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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201614日付で毎日新聞東京版夕刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

3日午前0時55分ごろ、埼玉県本庄市の金属化合物製造会社「D社」の工場内で、タンクのガラス窓が爆発音とともに破損した。

周囲にいた男性作業員4人が病院に搬送され、うち2人が死亡した。

有毒ガスを吸い込んだとみられ、警察は、詳しい経緯を調べている。

 

警察によると、死亡したのは、ともに派遣社員のSさん(男性、22歳)とNさん(男性、42歳)。

他の2人は、病院で治療を受けている。

 

警察や同社によると、タンクは直径約1m、高さ約2m。

事故が起きたのは、ソーラーパネルの電極に使う銀粉を製造する工程で、タンクに付着した銀を硝酸で溶かし、洗浄する作業を行っていた。

 

ガラス窓は、外側から内部を見るためにタンクに6つ付けられており、いずれも縦横約10cmの大きさ。

うち3つが、作業中に突然破損したという。

何らかの原因でタンク内の温度が上昇し、内部に強い圧力がかかったことからガラスが破損したとみられる。

窒素酸化物を含む有毒ガスが発生した可能性が高いという。

 

ホームページによると、同社の従業員数は約230人。

約10万m2の敷地内に工場があり、金属類の化合物製造のほか、自動車部品や電子部品などのメッキ加工を業務としている。

 

最近はソーラーパネルなどの受注が多く、1日から作業をしていたという。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160104/ddm/041/040/043000c

 

 

以下は、その他の主だった報道。

 

(1月4日付&5日付 埼玉新聞紙面)

 

警察によると、タンクは銀粉の製造に使われていた。

直径約1m、長さ約2mで、ドラム缶を横にしたような形状。

 

4人は当時、タンクを洗浄するため、硝酸液を使って内部に付着した銀粉を溶かしていた。

硝酸液を入れると自動的に洗浄される仕組みで、いずれも防護服やマスクは着用していなかったという。

 

工場から「従業員が硝酸をかぶった」と119番があった。

警察は、作業中に何らかの原因でタンク内の温度が上昇して破裂。その際に硝酸液が化学反応を起こして窒素酸化物を含む有毒ガスが発生したとみている。

児玉郡市広域消防本部によると、この事故で消防や救急など、計29人の隊員が駆け付けた。
うち救急隊員6人が、喉と目に違和感を訴え、病院で検査を受けたという。
 

 


131915分 産経新聞、131812分 NHKさいたま)

 

警察によると、4人は円柱状のタンク(直径約1m、高さ約2m)の内部に付着した銀を、水で薄めた硝酸を入れて洗浄する作業をしていた。

 

タンクに設けられた約30cm四方のガラス窓から中を見ながら硝酸を入れていたが、何らかの原因でタンク内の温度が上昇し、突然、爆発したような音とともにガラスが破裂。

4人は、中から漏れた有毒ガスを吸い込んだとみられる。

 

現場周辺は、ガスのため一時通行規制が行われた。

 

http://www.sankei.com/affairs/news/160103/afr1601030013-n1.html

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106913381.html?t=1451852043597

 

 

141742分 NHK首都圏NEWS WEB)

 

警察のその後の調べで、破裂の直前には、タンク内の温度と気圧が通常より高くなってたことがわかった。

 

コンビナートや工場での化学物質を保管するタンクの安全管理が専門の、横浜国立大学大学院の三宅淳巳教授は、今回の事故について、「液体の硝酸が何らかの原因で、タンク内の温度などが上がって沸点を超えてガスとなり、圧力によって、タンクが破裂してしまったのではないか」と指摘している。


その上で三宅教授は、「タンク内の硝酸自体は、温度や換気をきちんと制御している限り非常に有効なものだが、取り扱いを誤ると発火や爆発が起きることが懸念される。温度などの基準は定められているはずなので、そこにおさまるよう、きちんとモニタリングをする必要があるし、自然災害や誤操作といった外的な要因で何か問題があったときにも安全が保たれるような防護対策を、進めていく必要がある」と話していた。

 

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160104/4766012.html

 

 

142022分 産経新聞)

 

4人が吸い込んだ有毒ガスには窒素酸化物(NOx)が含まれていた可能性が高いことが、4日、警察の調べで分かった。

 

事故当時、タンク内部を硝酸液で洗浄する作業が行われており、空気に触れた硝酸液が化学変化を起こし、NOxを含む有毒ガスが発生したらしい。

 

このガスを吸い込むと、気道や肺が壊死する場合があるという。

 

http://www.sankei.com/affairs/news/160104/afr1601040016-n1.html 

 

 

151751分 NHKさいたま)

 

会社側の説明によると、タンク内の温度が80℃前後に上がると、作業を中断する決まりになっていたという。


一方、警察のこれまでの調べで、破裂の直前、タンク内の温度は、これよりも高くなっていたことがわかっていて、警察は、タンクを含めた機械の整備や作業員の作業工程に問題があった可能性もあるとみて調べを進めている。

 

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106913981.html?t=1452026188526

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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