2014年10月24日19時2分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力施設で事故が起きた場合に備え、事業者の自治体への通報態勢などを確認する、茨城県が行った抜き打ちの訓練で、4つの事業所でミスがあり、県は改善を指導した。
この訓練は、平成11年に起きた東海村の臨界事故を教訓に、茨城県が県内の18の原子力事業者を対象に抜き打ちで行っているもので、東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後は初めて、ことし5月から8月にかけて行われた。
訓練は、原子力施設で火災が発生し、放射性物質が外に漏れる恐れがあることを想定したもので、迅速に職員を集めるなどの初期対応や、国や県など関係機関への通報が適切に行われるかを確認する。
24日は、県庁で、事業者を集めて訓練の結果が発表され、関係機関への通報で、4事業者でミスが報告された。
具体的には、国の原子力規制庁のFAXの番号を誤って登録し、資料が送付されなかったケースが2件、地元の警察署の電話番号を誤って記録し、電話がつながらなかったケースが1件、県に連絡する際、指定された部署とは異なる部署に電話をしたケースが1件あったという。
県は、これら4つの事業者に改善を指導した。
原子力安全対策課の深澤課長補佐は、「原発事故後、原子力施設への関心は高まっており、万が一の事態に備えた態勢づくりの一助にしてもらいたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075648231.html?t=1414270735142
また、茨城県のHPにも報告書が掲載されており、その中に、以下の記述があった。
連絡が全く漏れなく行われたのは12事業所であり、6事業所で通報連絡が未実施となったケースがあった。
<未実施となった主な理由>
・通報連絡用チェックシートの電話番号の記載ミス(1事業所)
・一斉送信用FAXのFAX番号の設定ミス(2事業所)
・通報連絡先に関する認識不足からの通報漏れ(1事業所)
・事象の進展に伴い、第1報通報の未了段階で第2報通報を開始(1事業所)
・事象の進展が早く、第3報を最終報としたため、第4報が実施されなかった(1事業所)
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/nuclear/anzen/pdf/20141024.pdf
(ブログ者コメント)
事業者側だけで実施する訓練では、おそらくは、官庁に実際は通報せず、通報したことにするだけの模擬訓練。
一度、番号を誤記載、誤設定すれば、その後、見直す機会はほとんどなく、実際に通信してみて初めてミスがわかった・・・そういうことだったような気がする。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。