本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年5月24日付で島根日日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後5時50分ごろ、出雲市のN鋳造で、作業員の男性(23)が、コンベアの下の床に倒れているのが見つかった。
男性は、同日午後7時27分に搬送先の病院で死亡が確認された。死因は外傷性ショック死だった。
警察は、業務上過失致死を視野に捜査を進めていく方針。
同社は、自動車エンジン部品などを製造する鋳物製造会社。
事故は、同日午後4時半ごろ、工場内の鋳物を水平搬送する振動コンベア(長さ4.5m、幅0.7m)とその鋳物を二階へと上げる上昇コンベア(長さ13m、幅0.6m)の乗り移り付近で発生したと見られる。
午後5時50分ごろ、終業点検を行う作業員が、仰向きで倒れている男性を発見、119番通報した。
事故当時、工場内には20人の作業員がいたが、事故には気付かなかった。
男性は、午後4時20分に同コンベアの電源を落とす役割だった。
警察によると、男性の着衣の上半身が破れており、二つのコンベアの間に腹部と胸がはさまれたと見ている。
出典URL
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/22257
(2012年7月18日 修正1 ;追記)
2012年7月12日18時48分にNHK松江から、また7月13日付で島根日日新聞から、コンベアに非常停止装置がなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出雲労基署は12日、ベルトコンベアに法律で定められた非常停止装置が設置されていなかったとして、この会社と48歳の部長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、N鋳造と安全管理などを担当する48歳の部長。
同署によると、作業員が立ち入って、体が巻き込まれるおそれのあるベルトコンベアには非常停止装置の設置が法律で定められているが、このベルトコンベアには設置されておらず、労安法違反の疑いがもたれている。
※労安法第二十条の「危険を防止するための措置」義務と、「身体の一部が巻き込まれる危険があり 得るベルトコンベヤには、非常停止装置の設置をそななければならない」と定められる同法百五十一条の違反容疑
調べに対して、部長は「このベルトコンベアはふだんは無人で動かしていて、点検する場合を除いては作業員がほとんど立ち入ることがなく、非常停止装置を設置しなかった」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033511901.html
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/22962
(ブログ者コメント)
□どのような状況だったかは不明だが、書類送検されたところをみると、引き綱式などの非常停止装置を設置していれば、助かった可能性があったのかもしれない。
□「ふだんは・・・作業員がほとんど立ち入ることがなく・・・」という件、他の事故でも、しばしば耳にする言葉だが、希望的観測をもとに安全管理をおろそかにしてはいけない。
これは、そういった教訓を教えてくれた事例だ。
22日午後5時50分ごろ、出雲市のN鋳造で、作業員の男性(23)が、コンベアの下の床に倒れているのが見つかった。
男性は、同日午後7時27分に搬送先の病院で死亡が確認された。死因は外傷性ショック死だった。
警察は、業務上過失致死を視野に捜査を進めていく方針。
同社は、自動車エンジン部品などを製造する鋳物製造会社。
事故は、同日午後4時半ごろ、工場内の鋳物を水平搬送する振動コンベア(長さ4.5m、幅0.7m)とその鋳物を二階へと上げる上昇コンベア(長さ13m、幅0.6m)の乗り移り付近で発生したと見られる。
午後5時50分ごろ、終業点検を行う作業員が、仰向きで倒れている男性を発見、119番通報した。
事故当時、工場内には20人の作業員がいたが、事故には気付かなかった。
男性は、午後4時20分に同コンベアの電源を落とす役割だった。
警察によると、男性の着衣の上半身が破れており、二つのコンベアの間に腹部と胸がはさまれたと見ている。
出典URL
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/22257
(2012年7月18日 修正1 ;追記)
2012年7月12日18時48分にNHK松江から、また7月13日付で島根日日新聞から、コンベアに非常停止装置がなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出雲労基署は12日、ベルトコンベアに法律で定められた非常停止装置が設置されていなかったとして、この会社と48歳の部長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、N鋳造と安全管理などを担当する48歳の部長。
同署によると、作業員が立ち入って、体が巻き込まれるおそれのあるベルトコンベアには非常停止装置の設置が法律で定められているが、このベルトコンベアには設置されておらず、労安法違反の疑いがもたれている。
※労安法第二十条の「危険を防止するための措置」義務と、「身体の一部が巻き込まれる危険があり 得るベルトコンベヤには、非常停止装置の設置をそななければならない」と定められる同法百五十一条の違反容疑
調べに対して、部長は「このベルトコンベアはふだんは無人で動かしていて、点検する場合を除いては作業員がほとんど立ち入ることがなく、非常停止装置を設置しなかった」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033511901.html
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/22962
(ブログ者コメント)
□どのような状況だったかは不明だが、書類送検されたところをみると、引き綱式などの非常停止装置を設置していれば、助かった可能性があったのかもしれない。
□「ふだんは・・・作業員がほとんど立ち入ることがなく・・・」という件、他の事故でも、しばしば耳にする言葉だが、希望的観測をもとに安全管理をおろそかにしてはいけない。
これは、そういった教訓を教えてくれた事例だ。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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