2016年1月5日7時53分に静岡新聞から、破断した金具の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市は、4日、同市清水区の清水船越堤公園の遊具「ターザンロープ」の使用中にロープと滑車を接続する金具が破断し、市外在住の小学6年生の女児が地面に落下して打撲などの軽傷を負う事故があったと発表した。
金具とワイヤが長期にわたり接触し、金具が摩耗したことが原因とみられる。
同公園を管理する市都市計画事務所によると、女児は3日に遊具を使用し、地面から高さ80cmほどのところで落下したという。
同日から、遊具を使用禁止とした。
業務委託で年1回の定期点検を実施していたが、2015年7月末の点検では、滑車部分の金具の摩耗を発見できなかった。
公園の設置は1979年で、金具の交換がこれまで行われたかは、現時点で確認できていないという。
市内には、ほかにターザンロープのある公園が10カ所あるが、いずれも遊具の構造が違い、危険がないことを4日までに確認した。
市の担当者は、「今後は金具を、原則、毎年交換して、安全を確保したい」と話している。
出典URL
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/197992.html
1月5日付で毎日新聞静岡版と朝日新聞静岡版(聞蔵)ならびに静岡朝日テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時ごろ、小学校6年の女児がターザンロープ(長さ25m、高さ平均80cm)で遊んでいた際、ぶら下がっていたロープと滑車をつなぐ金具が破断。
女児は約80cm下の地面に落ち、尻や顔を打った。
目撃者からの通報を受け、市はターザンロープを使用中止にした。
4日に女児の保護者から連絡を受け、謝罪した。
金具は太さ約1.5cmで、交換時期は3~5年だが、交換後3年半経過していた。
ワイヤとの接触で摩耗したとみられる。
市は、劣化していた箇所が見えにくい部分だったため定期点検で把握できていなかったと説明している。
市は、事故発生後、丸1日以上経過してから事実を発表した。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160105/ddl/k22/040/062000c
http://www.satv.co.jp/0100news/
(ブログ者コメント)
静岡新聞の写真によれば、人がぶら下がるロープは別の金具に接続されており、摩耗したのは、その金具と、おそらくは滑車とを接続する金具。その金具の滑車側が摩耗していた。
しかし、当該部分がどのようにワイヤと接触していたかは不明。
考えてみれば、張られたワイヤ上を滑車が滑り、その滑車に金具が接続されているのであれば、ワイヤと接触するのは滑車だけ。
なぜ金具が摩耗したのだろうか?
「ターザンロープ」+「滑車」で画像検索したが、やはりワイヤと接触するのは滑車だけの模様。
どうもよくわからない。特別な構造だったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。