2013年10月22日19時36分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月上旬、県消防学校で訓練中の消防署員7人が熱中症の症状を訴えて入院し、このうち2人が急性の腎不全を起こす重症と診断されていたことが、消防への取材でわかった。
消防によると今月8日、前橋市内の県消防学校で救助訓練中の消防署員25人のうち28歳から39歳までの6人が、午前中から夕方にかけ相次いで体調不良を訴え、11日にも1人が同様の症状で、いずれも病院に運ばれた。
病院に運ばれた7人は全員、熱中症と診断されて入院し、このうち2人は透析が必要な急性の腎不全を起こす重症と診断され、現在も3人が入院中だという。
当時、消防学校では野外でロープやはしごを使って高い場所へ登る訓練を行っていて、前橋地方気象台によると、消防学校がある前橋市の最高気温は、8日は平年より5度6分高い28度、11日が3度6分高い25度6分だったという。
消防学校ではこの事態を受けて、実地の訓練を12日から中断する措置をとっている。
県消防学校の中村校長は、「今回は消防署員やその家族に迷惑をかけて申し訳ない。再発防止を図り、事故のない消防の育成に当たっていきたい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065453531.html?t=1382472488847
(2013年11月3日 修正1 ;追記)
2013年10月23日付の上毛新聞紙面に、当時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
重症の2人は、脱水症状などから腎不全を引き起こす「横紋筋融解症」と診断されていた。
横紋筋融解症は、筋細胞内の成分が血中に流出する症状で、重症化すれば命に関わる場合もある。
内科医の川島崇医師は「一般論として、暑い中で体に重い負担のかかる作業をしていれば、重症化しやすい」と説明している。
学校によると、訓練は今月2日から30日までの予定で、各消防本部から25人が参加した。
8日は午前9時から、高所にいる人を助け出す訓練を行い、午前中に4人、昼休み中に1人が体調不良を訴えて病院に運ばれた。
さらに午後6時半の訓練後に1人、11日未明にもう1人、入院した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。