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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019331818分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東日本大震災から8年となるのを前に、NHKが当時、遺体の検視を行った法医学者にアンケートを行ったところ、津波が泥や砂などを巻き込み、いわゆる“黒い津波”となって押し寄せたことが死者の増加につながったと指摘する人が8割にのぼった。

東日本大震災では、遺体の数が多く身元の確認が優先されたため、死因を調べる解剖はほとんど行われず、9割以上が溺死と判断された。


NHKは、被害が拡大した背景を探るため、当時、遺体の検視にあたった法医学者87人にアンケートを行い、30人から回答を得た。


まず、津波が砂や泥、ガレキなどを巻き込んで押し寄せたことが死者の増加につながったと感じるか尋ねたところ、

〇「感じる」が15人

〇「どちらかといえば感じる」が9人

で、8割が死因に影響したと回答した。


その理由について複数回答で尋ねたところ、

〇最も多かったのが「遺体の口や鼻の中に砂や泥が付いていた」と「遺体の損傷状況」で、それぞれ15人

〇次いで「体の衣服に砂や泥が付いていた」が13人

〇自由記述では、窒息や避難の妨げにつながったと回答する人が相次いだ。


当時、300人以上の検視にあたった東北医科薬科大学の高木徹也教授は、「津波に砂や泥が混じると、重くなって体への負荷が増すうえに、気管に詰まりやすく、窒息も起こしやすい。“黒い津波”となって押し寄せたことが、死者を増やした要因になったのではないか」と話している。

 

出典

死者増に“黒い津波影響” 8割

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190303/0004724.html 

 

 

34日付でNHK NEWS WEBからは、3321時から放映されたNHKスペシャルの内容が下記趣旨でネット配信されていた。

 

「黒い波」。

東日本大震災で津波を目撃した人たちが口にする言葉です。

 

波が黒くなった要因のひとつは、海底の土砂。

宮城県気仙沼市では、津波が湾の入り口付近の海底を掘り下げ、大量の土砂とともに一気に陸上に押し寄せ、被害を拡大させました。

 

また、「黒い波」に人が巻き込まれると、土砂などの異物が肺へと入り込み、「津波肺」と呼ばれる重篤な肺炎を引き起こすことも分かりました。

 

ほかにも、健康被害を訴える声をよく耳にします。 

震災からまもなく8年。

津波や医療の専門家たちは、今、「黒い波」に着目し、土砂が混じった津波がどのように威力を増し、どう人体に影響するか、次の巨大災害に備えるべく解析を始めています。

 

NHKでは、「黒い波」の取材チームを結成。

ただの海水ではない「黒い波」が押し寄せる津波の脅威について、皆さんからの情報提供をもとに掘り下げていきます。

 

 

『黒い波 ~津波の新たな脅威とは~』

 

人々が証言する「黒い波」

「黒い、恐ろしいものが押し寄せてきた」
「想像できないほど黒い水だった」

 

2011年3月11日。

東日本大震災の経験者は、「黒い波」という言葉で、あの日の津波を表現する人が目立ちました。

 

(当時の写真;転載省略)

 

なぜ、あれほど黒かったのか。

そして、黒くなることで、どのような影響があったのか。

 

震災発生からまもなく8年。

私たちは取材チームを立ち上げ、検証を始めました。

 

 

【最新シミュレーションで「黒い波」に迫る】

 

津波の深刻な被害を受けた宮城県気仙沼市は、住宅の半数近くが被災し、1400人以上が犠牲になりました。

 

なぜ、ここまで被害が拡大したのか。

 

東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授たちのグループは、スーパーコンピューターを使った最新のシミュレーション技術で検証しました。

 

すると、湾の狭くなった部分に津波の猛烈な流れが集中し、海底の土砂を掘り下げていたことが分かりました。

 

(シミュレーション画像;転載省略)

 

シミュレーションでは、その深さはおよそ6m。

湾の入り口が掘り下げられたことで、津波の巨大な通り道ができていたのです。

 

この結果、津波は海底の土砂を巻き込みながら陸地の奥まで押し寄せ、被害を拡大させていました。

 

「これまでは津波は海から来る水だと考えられていたが、実際は黒い水だった。その結果、被害は拡大していた」(今村文彦教授)

 

 

【「黒い波」は燃料タンク流出にも影響か】

 

勢いを増した気仙沼市の「黒い波」は、沿岸に設置されていた燃料タンクの流出にも影響を及ぼしたと見られています。

 

気仙沼市では、23基あるタンクのうち22基が流出。

海底の土砂が掘り下げられたことで、湾の狭くなった部分に流れが一気に集中。

それに引っ張られるように津波は速度をあげ、タンクを引き倒していったと見られます。

 

タンクから漏れ出した油は1万kℓあまり。

引火したことにより、気仙沼の街は火に包まれてしまいました。

 

(当時の画像;転載省略)

 

 

【人体への影響も深刻な「黒い波」】

 

海底の土砂や、油などの化学物質が混ざった「黒い波」がひとたび人体に入り込むと、命を脅かす深刻な状況をもたらすことも分かってきました。

 

石巻赤十字病院には、津波に含まれた砂や泥などを吸い込んでしまった患者が相次ぎました。

 

これらの物質は肺の奥まで入り込み、「津波肺」と呼ばれる重い肺炎を引き起こしていたのです。

 

せっかく津波から助かったにも関わらず、命を落とす人も出たのです。

 

これ以外にも、空気中に舞った土ぼこりで健康に影響が出たり、漂流物にぶつかった後遺症が残ったりしたことへの影響を指摘する人もいます。

 

(レントゲン写真;転載省略)

 

出典

『NHKスペシャル 黒い津波 知られざる実像』

https://www3.nhk.or.jp/news/special/shinsai8portal/kuroinami/

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇NHKスペシャルの番組中、以下のような情報も流されていた。

・保管されていた黒い水を分析したところ、ヘドロが10%含まれていた。
場所によっては20%、30%のところもあったかもしれない。

・ただの海水は先端が平らな状態で押し寄せるが、黒い津波の場合、密度が高いため、波の底は海底部分で摩擦を受け、結果、波は盛り上がるように押し寄せて、衝撃力が強くなる。

・また、普通の住宅は2~3m水に浸かると浮力で浮き、流されることがわかっているが、密度の高い黒い津波の場合は浮力も大きく、1~1.5m浸かっただけでも流される。

 

〇ブログ者は、津波の映像は数多く見てきたが、この番組を見るまでは、透き通った海水と一緒に瓦礫などが流されていて、黒く見えるのは流出した重油などのせいだろう・・・程度の認識しか持っていなかった。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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