2014年5月30日14時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太田国土交通相は30日、公共用に新設される機械式立体駐車場に、緊急停止ボタンや柵、人感センサーといった安全機能を義務づけることを衆院国土交通委員会で明らかにした。
7月に省令を改正し、来年1月から施行する。
答弁や国交省街路交通施設課によると、安全機能の義務化は駐車場法で規定のあるホテルや商業施設、時間貸しなど、不特定多数が利用する駐車面積500m2以上が対象。
マンション併設型は含まれないが、「有識者による検討委員会から必要性を指摘されており検討中」としている。
改修の際の補助制度導入も検討しているという。
立体駐車場では2007年度以降、死亡10人、重傷16人の重大事故が全国で発生。
装置内に人がいる状態で作動した事故が約4割。場所は半数がマンションだった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG5Z3DJFG5ZUTIL008.html
(2014年10月24日 修正1 ;追記)
2014年10月20日2時21分に毎日新聞から、新設大規模駐車場には安全装置の設置が義務付けられることになったという、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県稲沢市の機械式立体駐車場で1月に起きた女性(当時84歳)の死亡事故は、駐車場内に女性がいたにもかかわらず機械を操作したことが原因だった。
国土交通省によると、統計を取り始めた2007年度から今年2月までの間、機械式立体駐車場で死者・重傷者が出た事故は全国で26件に上る。
国交省は来年1月から安全装置の設置を義務付けるが、対象は新設の大規模駐車場のみ。
既設駐車場の安全対策は業者任せだ。
愛知県警は9日、駐車場の元経営者の男(70)と車を載せる駐車台を操作した元従業員の女(67)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
県警によると、現場の駐車場は、ボタンを押すと駐車台が観覧車のように回り、車を出し入れする。
死亡した女性は、車を出すため駐車台に乗っていたが、元従業員が確認せずにボタンを操作。
駐車台が上昇して女性は転落し、降りてきた別の駐車台に挟まれたとみられる。
この駐車場では、人を感知すると自動で停止するセンサーが、05年から故障していた。
元経営者は、「修理費が高い」と放置していたという。
機械式立体駐車場は、限られたスペースで多くの駐車台数を確保でき、1980年代から商業施設やマンションなどで普及。
13年3月末で、全国累計約54万基(自動車約287万台分)が設置された。
07年以降、死傷者が出た事故の多くは運転者の誤操作で、家族などが巻き込まれている。
11年5月には福岡市博多区で1歳女児、12年7月に岩手県花巻市で4歳男児が、機械に挟まれ死亡した。
今回と似たケースも目立つ。
従業員などの操作による事故は他に3件あり、人がいるのに台を動かしたことによる事故は10件を占めた。
国交省は来年1月から、緊急停止ボタンや自動停止するセンサー、侵入防止柵の設置を義務づけるが、対象は新設の商業施設などの大規模駐車場(延べ500m2以上)。
既存の駐車場は、ガイドラインに「関係者が協議の場を設け、改修などの対策に取り組む」などと盛り込むことにとどめた。
東京都内で立体駐車場を管理する50代の男性は、「多額なので、全部の改修は無理だろう」と話す。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141020k0000m040086000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。