本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2013年1月11日19時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水ははじくが、油をよく吸収する新しい高分子物質「マシュマロゲル」を京都大の中西和樹准教授(無機材料化学)の研究グループが開発した。油の流出事故での回収作業や化学物質の精製などへの応用が期待できるという。ドイツの科学誌「アンゲバンテ・ヘミー・インターナショナル・エディション」(速報版)に11日、論文が掲載された。
マシュマロゲルは、ケイ素を骨格とする有機化合物(シリコーン)の一種で、スポンジのような弾力がある。シリコーンの特性を研究する過程で、偶然、開発できたという。
表面の分子構造や微細な凹凸の影響で、油などの有機物は吸着するが、水を強くはじく性質(撥水性)がある。シリコーンに酢酸や尿素、界面活性剤を加えてかき混ぜた後、数時間温めるだけで合成できるという。
97年のロシアタンカー「ナホトカ号」重油流出事故で、海岸に流れ着いた重油の回収は、ひしゃくなどですくう人海戦術に頼らざるを得ず、岩場での作業は困難を極めた。マシュマロゲルは、市販の薬品を使って合成でき、成形も自在。中西准教授は「現場に材料を持ち込み、地形や用途に応じてその場で作製することも可能ではないか」と話している。
また、分析化学や生命科学などの研究分野では、水と油を厳密に分離する技術が不可欠。マシュマロゲルは、300℃以上の高温や液体窒素中でも機能を保つことから、グループはさまざまな研究に応用できるとみている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m040048000c.html
水ははじくが、油をよく吸収する新しい高分子物質「マシュマロゲル」を京都大の中西和樹准教授(無機材料化学)の研究グループが開発した。油の流出事故での回収作業や化学物質の精製などへの応用が期待できるという。ドイツの科学誌「アンゲバンテ・ヘミー・インターナショナル・エディション」(速報版)に11日、論文が掲載された。
マシュマロゲルは、ケイ素を骨格とする有機化合物(シリコーン)の一種で、スポンジのような弾力がある。シリコーンの特性を研究する過程で、偶然、開発できたという。
表面の分子構造や微細な凹凸の影響で、油などの有機物は吸着するが、水を強くはじく性質(撥水性)がある。シリコーンに酢酸や尿素、界面活性剤を加えてかき混ぜた後、数時間温めるだけで合成できるという。
97年のロシアタンカー「ナホトカ号」重油流出事故で、海岸に流れ着いた重油の回収は、ひしゃくなどですくう人海戦術に頼らざるを得ず、岩場での作業は困難を極めた。マシュマロゲルは、市販の薬品を使って合成でき、成形も自在。中西准教授は「現場に材料を持ち込み、地形や用途に応じてその場で作製することも可能ではないか」と話している。
また、分析化学や生命科学などの研究分野では、水と油を厳密に分離する技術が不可欠。マシュマロゲルは、300℃以上の高温や液体窒素中でも機能を保つことから、グループはさまざまな研究に応用できるとみている。
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http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m040048000c.html
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。