本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2010年12月1日 旧ブログ掲載記事)
2010年11月30日19時14分に、共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃の使用済核燃料再処理工場で、7月、高レベル放射性廃液が漏れ、作業員が被ばくした事故で、原燃は、30日、廃液を濃縮する容器内にある温度計の保護管が想定以上の温度にさらされ腐食し、微細な穴が開いたのが原因とみられる報告書をまとめた。
容器は放射能レベルが極めて高く、保護管の補修や交換は困難。原燃は、これ以上の漏れを防ぐため、保護管内の空気圧を高める装置を新設して対処すべく、国に認可を申請した。
原燃によると、事故は7月30日夜に発生。作業員が長さ約12mの温度計を容器から引き抜いたところ、先端に廃液が付着していた。温度計は容器の内側では直径約2cm、厚さ約6mmのステンレス製保護管に覆われており、廃液とは接触しないはずだった。
調査の結果、廃液に含まれる放射性物質の影響で容器内の温度が想定以上に上がり、保護管の先端で腐食が進んだとみられる。
(ブログ者コメント)
以下の原燃報告書には、高レベル廃液濃縮缶の下部において析出物が堆積し、温度が上昇したことによって温度計保護管先端部に加工フロー腐食が発生したと推定している旨、記載されている。
※「加工フロー腐食」とは、鍛鋼品の圧延や鍛伸部位においてクロム等の含有成分の偏在等がある場合、当該部位の加工方向に沿って生じ得る局部的な腐食。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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