2014年9月2日21時14分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日付の東京新聞夕刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月3日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
国の排水基準を超える水素イオン濃度(pH)の廃水を東京湾に流したとして、千葉海上保安部は2日午前、水濁法(排出基準)違反の疑いで、アルミ製造・販売「不二サッシ」(本社・川崎市)の千葉工場(千葉県市原市)と、子会社のアルミ製品製造販売「不二ライトメタル」(本社・熊本県長洲町)を家宅捜索した。
両社の工場は同じ敷地内にあり、同じ排水管を使っていたらしい。
同保安部は、いずれかが排出した可能性があるとみて調べる。
これまで日中の検査では有害な排水は見つかっておらず、夜間の排水のみから検出された。
排出量や魚などへの影響は、今のところ不明。
同保安部は違法排水を複数回確認しており、日常的に行っていた可能性があるとみて、関係者への聴取を進めるとみられる。
水濁法は、海に流す排水などの水素イオン濃度(pH)の基準を5~9と定めている。
関係者によると、両工場周辺での水質検査では、これまでに複数回、pHが3に近い強酸性や、11程度の強アルカリ性の反応が出た。数種類の有害物質も検出されているという。
一般的な薬品などのpHは、塩酸が0、食酢やクエン酸が2~3、漂白剤などに使われる炭酸ナトリウムは11~12。
適正な中和処理をしなかったために、アルミニウムの加工工程などで使用される化学物質が混ざっていた可能性があるという。
水濁法に違反した場合、6月以下の懲役や罰金が科される。
有価証券報告書などによると、同社は住宅、ビルの窓枠やアルミ材の生産・販売事業を展開。昨年度のサッシやアルミ材の売上高は約935億円で全体の約9割を占めた。1965年完成の千葉工場は従業員約110人。
不二サッシ本社広報室は、取材に「家宅捜索を受けたのは間違いないが、操作の根拠、状況が分らない。内容が分かり次第、社として説明したい」とコメントした。
東京湾への違法排水を巡っては、鉄鋼大手のJFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市)が2005年10月、シアン化合物を含む汚染水を流したとして、社員3人が略式起訴されている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140902k0000e040232000c.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014090202000235.html
(2014年11月7日 修正1 ;追記)
2014年11月6日付で毎日新聞千葉版から、不二サッシの子会社が意図的に基準値オーバーの排水を流していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市原市にあるグループ事業所から基準値を超えるアルカリ性廃水を東京湾に流したとして、同市の改善指示を受けたアルミ製造・販売の不二サッシ(川崎市)。
土屋社長は5日、排出元の子会社の社長とともに市原市役所で記者会見し、「市民の信頼を裏切り、迷惑を掛けてしまった」と謝罪した。
両社によると、千葉事業所では1日当たり約2400m3を排水。
2009年ごろ、廃水処理設備の一部が故障したが、現場の「ライン長」ら数人は「現有設備の流用で対処できる」と判断。
だが、すべての廃水を処理しきれず、最大で1日約10m3を、最終処理せずに排出していた。
また、排出前には水質測定があり、異常値が出れば自動的に予備槽に送られてストップする仕組みがあったが、ライン長らは測定機器を操作し、予備槽に送られないようにしていた。
そのため、ライン長の上司たちが不正に気付くことはなかったという。
不正の動機について土屋社長は、海保の捜査が続いていることを理由に明らかにしなかったが、「現場を過大に信頼し、任せきりにしていた」と、反省の弁を述べた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20141106ddlk12040060000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。