜなら、ガソリン携行缶を取り扱うのは、知識のある人だけとは限らない。知識のない人がこれを読めば、『日陰でありさえすれば、高温機器の上に置いてもよい』と考えるかもしれないからだ。
高槻市HPの注意書きは、例えば「高温になる場所で保管しないこと。(例)日陰で保管し炎天下に放置しない」といったふうに変更したほうがよいと考える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。