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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202282180分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、見づらい点字ブロックの例示写真付きでネット配信されていた。

視覚障害者の歩行の助けとなる点字ブロック。

4月には奈良県大和郡山市の踏切内のブロックが摩耗して一部がはがれ、全盲の女性が電車にはねられ亡くなる事故が起き、改めて重要性がクローズアップされた。

事故を受け、踏切内に横断歩道などに使う特殊な点字ブロック「エスコートゾーン」が設置されるなど、改善が進む。

一方で、当事者団体によると、点字ブロック設置を巡っては、視覚障害者の9割に影響があるにもかかわらず、「見落とされがちな大きな問題」があるという。

それは何なのか。
現場を取材した。

 

【歩道に「なじむ」点字ブロック、あちこちに】

福井市中心部。

福井県庁に通じる県道の歩道には、中央に点字ブロックがきれいに敷設されていた。

歩道の灰色タイルと同じ色・模様のブロックで、調和が取れているようにも見える。

しかし、同市で暮らす弱視の70代女性は、「道と同系色の点字ブロックは歩きにくい。改善してほしい」と訴える。

視力は、色や明暗がぼんやりわかる程度。
知らない場所を歩くときは、白杖(はくじょう)を使いながら、目からの情報も頼りにしているという。

日本視覚障害者団体連合によると、点字ブロックは1967年に岡山市の盲学校近くの交差点に世界で初めて敷設された。

その後、全国に広がっていったが、80年代ごろから、景観意識の高まりもあり、街や道路のデザインを優先し、歩道となじむ同系色のブロックが使われる例が全国的に増えたという。

ブロックの凹凸より、色を頼りに歩く人も多い弱視者から「歩きにくい」との声も上がるが、改善は進んでいない。

意識して街を歩くと、福井市中心部では市電が走り、繁華街に近い県道の通称「フェニックス通り」沿いの歩道で、歩道に色味が近い薄いピンクのブロックが敷かれていた。

2024年春に北陸新幹線が延伸される予定で、再開発が進むJR敦賀駅(同県敦賀市)近くの県道沿いでも見つかった。

多くの人が行き交う場所に、弱視者が見分けにくい点字ブロックが使われたままとなっていることに違和感を覚えた。

なぜ改善が進まないのか。

冒頭に挙げた県庁前の歩道を管理する福井県道路保全課は、「整備当時は原則黄色と定められていなかった」と説明する。

点字ブロックといえば「黄色」を思い浮かべる人が多いだろう。

85年に建設省(現国土交通省)の指針で「原則として黄色」とされ、00年施行の交通バリアフリー法下の省令で「原則黄色か周囲の路面との(明暗のコントラストを示す)輝度比が大きく容易に識別できる色」と定められた。

06年施行のバリアフリー新法下でも踏襲されているが、守らなくても罰則がなく、見やすさの配慮は道路管理者に委ねられているのが実情だ。

同課は、「今のところ、市民や団体から改善要望はなく、再整備の予定はない」としている。

しかし、点字ブロックの整備などを担当する国土交通省道路局企画課は、「そもそも、色を決めているのは、弱視の方にとって輝度比が小さいとブロックが認識しづらいため。要望の有無に関わらず、古い道路でも基準に適合させる努力義務があり、整備することが望ましい」との見解を示した。

 

【高齢になり増えてくる「見えづらさ」】

「同系色のブロックは、視力が低下した高齢者にとっても危険だ」と指摘するのは日本視覚障害者団体連合の三宅組織部長(49)。

同連合には、高齢者からも「建物内でグレーの床にグレーの点字ブロックが敷かれていて、気付かず足を滑らせた」との声も寄せられるという。

「ほぼ毎年、全国各地から改善を求める声が上がっている。弱視の人もブロックの存在を認識できなければ、敷設の意味がない」と訴える。

そもそも、見えづらさを抱える人はどれくらいいるのか。

日本眼科医会によると、09年公表の調査で、障害者手帳を取得していない人も含めた視覚障害者数は、約164万人(07年時点)。

そのうち、失明していないが、左右で良い方の矯正視力が05未満の「ロービジョン」の人は約145万人で、全体の約9割に上る。

高齢になり、病気などで目が見えにくくなる人も多いという。

当時の予測値では、全体の視覚障害者数は20年に197万人、30年で201万人に達するとしており、日本視覚障害者団体連合は「高齢化などにより全体の数は増えている」とみている。

 

【視覚障害者は「全盲」だけじゃない】

各地に多数残る「見分けにくい」点字ブロックだが、当事者団体の積極的な働きかけで改善が進んだ例もある。

山梨県視覚障害者福祉協会は、約15年前から毎年、県に対し点字ブロックに関する要望書を提出。

1318年度の甲府駅南口近辺の再整備では、弱視の協会員から「見えづらい」と声が上がっていたブロックの色が改善された。

堀口会長(75)は、「10年ほど前は、要望しても『景観になじんだ色にしている』と言われた。だが、障害者への合理的配慮の義務化を定めた障害者差別解消法(16年施行)などに後押しされ、徐々に我々の言い分が聞いてもらえるようになった」と振り返る。

点字ブロックに詳しい成蹊大学の大倉元宏名誉教授(人間工学)は、「一般的に、視覚障害者は全盲というイメージがあり、大半がロービジョンという実態がなかなか理解されていない」と指摘。

その上で、「点字ブロックと歩道が同系色の場合は、道とブロックの間に別の色の『側帯』と呼ばれるラインを敷くなどの対策が必要。また、設計段階から視覚障害者の意見を聞くなど、当事者の声を反映させやすい仕組みを行政や企業が取り入れるべきだ」と訴える。

 

【問題はほかにも】

今年56月に名古屋市で開かれた日本視覚障害者団体連合の全国大会でも、点字ブロックを基本的に黄色とするよう要望があった。

要望したのは、愛知県盲人福祉連合会などの地元団体。

事務局がある同県豊橋市では、ブロックは黄色ではあるが、色が暗いため、歩道と区別しにくい所があるという。

さらに、事務局周辺では、ブロックが歩道の途中でなくなっている場所もあるといい、金子会長(71)は、「視覚障害者が利用する事務局の近くなのにブロックがないのは困る。事故が起こってからでは遅いので市に申し入れているが、道幅が狭いという理由で実現していない」と険しい表情を浮かべる。

視覚障害者が利用する公共施設の近くにもかかわらず点字ブロックに不備がある自治体は、ほかにもある。

長崎市視覚障害者協会によると、長崎市にある長崎県視覚障害者情報センター周辺では、バス停や商店街など数カ所で点字ブロックが見えづらい道があるという。

同協会の市田交通対策委員長(67)は、「長崎は道が狭く、ブロックを認識できず体が歩道からずれれば、車にぶつかる危険性がある。弱視の委員からは観光地でも景観を優先し同様の事例があると聞くが、大切なのは景観より命だ」と強調。

市内の事例を調べ、道路管理者に改善を申し入れる考えだ。

https://mainichi.jp/articles/20220801/k00/00m/040/039000c

 

(ブログ者コメント)

この記事を読むまではブログ者も、点字ブロックは全盲の人だけのために設置されている・・・と思い込んでいた。

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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