2016年1月7日付で毎日新聞愛媛版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月7日7時20分に読売新聞から、1月6日8時7分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時半ごろ、松山市・興居島の由良港で、フェリーに車が乗り込もうとしたところ、臨港道路(幅14m、長さ12.5m)が突然沈み始めたのをフェリーの乗組員が目撃し、運航会社が「道路が沈下している」と、港を管理する県に連絡した。
6日までに県が調べた結果、道路を支える鉄製のくい(長さ18m)全9本の腐食に伴う最大50cmの沈下を確認。
徒歩や自転車は別桟橋から乗船できるが、車やバイクは乗船できない。
復旧のめどは立っていない。
県によると、道路はフェリーが接岸する浮桟橋と県道を結ぶもので、海底に打ち込んだくいの上にコンクリート製の床板を敷いたもの。1977年に建設された。
くいは、臨港道路との接合部が、腐食と重みで潰れていた。
海中で支えている鉄製のくい9本が腐食し、臨港道路の重さに耐えられずに押し潰されたのが原因と考えられるという。
県の委託を受けた松山市などが定期的に目視点検をしていたが、不具合は確認されていなかった。
松山市の高浜港からは、由良港と同港の南約2.3kmの泊港に、それぞれフェリーが出ている。
車やバイクは、当面、泊港発着便で対応してもらう。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160107/ddl/k38/040/573000c
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160106-OYT1T50134.html
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160106/4818891.html
1月6日18時53分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
松山市の離島、興居島の港でフェリー乗り場につながる道路が一部沈下した問題で、愛媛県などが緊急調査を行い、路面を支える「くい」の腐食が道路沈下の原因であることがわかった。
この問題は、5日午後、松山市の離島、興居島の由良地区の港で、島を循環する県道とフェリーの発着桟橋を結ぶ道路が沈下し始め、幅14m、長さ12.5mにわたって最大で50cm沈下したことが確認された。
道路を管理する県は、6日朝から、建設会社などとともに原因分析と復旧方法を検討する緊急調査を行い、沈下の原因は、海底に打ち込んで路面を支える9本の「くい」全てが腐食し、押しつぶれたためだということが新たにわかった。
昭和52年に建設された道路は、老朽化や海水で「くい」の腐食が進んだとみられるが、県や松山市は、定期的に路面の点検は行っていたものの、くいは点検していなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160106/4824771.html
(ブログ者コメント)
海底に打ち込んだ鉄製のくいというからには、建設当初は、くいに電気防食していたのではないだろうか?
もしそうだとすれば、なぜ定期点検時に、犠牲電極の減り具合などをチェックしていなかったのだろう?
腐食防止上、イロハのイのような気がするのだが・・・?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。