2016年1月1日19時13分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21秒差の2位。
コニカミノルタにとって、序盤のアクシデントが痛かった。
2区のクイラが2位集団で走っていた3km過ぎ、沿道から小型犬が飛び出してきた。
ジャンプして避けようとしたところ、転倒して左ひざを強打。10位まで順位を下げた。
クイラは、「あんなことは初めて。転倒で体のバランスがおかしくなったけど、何とか粘って走った」と振り返った。
6区の設楽は右ひざのけがから復帰したばかりで、区間10位の走りが精いっぱい。ここでトヨタ自動車に引き離された。
磯松監督は、「アクシデントなども含めて勝負は勝負です」とかみしめるように言った。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASJ115G3JJ11TIPE003.html?rm=189
(ブログ者コメント)
○ユーチューブの画像で確認すると、沿道から黒いけむくじゃらの小型犬が、突然、走者の前に飛び出している。おそらくは、見物客がつれていたペット。
よけようとジャンプして着地した選手の足の後方で犬の動きに変化は見られないため、犬やリードに足をひっかけたのではなく、高速走行時の思いがけないジャンプでバランスを崩してしまったのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=Jplz6RhOTSY
○ペットの犬は、ランナーにとって危険源。
この飼い主、安全対策としてリードにつないでいたとは思うのだが、結果的にそれだけでは不十分だった。
振り返れば、昔、同じような事例が、ブログ者が勤務していた工場でもあった。
それは、化学物質を装置から抜き出す際、顔の前面を覆う保護面を着用していたが、飛散した液が顔の横にあった構造物に当たって跳ね返り、保護面の横から目に入ってしまったという事例だ。
その後、側板を付けるようにしたのだが、安全対策をとっていたからといって過信はできない、そんな貴重な教訓を与えてくれた事例だった。
○効果的な安全対策の一つに、危険源の排除・隔離がある。
危険な物質は取り扱わない。あるいは危険度の低い物質に替えられないか検討する。
やむを得ず取り扱う場合には、可能な限り危険源から作業者を隔離する。
同様、今回事例の飼い主も、犬をつれて見物するなら、沿道から離れた場所で見物すべきだった。
(2016年2月25日 修正1 ;追記)
2016年2月23日17時46分にNHK首都圏NEWS WEBから、犬の飼い主が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし元日、群馬県で行われた「全日本実業団駅伝」で、犬がコース上に飛び出し、ぶつかった選手が転倒した。
これについて警察は、飼い主を、犬をつなぎ止める義務を定めた高崎市の条例に違反した疑いで書類送検した。
男子駅伝の実業団日本一を決める「全日本実業団駅伝」は、ことし元日、群馬県庁をスタートとゴールとするコースで行われた。
レースでは、高崎市内に入った2区の3.6km地点でコース脇から犬が飛び出し、先頭集団を走っていたコニカミノルタの選手とぶつかり、選手が転倒した。
これを受けて警察が調べたところ、当時、犬にリード線は付いていたものの、犬が動かないようにつなぎ止めていなかったため、コース上に飛び出したことがわかったという。
このため警察は、22日、犬をつなぎ止める義務を定めた高崎市の条例に違反した疑いで、飼い主を書類送検した。
この大会で、コニカミノルタは1区は3位だったが、転倒があった2区では10位まで順位を下げ、最終的にはトップと21秒差の2位でゴールしている。
大会を主催した日本実業団陸上競技連合は、「観客に対して規制を行うのは難しいと思うが、マナーの向上を呼びかけるなどして対応したい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160223/3126811.html
一方、2月24日22時44分に毎日新聞からは、事故後に飼い主がチームに謝罪していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元日のニューイヤー駅伝2016inぐんま「第60回全日本実業団対抗駅伝競走大会」(毎日新聞社など共催)で小型犬がコース上に飛び出した問題で、転倒した選手が所属するコニカミノルタは、24日、事故後に犬の飼い主から直接、誠実な謝罪を受けたとして、「当社としてもそのお気持ちをしっかりと受け止めております」とのコメントを発表した。
この問題では、群馬県警高崎署が、22日、飼い主の高崎市の男性(70)を市動物愛護条例(係留義務)違反容疑で書類送検している。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160225/k00/00m/040/130000c
(2016年3月25日 修正2 ;追記)
2016年3月24日21時21分に毎日新聞から、飼い主は起訴猶予になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高崎区検は、24日、市動物愛護条例(係留義務)違反容疑で書類送検された飼い主の男性(70)=同市=を、起訴猶予処分とした。
理由は明らかにしていない。
男性は、1月1日午前10時ごろ、沿道で応援中、飼い犬をつなぎ留める義務を怠り、飛び出した小型犬がコニカミノルタのポール・クイラ選手を転倒させた疑いで書類送検された。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160325/k00/00m/040/094000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。