2012年4月29日20時18分に読売新聞から、同日18時11分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後0時25分頃、富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」で、走行中のジェットコースター「ええじゃないか」からボルト1本が落下、真下を歩いていた女性会社員(30)の額に当たり、約6cm切るケガを負った。
真下は高さ百数十cmの柵で囲まれており、女性は柵の外側にいた。
同遊園地を運営する富士急行によると、ジェットコースターは5両編成で、前から2両目の底に取り付けられた直径12mm、長さ13cmのボルトが折れた。
このボルトは、車両の逆走を防ぐ「逆走防止フック」を固定する部品だという。
警察で原因を調べている。
同社は「原因を究明して再発防止に努める」とコメント。同園は当面、「ええじゃないか」を運休する。
「ええじゃないか」は2007年12月、ブレーキ部品の交換作業中に車両が突然動き出し、作業をしていた男性がタイヤと線路の間に挟まれ、胸の骨を折るなどの重傷を負う事故が起きている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120429-OYT1T00493.htm
http://www.asahi.com/national/update/0429/TKY201204290196.html
(2014年12月7日 修正1 ;追記)
2014年12月2日11時26分にNHK山梨から、ボルトの金属疲労が原因だった、過去にも起きていたが原因究明されていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査にあたってきた専門家からなる国交省の審議会の事故調査部会が、このほど報告書をまとめた。
それによると、落下したのはジェットコースターが斜面を上る際に、逆走を防ぐための装置を固定している長さ13cmのボルトの一部で、「車両が斜面を上がるたびにボルトに繰り返し力がかかり、金属疲労が起きたためだと推定される」と指摘している。
その上で、「破損は過去にも起きていたが、原因の究明は行われていなかった」として、国交省に対し、構造や点検方法に加えてジェットコースターの下を立ち入り禁止にするといった抜本的な対策を検討するよう求めた。
事故のあと、国交省は全国の都道府県に対して同様の事故について原因の究明や再発防止対策を行うよう指導していて、「指摘を受け止め、ボルトなどの部品の破損や落下に対する必要な措置を講じたい」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1046783471.html?t=1417555536147
12月2日10時26分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は2日、調査部会の報告書を公表した。
ボルトは走行を重ねたことによる「疲労破壊」で断ち切られたと推定。過去にもあった破断の検証不足が、事故を招いた可能性も指摘した。
報告書によると、ボルトは車両下部の騒音対策の部品を固定。約80gあり、約75m下にいた女性客は額を6cm切った。
1年前に交換していたが、部会の検証による寿命は14.05カ月。
07年にも落下事故を起こしていた。
全国の遊戯施設ではボルトなどの落下事故が都道府県への報告分(昨年9月現在)だけで30件起きている。
部会は,国交省に抜本対策を求めた。
富士急は事故後、破断部分はボルトを使わない構造に変え、落下防止ネットを増設。12年7月に運転を再開した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGCZ72TBGCZUTIL01K.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。