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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017121日11時8分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

122日付で毎日新聞東京版から、122日付で朝日新聞(聞蔵)から、12270分に福井新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

関西電力高浜原発(福井県高浜町)の構内で、20日午後9時50分ごろ、大きな音がしたため社員が現場を点検したところ、工事用の大型クレーンのアーム(全長約113m)が倒れ、2号機の原子炉補助建屋と使用済核燃料を保管する燃料取り扱い建屋に直撃しているのが見つかった。

アームは強風で倒れたとみられる。

 

2つの建物の屋上の壁の一部が変形していた。

燃料取り扱い建屋には使用済み核燃料を保管するプールがあるが、落下物はなかった。

関電によると、周辺の放射線量に影響はなく、けが人もいない。

 

事故当時、作業はしていなかったが、クレーンのアームは建屋とは反対方向の斜め上に伸びている状態で、クレーンの先端は地面にある約5トンの重りとワイヤでつなぎ、固定していた。

それが事故後、クレーンは重りと反対側に折れ曲がって建屋に倒れていた。

重りは数m移動しており、ワイヤは切れていなかった。

 

関電によると、周辺では当時、秒速15mほどの風が吹いていたが、工事の元請け会社「大成建設」(東京)の事前評価では、今回の設置方法だと秒速42mまで耐えられることになっていた。

高浜原発の高島・運営統括部長は、「風力による影響を計算したうえで、大丈夫と判断した。ただ、風向きは検討していなかった」と述べていた。

 

関電によると、日中の作業を終えたクレーンは、通常、アーム先端から垂らしたワイヤに重りを付けて接地させ、安定した状態にする。

強風で倒れる恐れがある場合や年末年始などの長期休業時は、アームを折りたたんだり一部解体したりして、より安全な策を取るという。

当時、福井県内には暴風警報が出ていた。

関電は、原因が究明されるまで、クレーンでの作業は中断する。

 

 

運転開始から40年を超える高浜原発1、2号機は、昨年6月、原子力規制委員会から、国内で初めて、20年間の運転延長が認められた。

現在は停止中。

2020年の再稼働をめざすが、「影響は見通せない」としている。

 

関電は、今回、運転延長に必要な安全対策工事の一環として、原子炉格納容器の上部にドーム状のコンクリート製の屋根の設置を計画。

昨年12月に大型クレーン4台を設置し、2月からの本格工事に向けて準備を進めているところだった。

そのうちの1台が倒れた。

 

原子力規制庁の検査官は、21日、安全上重要な設備に影響がないことを確認。

今後、クレーンを安全に撤去できるかなどを調べる。

県も職員2人を派遣し、関電から状況の説明を受けた。

高浜原発の高島・運営統括長は、「みなさまにご心配をおかけして誠に申し訳なく、深くおわびを申し上げます」と述べた。

 

出典

原子炉補助建屋にアームぐにゃり 高浜原発の屋根変形

http://www.asahi.com/articles/ASK1P2PKZK1PPGJB002.html 

福井・高浜原発 クレーン事故 重り効かず倒壊か

http://mainichi.jp/articles/20170122/ddm/041/040/125000c

関電、クレーン倒壊原因特定できず 高浜原発、強風では?

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/113570.html

 

 

127110分に毎日新聞からは、クレーンメーカーのマニュアルどおりに対応されていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

126135分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

クレーンメーカーが定めたマニュアルに、瞬間風速が30mを超えると予想される場合はアームを地上に下ろすよう、記載されていたことがわかった。

事故当日、福井地方気象台は暴風警報を発令し、最大瞬間風速が35mになると予想していたが、関電側は、アームを地上に下ろす対策を取っていなかった。

 

メーカーのマニュアルでは、風速10~16mで作業を中止し、バランスをとるため、重心があるクレーンの後部を風上に向けるよう、定めている。

さらに、瞬間風速30mを超えると予想される場合は、クレーンを地上に下ろしておくことも求めていた。

 

しかし、関電は元請けの大成建設などと協議の上、強風対策としてクレーン先端にワイヤと約5トンの重りをつけて固定する方法を採用し、風速42mまで耐えられるとしていた。

 

風向きについては、事故前の作業終了時はマニュアル通りに、クレーンが背面から風を受けるよう設置していたが、その後、風向きが変わり、事故時は正面から受ける形になっていた。

 

マニュアル記載の対策を取っていなかったことについて、関電は「事故原因を調査中で、答えられない」としている。

 

出典

高浜原発 強風マニュアル守らずクレーン事故で関電

http://mainichi.jp/articles/20170127/k00/00m/040/140000c 

高浜原発クレーン倒壊、強風対策怠る 当日は暴風警報

http://www.asahi.com/articles/ASK1V3FXLK1VPGJB007.html 

 

 

同じ毎日新聞でも1261336分には、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

クレーンは2本のアームが接続した構造で、メーカーによると、マニュアルでは風速10~16mの場合には風の影響を受けにくいよう、アームの角度を設定するよう定めている。

 

しかし16m以上の風は想定外で、マニュアルにも定めておらず、担当者は「クレーンを下ろすのが安全な対応だ」と説明している。

 

クレーンの角度は、台車に対して根元アームを垂直に立て、先端アームは50°にするマニュアルだったが、実際には根元アームを80°先端を60°にしていた。

 

出典

高浜原発 「クレーン下ろすべき」想定外強風にメーカー側

http://mainichi.jp/articles/20170126/k00/00e/040/266000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

暴風対策を協議する際、関電と元請け以外、クレーン操作会社も参加していたと思うのだが、どのような見解だったのだろうか?

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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