本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年2月23日9時55分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新庄労基署は22日、労安法違反の疑いで、食品容器メーカーのY東北と、同社最上工場の主任と従業員=共に20代男性=の2人を書類送検した。
容疑は昨年9月17日午後10時半ごろ、男性従業員が最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転資格を持っていないことを知りながら、男性主任が男性従業員に同工場で最大荷重1.25トンのフォークリフトを運転する業務に就かせ、この従業員はこのフォークリフトを運転した疑い。
同署によると、男性従業員はフォークリフトで製品を運搬する作業をしていた。
バックした際、女性従業員=当時(60)=と衝突し、左足の骨を折る大けがをさせた。この事故を調べた結果、容疑が分かった。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201202/23/kj_2012022300848.php
一方、2月22日20時8分にNHK山形からは、別の切り口の記事ならびに同社では他に2件の事故が起きている旨、ネット配信されていた。
新庄市に本社がある容器製造会社「Y東北」の最上町の工場で、去年、運搬車両の運転資格のない男性従業員が起こした人身事故を受け、労基署は、労安法違反の疑いで、この男性従業員と現場責任者について調べた書類を22日、検察庁に送った。
「Y東北」では、3年前、従業員が機械に挟まれて死亡する事故があった上に、おととしには、従業員が手を切断する人身事故が起きている。
新庄労基署によると、この「Y東北」の最上町にある工場で、去年9月、男性従業員が、「フォークリフト」と呼ばれる運搬車両を運転中、女性従業員とぶつかり、左足を骨折させる事故を起こした。
その後の調べで、男性従業員が「フォークリフト」を運転する資格を持っていなかったことや、当時、主任という立場だった現場責任者が、そのことを知りながら、運転業務を担当させていたことが分かり、同署は、22日、この2人を、労安法違反の疑いで、書類送検した。
調べに対し、現場責任者だった男性は、「人手が不足するなか、決められた生産計画をこなすためしかたなく担当させていた」と容疑を認めているという。
相次ぐ人身事故について「Y東北」社長は「社内で対策について会議を開いたり、労基署の指導を受けて職場環境の改善を図ったりしていますが、また事故を起こし、深く反省しております。再度、事故を起こさないよう努力を重ねて参ります」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6023201801.html
(ブログ者コメント)
□3年前の死亡事故は、本ブログに掲載済。
□おととしの重傷事故は、下記趣旨でネット配信されていた模様。
(2011年11月11日13時4分に朝日新聞山形版)
「Y東北」の本社工場で10日午前9時半ごろ、 プラスチックの弁当容器の型抜き作業をしていた従業員の男性(21)が、 裁断機で手首を切断する大けがをした。警察が事故原因などを調べている。
工場長代理によると、製品の位置を直したりする場合に作業員が裁断部に手を入れることがあるが、 その際はセンサー付きの安全扉を開けるため、瞬時に電源が切れる構造になっている。
二重の安全装置として 手動レバーもあり、手で作業する際はレバーを立てて電源が入っても機械が動かないようにするよう 義務づけられていた。
しかし事故当時、レバーは立てられていなかったという。
同工場では昨年4月にも男性従業員が型抜き機に頭をはさまれて死亡した。
作業効率を上げるために 事故防止用の安全扉を作動しないように改造したなどとして、県警は工場長らを業務上過失致死容疑で逮捕。
会社と工場長と専務が労安法違反の罪などを問われて公判中だ。
専務は「安全管理の徹底には力を入れていた。安全装置の改造についても、 『絶対にしてはいけない』と注意していた」と話した。
新庄労基署は22日、労安法違反の疑いで、食品容器メーカーのY東北と、同社最上工場の主任と従業員=共に20代男性=の2人を書類送検した。
容疑は昨年9月17日午後10時半ごろ、男性従業員が最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転資格を持っていないことを知りながら、男性主任が男性従業員に同工場で最大荷重1.25トンのフォークリフトを運転する業務に就かせ、この従業員はこのフォークリフトを運転した疑い。
同署によると、男性従業員はフォークリフトで製品を運搬する作業をしていた。
バックした際、女性従業員=当時(60)=と衝突し、左足の骨を折る大けがをさせた。この事故を調べた結果、容疑が分かった。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201202/23/kj_2012022300848.php
一方、2月22日20時8分にNHK山形からは、別の切り口の記事ならびに同社では他に2件の事故が起きている旨、ネット配信されていた。
新庄市に本社がある容器製造会社「Y東北」の最上町の工場で、去年、運搬車両の運転資格のない男性従業員が起こした人身事故を受け、労基署は、労安法違反の疑いで、この男性従業員と現場責任者について調べた書類を22日、検察庁に送った。
「Y東北」では、3年前、従業員が機械に挟まれて死亡する事故があった上に、おととしには、従業員が手を切断する人身事故が起きている。
新庄労基署によると、この「Y東北」の最上町にある工場で、去年9月、男性従業員が、「フォークリフト」と呼ばれる運搬車両を運転中、女性従業員とぶつかり、左足を骨折させる事故を起こした。
その後の調べで、男性従業員が「フォークリフト」を運転する資格を持っていなかったことや、当時、主任という立場だった現場責任者が、そのことを知りながら、運転業務を担当させていたことが分かり、同署は、22日、この2人を、労安法違反の疑いで、書類送検した。
調べに対し、現場責任者だった男性は、「人手が不足するなか、決められた生産計画をこなすためしかたなく担当させていた」と容疑を認めているという。
相次ぐ人身事故について「Y東北」社長は「社内で対策について会議を開いたり、労基署の指導を受けて職場環境の改善を図ったりしていますが、また事故を起こし、深く反省しております。再度、事故を起こさないよう努力を重ねて参ります」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6023201801.html
(ブログ者コメント)
□3年前の死亡事故は、本ブログに掲載済。
□おととしの重傷事故は、下記趣旨でネット配信されていた模様。
(2011年11月11日13時4分に朝日新聞山形版)
「Y東北」の本社工場で10日午前9時半ごろ、 プラスチックの弁当容器の型抜き作業をしていた従業員の男性(21)が、 裁断機で手首を切断する大けがをした。警察が事故原因などを調べている。
工場長代理によると、製品の位置を直したりする場合に作業員が裁断部に手を入れることがあるが、 その際はセンサー付きの安全扉を開けるため、瞬時に電源が切れる構造になっている。
二重の安全装置として 手動レバーもあり、手で作業する際はレバーを立てて電源が入っても機械が動かないようにするよう 義務づけられていた。
しかし事故当時、レバーは立てられていなかったという。
同工場では昨年4月にも男性従業員が型抜き機に頭をはさまれて死亡した。
作業効率を上げるために 事故防止用の安全扉を作動しないように改造したなどとして、県警は工場長らを業務上過失致死容疑で逮捕。
会社と工場長と専務が労安法違反の罪などを問われて公判中だ。
専務は「安全管理の徹底には力を入れていた。安全装置の改造についても、 『絶対にしてはいけない』と注意していた」と話した。
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。