5月1日9時18分に北海道新聞からは、『「予想外の事起きたのでは」安全重視のベテラン 知人「信じられぬ」』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ホクトの工場火災は、腕利きのベテラン作業員4人の命を奪った。
中でも最年長で、「東冷機工業」元社員の柴田さん(男性、69歳)は「道内の冷蔵設備業界で知らない人はいないほど腕の立つ職人」(業界関係者)だった。
「こんな事故が起きるなんて信じられない」。4人を知る業界関係者や知人らは深い悲しみとともに、やり切れない思いを募らせている。
「常に安全重視で危険な作業には時間をかける人。(安全確認が慎重すぎて)時にはお客さんを怒らせてしまうほどだった」。長く柴田さんと同じ現場で働いた石狩市の建設会社社長の男性(53)はそう振り返る。「柴田さんがいる現場でこんな事故が起きるなんてあり得ない」と漏らした。
柴田さんが東冷機工業に勤めていた当時、同僚だった男性も「仕事に厳しいが、後輩を一生懸命指導していた。技術があり確実に仕事をする。頼りになる人だった」。だからこそ「予想もつかない出火原因だったのではないか」との思いを抱いている。
業界関係者によると、亡くなった東冷機工業社員の高橋さん(45)は、柴田さんの「弟子」として高校卒業以来、25年以上、コンビを組んでいたという。別の同業の社長は「2人には安心して仕事を任せることができた」と断言する。
千葉さん(57)と松田さん(42)も、経験の長いベテランだった
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0129328.html
(ブログ者コメント)
今回事故の詳細は不明だが、過去の溶接工事時の事故としては、防炎シートの隙間から火花が落下、あるいは周囲のホコリに引火した事例などがある。
しかし、その程度のことなら、ベテランであれば熟知していた筈だと思うのだが・・・?
(2015年11月21日 修正1 ;追記)
2015年11月20日付で毎日新聞北海道版から、バックドラフトが起きていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月20日1時43分に北海道新聞からも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
北海道苫小牧市で4月、キノコ生産・販売大手「ホクト」(長野市)の工場で4人が死亡した火災では、密閉室内に空気が流入した瞬間に起きる爆発的な燃焼現象「バックドラフト」が起きていたことが分かった。
苫小牧市が火災調査報告書を開示した。
出火は4月26日午前11時半ごろ。
報告書によると、鉄骨2階建て(延べ床面積約1万2000m2)のうち、1階と2階の一部約4000m2が焼けた。
火元は1階「第1放冷室」で、焼け跡からはガス溶接機が3基見つかり、うち1基のガス栓は開いたままだった。
第1放冷室では酸素が減って炎の勢いが弱まり、高温の可燃性ガスが蓄積。
気密性の高い部屋だったが、何らかの原因で隙間から空気が流入。一気に酸素が供給され、バックドラフトが起きた。
屋外では、前兆を示す「口笛のような異常音や(窓や扉の)ガタガタ音」を聞いた人がいたという。
道警は、業務上過失致死容疑を視野に、捜査を続けている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20151120ddr041040003000c.html
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0204018.html
(ブログ者コメント)
着火時の詳細な状況の報道あるいは調査報告書の公開がないか調べてみたが、見当たらなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。