2016年11月11日11時22分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックから落ちた積み荷などの落下物が、昨年度までの5年間、全国の高速道路で160万件以上回収されていたことが、NHKの取材でわかった。
落下物が周りの車に衝突する事故なども相次いでいて、高速道路会社は、積み荷などの落下防止対策を徹底するよう、呼びかけている。
ことし4月、福井市で走行中のトラックの積み荷の木材が落下して対向車線の乗用車に直撃し1人が死亡した事故など、落下物が周りの車に衝突したり、落下物に乗り上げて転倒したりする事故が相次いでいる。
NHKが、全国の高速道路会社6社に落下物の状況を取材したところ、落下物の回収件数は、昨年度までの5年間で、合わせておよそ166万件に上ることがわかった。
回収件数は、平成23年度のおよそ34万9000件をはじめ、いずれも年間30万件を超え、昨年度はおよそ31万6000件だった。
落下物は木材や鉄くずといった資材や廃材が多く、大きな物ではプレハブ小屋や簡易トイレが落ちていたケースもあったという。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、出発前や休憩の時に積み荷の状況を点検するなど、落下防止対策を徹底するよう、呼びかけている。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、24時間態勢で回収作業にあたっている。
NEXCO西日本の大阪・茨木市にある事務所には、名神高速道路など4つの道路のおよそ160kmの区間で、今月4日までの1週間に回収された落下物が集められていた。
落下物の中には、角材や金属製の足場、アルミ製のドアなどがあり、このうち脚立は大きくねじ曲がり、多くの車が乗り上げたと見られている。
これまでに、簡易トイレやベッドのマットレス、それにひつぎが落ちていたこともあったという。
NEXCO西日本の管内で回収された落下物は、昨年度11万件余りに上り、およそ5分に1件、どこかで落下物が発生している計算になる。
落下物による事故の危険性を伝えるチラシを作ったり、横断幕を掲げたりして、積み荷などの落下防止を呼びかけているが、なかなか減らないのが現状だという。
NEXCO西日本の管内でパトロールを担当している保杉さんは、「小さな落下物でも、スピードが出ていると非常に危険で、大事故になる危険がある。荷物の積み方への認識を高め、落下の予防をしてほしい」と話している。
出典
『高速道路の落下物 5年間で166万件』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161111/k10010764911000.html
(ブログ者コメント)
福井市の事例は下記参照。
2016年5月4日掲載
2016年4月26日 福井市の国道でトラックから過積載木材が落下し、対向車線を走ってきた乗用車の運転席に6本が突き刺さって運転男性が死亡、現場はきついカーブだった
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5879/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。