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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年10月9日20時44分に毎日新聞から、同日19時21分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9日午前11時35分ごろ、昭島市の市立拝島第二小学校のグラウンドで、自治会の運動会で綱引きをしていた際に綱が突然切れ、小学生の女児(10)が左腕を骨折するなど参加者計14人が重軽傷を負った。
警察は綱が老朽化していたとみて原因を調べている。

警察などによると、同小は毎年、自治会の運動会に場所を貸しており、この日は自治会など10団体約450人が参加。綱引きには例年120人ほどが参加しているが、今年は希望者が多く、84人対87人で、子供は約50人いた。

開始1、2分後に長さ約60m、太さ3.8cmの綱が真ん中付近で切れたといい、小学生6人を含む9~85歳の男女8人が病院に搬送された。
自らも綱引きに参加していた校長によると「一番後ろで引っ張っていたら突然軽くなって1~2mすーっと後ろに下がった。その瞬間、ほぼ全員が尻餅をついた。前にいた人は『バチッと音がした』と言っていた。綱で擦り傷を負ったり腰を打撲した人がいて、小さな子供の何人かは泣いていた」という。

綱は82年に購入した学校の備品で、毎年点検し、強度は確認できないが中学生用として売られている規格だという。
校長は「この太さを大人が使うことに問題があったのかもしれない。強度を確認せず自治会に貸した責任を感じている。今の綱にはピアノ線を入れて切れない工夫がしてあり、そういう綱を使っていたら今回の事故は防げたかもしれない」と述べた。


出典URL■■■


また、その後の対応が2011年10月12日付で読売新聞から下記趣旨でネット配信されていた。

この事故で、同市教育委員会は11日、全21市立小中学校に保管している綱の購入時期を調べた結果、拝島第二小を含む20校(20本)で綱を買い替えることを決めた。1校については、2009年に購入したばかりのため見送った。

今回の事故で、綱引きに参加した人が事前申請した数よりも約50人多かったため、市教委では、新たに購入する綱を10m短いものに決め、綱を貸し出す際、参加人数を80人程度に制限することを決めた。 中学3年生なら115人が同時に引ける綱で、1本5万8000円程度だという。

市教委によると、事故当時、使われていた綱は1982年に購入したもので、今回の調査では、それ以前に購入したものが、8本あった。 今月中に市内9校で綱引きが実施される予定で、市では今年度予算の予備費で9本をまず購入し、残り11本は来年度当初予算に費用を計上するという。


出典URL■■■



(ブログ者コメント)

当初、この事故を掲載するつもりはなかったが、報道を見聞きするにつれ、以下のようないくつかの安全管理上の問題点を感じたので、掲載することにした。

□下記写真のように、綱は、あちこちでササクレだっていた。こんなにササクレだっていれば切れて当然だ。
安全ベルトの綱であれワイヤーロープであれ、廃棄基準の一つが、このササクレなのだ。

    ■■■

□この事例は、変更管理上の問題も含んでいる。

1つは、中学生用に製造された品を何の評価もせず大人用に貸し出したことだ。
大人の方が力が強い、つまり貸し出すことによって使用条件が大きく変わるのだが、そこに思いを馳せることはなかった。
上記12日付の読売新聞によれば、新規に購入する中学生用規格品を、大人用には人数制限して貸し出すようにするらしいが、中学生と大人の力の差を80対115と見なした模様につき、それはそれで一つの評価だ。

もう1つは、ハード面は年を経るにつれ変化するのに、それに応じてソフト面を見直さなかったことだ。
昔、貸し出しを開始したころは丈夫な綱だっただろうが、年を経るにつれ段々と劣化する。考えてみれば当たり前の話しだ。その変化を感じ取り、そろそろ貸し出しするのは止める・・・そういった対応を取ることが望ましかった。

この2点、産業現場で働く人にとっても他山の石とすべき教訓だ。




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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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