本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年7月10日20時15分にmsn産経ニュースwestから、また7月11日付で朝日新聞と伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津市美杉町の道路整備工事現場で3月、石積みの壁が崩れ作業員が負傷する事故があり、津労基署は10日、労安法違反容疑で津市の建設会社「S建設」と現場監督(53)を、工事契約に安全措置を盛り込まなかった同法違反の教唆容疑で、津市建設部の男性技師(36)をそれぞれ書類送検した。
技師は、工事を発注する際、危険防止措置を工事設計の項目や請負金額に盛り込まなかった疑い。
厚労省などによると、工事を発注した自治体職員を同法違反の教唆容疑で立件するのは異例。
職員は現場を訪れて危険性を認識していることなどから、労基署は責任を問えると判断した。
事故は3月16日、津市美杉町で市道の側溝を造る掘削工事現場で発生し、男性従業員(46)が穴を掘る作業中、壊れ落ちた石積み擁壁に左足を壁に挟まれて大けがをした。
本来は、このような危険に備えて土を支えるための「土止め」を設置しなくてはならないが、怠っていた疑いがあるという。
市の副参事は、「国交省の基準では土止めを設ける必要はなく、安全対策を講じて設計した」と話している。
「S建設」は「契約に盛り込まれていなかった」と述べる一方、市の技師は「認識はあったが、大丈夫だと思った」と供述しているという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120710/waf12071020160023-n1.htm
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001207110004
http://www.isenp.co.jp/news/20120711/news07.htm
(ブログ者コメント)
公共事業の発注システムが垣間見えた事例だ。
もし、受注者側が土止めが必要と判断しても、すでに土止めなしベースで市の予算は決まっているので、やろうとすれば、その分、費用は自腹になるのだろうか?
もし、そういうことなら、発注業務を担当する行政側の責任は重大だ。
それゆえ、労基は書類送検に踏み切ったのだろうか?
津市美杉町の道路整備工事現場で3月、石積みの壁が崩れ作業員が負傷する事故があり、津労基署は10日、労安法違反容疑で津市の建設会社「S建設」と現場監督(53)を、工事契約に安全措置を盛り込まなかった同法違反の教唆容疑で、津市建設部の男性技師(36)をそれぞれ書類送検した。
技師は、工事を発注する際、危険防止措置を工事設計の項目や請負金額に盛り込まなかった疑い。
厚労省などによると、工事を発注した自治体職員を同法違反の教唆容疑で立件するのは異例。
職員は現場を訪れて危険性を認識していることなどから、労基署は責任を問えると判断した。
事故は3月16日、津市美杉町で市道の側溝を造る掘削工事現場で発生し、男性従業員(46)が穴を掘る作業中、壊れ落ちた石積み擁壁に左足を壁に挟まれて大けがをした。
本来は、このような危険に備えて土を支えるための「土止め」を設置しなくてはならないが、怠っていた疑いがあるという。
市の副参事は、「国交省の基準では土止めを設ける必要はなく、安全対策を講じて設計した」と話している。
「S建設」は「契約に盛り込まれていなかった」と述べる一方、市の技師は「認識はあったが、大丈夫だと思った」と供述しているという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120710/waf12071020160023-n1.htm
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001207110004
http://www.isenp.co.jp/news/20120711/news07.htm
(ブログ者コメント)
公共事業の発注システムが垣間見えた事例だ。
もし、受注者側が土止めが必要と判断しても、すでに土止めなしベースで市の予算は決まっているので、やろうとすれば、その分、費用は自腹になるのだろうか?
もし、そういうことなら、発注業務を担当する行政側の責任は重大だ。
それゆえ、労基は書類送検に踏み切ったのだろうか?
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津市美杉町の道路整備工事現場
津市美杉町の道路整備工事現場で3月、石積みの壁が崩れ作業員が負傷する事故について。
この工事は、落札後の市側との現場引継ぎにおいて、書類送検された市の技師以外にも、市工事事務所関係者は工事をすれば石垣が崩れることは認識していたはずである。しかも、この現場は、市発注の他工事と重複する箇所があり、市側はその工事が完了するまで着工させなかった経緯がある。そのうえで、年度末近くまで着工させず、建設会社側から、床掘りをすべてしてしまうと崩れる恐れがあるため、2分割、3分割に分けて工事をさせて欲しいとの申し入れがあったが、市側は年度末までに工事を完了させることを優先して分割作業を認めなかった。また、書類送検された市の技師は、ほとんど現場には来ていなくて、他の市側の技師が3~4人来て、建設会社側に指示していた。
その後、労働基準監督署の調べに対して数人の市側の技師の名前があがってなく、市ぐるみで隠した疑いがある。また、建設会社側の調べでは数人が調べに対して大筋では事故経緯があってるが、事故から日数が経ってからのためか、細かいところでくい違いがあるらしい。市側は調べを受けた人がすべて同じ内容の話をしているらしいので、市側は口裏合わせをしている疑いもありそうだ。
どちらにしても今回の事故は、建設会社から危険があるので分割作業をし、工期を延長の申し入れがあったにもかかわらず、年度末のためか工期延長を認めなかった市側に事故責任があるように思う。
口裏合わせと、当事者を隠している疑いがあるが、事実なら許せないところだ。
この工事は、落札後の市側との現場引継ぎにおいて、書類送検された市の技師以外にも、市工事事務所関係者は工事をすれば石垣が崩れることは認識していたはずである。しかも、この現場は、市発注の他工事と重複する箇所があり、市側はその工事が完了するまで着工させなかった経緯がある。そのうえで、年度末近くまで着工させず、建設会社側から、床掘りをすべてしてしまうと崩れる恐れがあるため、2分割、3分割に分けて工事をさせて欲しいとの申し入れがあったが、市側は年度末までに工事を完了させることを優先して分割作業を認めなかった。また、書類送検された市の技師は、ほとんど現場には来ていなくて、他の市側の技師が3~4人来て、建設会社側に指示していた。
その後、労働基準監督署の調べに対して数人の市側の技師の名前があがってなく、市ぐるみで隠した疑いがある。また、建設会社側の調べでは数人が調べに対して大筋では事故経緯があってるが、事故から日数が経ってからのためか、細かいところでくい違いがあるらしい。市側は調べを受けた人がすべて同じ内容の話をしているらしいので、市側は口裏合わせをしている疑いもありそうだ。
どちらにしても今回の事故は、建設会社から危険があるので分割作業をし、工期を延長の申し入れがあったにもかかわらず、年度末のためか工期延長を認めなかった市側に事故責任があるように思う。
口裏合わせと、当事者を隠している疑いがあるが、事実なら許せないところだ。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。