8日午後3時15分ごろ、三重県桑名市の遊園地「ナガシマスパーランド」で、ジェットコースター「シャトルループ」の試走中、従業員の男性(34)が約10m下へ転落し、腰の骨を折るなどの重傷を負った。意識はあり、命に別条はない。
ナガシマスパーランドを運営する長島観光開発は、腹部を固定する安全バーがしっかり締まっていなかった可能性があるとしている。
警察などによると、シャトルループは同日、始業前の点検で従業員10人が乗った際、速度が上がらない不具合が起き、一般客の利用を休止。整備を終え、従業員14人が7両編成の車両に乗って試走した。
コースを後ろ向きで戻り、直径15mの円形のループを回っている際に、頂上付近を過ぎたところで先頭車両にいた男性が安全バーからすり抜け、頭から落下した。
緊急停止させた際、男性の安全バーは緩んだ状態だった。
安全バーは、乗客ごとに座席の前から両足の太ももに押しつけて固定するようになっている。
通常、点検時も含め、発車時は一人一人のバーを触って確認するが、担当の従業員は「確認しなかったかもしれない」と話しているという。
長島観光開発は、「バーを含め、コースター自体に不具合は見当たらない」と説明している。
シャトルループは、1980年製で28人乗り。
毎日、始業前に目視などをした後、3回試運転して走行具合を確認していて、前日には異状は見つからなかった。
昨年12月10日に定期点検をして、次の点検は今月14日の予定だった。
スパーランドは運転を当面中止し、遊園地自体は通常営業する。出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013020890225859.html
http://www.asahi.com/national/update/0208/NGY201302080011.html
(2013年6月29日 修正1 ;追記)
2013年6月25日18時47分にNHK津から、6月26日付で伊勢新聞から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、適切な安全確認を怠ったことが事故につながったとして、遊園地の運営会社の男性社員4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、当時、ジェットコースターには従業員合わせて14人が乗っていたが、このうち、転落した男性の安全バーだけが適切な位置まで下ろされず、しっかり締まっていなかったことがわかったという。
警察は、安全バーの確認を怠ったことが事故につながったとして、ジェットコースターを操作していたオペレーター(27)と補助をしていた主事(38)、それにジェットコースターの運行管理責任者の課長代理(44)と安全確認と点検業務に従事していた係長心得(42)のあわせて4人(いずれも当時の肩書)を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
長島観光開発は、「世間のみなさまにご心配をおかけして申し訳ありません。真摯に受け止め安全対策を強化するとともに職員一同、安全を最優先に心がけて業務にあたって参ります」とコメントしている。
同社によると、同コースターは、従来の安全バーに加えてシートベルトを追加設置する安全対策を講じた上で、4月13日に運転を再開した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3075563101.html?t=1372202783170
http://www.isenp.co.jp/news/20130626/news07.htmその間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。