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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014102712分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

26日朝、5時半ごろ、会津若松市千石町の市道の脇にある側溝の中で、男性(64)が倒れて死亡しているのを通りかかった男性が見つけた。
側溝の中には、男性の自転車も一緒に落ちていたという。


警察によると、側溝は幅およそ1m50cm、深さがおよそ1mで、市道との間に柵はなく、側溝に蓋も設置されていなかったという。


男性は、25日夕方から姿が見えなくなったことから、家族が探していたという。


警察は、自転車に大きな損傷がないことや現場に車のブレーキ痕が残されていないことなどから、男性が、何らかの理由で側溝に転落したとみて調べている。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055704031.html?t=1414356893589

 

 

この事故の4日後に、広島県福山市でも同種事故があった。

以下は、20141030日付でテレビ新広島からネット配信されていた記事。

 

けさ早く、福山市神辺町で、自転車に乗っていた高齢の男性が側溝に落ちて死亡する事故があった。

事故があったのは、福山市神辺町新徳田の市道。

 

きょう午前5時55分頃、通行人の男性から「男性が自転車にまたがったまま側溝に落ちている」と警察に通報があった。

側溝に転落していたのは、近くに住む無職の男性(83)で、男性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。

男性は、忘れ物を取りに自宅に戻ろうとして、転落したものとみられている。

 

側溝は幅1.5m、高さ1mで、水深は8cm。

道路脇には柵があったが、隣の敷地側に柵はなかった。

 

警察は、単独事故とみて事故の原因を詳しく調べている。

 

出典URL

http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/NN1410303040.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○自転車が側溝などに転落する事故は、結構、起きているらしい。

2013年に死者数12人と全国ワーストワンになった岡山県では、2014年3月14日にNHK岡山が、原因や対策などについて詳しく報道していた。

 

去年、自転車転落事故による死者数が12人と全国でワーストワンになった岡山県。
なぜ、事故が起きたのか、どうすれば事故が回避できるのか、詳しくお伝えします。

 

自転車転落死の中でも、多いのが用水路や側溝に転落して死亡した人数。
なんと11人。10年間で、過去最多です。
そして、今年に入ってから、すでに2人の方が亡くなっているんです。

 

岡山県警察本部も注意を呼び掛けています。

 

実際にどんな所で自転車転落事故が起こったのか事例を紹介します。
去年の3月。倉敷市で起きた事故です。事故が起きたのは、午後830分。
自転車で買い物から帰る途中だった、76歳の女性が、用水路に落ちて亡くなりました。
延髄を損傷して、ほぼ即死状態だったそうです。
実際に現場に行ってきました。

「実際に事故が起こった現場です。
大きい道路からは入り込んでいるのでライトを消すとこのようにかなり暗いんです」

 

「用水路のそばにあるこの柵、とても新しいです。事故が起きたあとに設置されたそうです」
地面から用水路の底までは、およそ1m80cmもあり、自転車から落ちたとすると、かなりの衝撃だったと考えられます。

 

「実際に自転車ではしってみる。このカメラでどのように見えていたか撮影します」

「柵がなかったら、道路と用水路の境目が分からず非常に怖い、交通量も多く車をよけようと思うとかなり危ないと」

では、去年起きた用水路への転落死亡事故から、原因を探ってみたいと思います。

 

1つめ。事故の11件中8件が「夜間」に発生していました。
事故現場は照明などのないところや、照明はあっても暗い夜道で、用水路に気付かず落下してしまったと見られています。
また夜間のため、落下してから発見されるまでに時間がかかり死に至るケースが多いそうです。

そして2つめ。自宅から1km以内で事故が起きていました。
これは、慣れた道を走っているからと、油断してしまい、運転操作を誤ったのではないかといわれています。

そして3つめ。11人中5人が高齢者でした。
加齢とともに、運転能力やバランス感覚が低下して運転操作が劣っていることが、事故につながっていると考えられています。

そして4つめ。11人中4人がお酒を飲み、自転車を運転していました。
アルコールを摂取すると、注意力、判断能力が低下するといわれています。
自転車も車両ですから、飲酒運転は違反です。

毎年何人もの方が亡くなっているにも関わらず、なぜ対策が思うように進んでいないのでしょうか?
それは、岡山ならではの事情が関係しているそうなんです。

 

雨の降る日が少なく、河川から農地に水を引くために用水路が必要とされたため、用水路が多いとされています。

ではいったい、岡山県にはどのくらいの用水路があるのでしょうか? 岡山県農林水産部耕地課の方に聞いたところ、回答は・・・「把握できていない」

 

ということで、岡山市の経済局農村整備課に聞いたところ、ホームぺジ上では4,100kmと公表しているようなんですが、「データの出所が不明」と、曖昧な解答でした。
4,100km
というと日本列島が約3,000kmですから非常に長い。
他の地域と比べますと、岡山市とほぼ面積が同じで農耕が盛んな福山市と比較すると福山市はおよそ370km
岡山市は用水路が非常に多い地域といえます。
その分、事故も多発しているといえるのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・

http://www.nhk.or.jp/okayama/program/kindaichi/20140314.html

 

○ブログ者も、つい最近、自転車ではなかったものの、歩行中にほぼ同じヒヤリ体験をした。

 

それは18時半ごろのこと。

初めて歩いた道は住宅地の外れで、周囲はほぼ真っ暗状態だ。

わずかな明かりを頼りに、水路にかかる、うっすらと白く浮かんでいる橋を渡ろうとして、ふと、どういうわけか、橋を渡らず、斜めに横断したほうが近道ではないかという気になり、足を踏み出しかけた、その瞬間、これまたどういうわけか思いとどまり、よくよく見れば、そこには柵も蓋もなかった、というものだ。

 

暗さに慣れてきた目で見ると、深さは約2m。水はほとんどなくコンクリートの底が見えている状態で、落ちていたらどうなっていたことか?

今、思いだしてもゾッとする。

 

それにしても、なぜ、すんでのところで思いとどまることができたのか?

それは、過去の同種事例をイヤというほど知っていたため、それらの情報が潜在意識に働きかけ、自己の行動にストップをかけたから・・・と思うのは、あまりにも牽強付会・我田引水か?

 

そんなことを考えてしまった今回の事例、とても他人ごととは思えないので、産業安全とはちと違うが、掲載した。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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