2016年9月29日10時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年6月、兵庫県三木市のレジャー施設で自家用の小型ヘリコプターが墜落し、乗員2人が重軽傷を負った事故で、運輸安全委員会は29日、男性機長=当時(73)、大阪府四條畷市=が、操縦資格がない同乗者の男性=当時(50)、伊丹市=に操縦体験をさせる不適切な操作があったことが原因とする調査報告書をまとめた。
事故は昨年6月7日午後1時35分ごろに発生。
機長は、グリーンピア三木(三木市細川町、昨年12月閉鎖)内の野球場に小型ヘリコプター「シュワイザー269C」を無許可で離着陸させ、友人を交代で乗せて遊覧飛行していた。
3人目の男性を乗せてホバリング中、バランスを崩して2~3mの高さから墜落。
男性は肩の骨を折る重傷、機長は軽傷を負った。
報告書によると、機長は、男性に操縦かんを持つよう促し、手を離した。
その後、驚いた男性も添えていた手を離したため、「瞬間的に誰も操縦していない状態」となった可能性が高いとしている。
ヘリは機首が下がり、高度も低下。
機長が立て直そうとしたが、出力を上げずに操縦かんを強く引いたため、機首が上がり、テールローター(後部回転翼)が地面に接触し、横転した。
また、男性機長は、ヘリを入手した2014年末までの約10年間、飛行経験がなかったのに、操縦者に義務づけられている「特定操縦技能審査」を受けていなかった。
出典
『三木のヘリ墜落「機長が乗員に操縦体験」 安全委』
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201609/0009535348.shtml
2017年1月20日6時35分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、機長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし6月、三木市のグリーンピア三木の野球場に小型ヘリコプターが墜落し、乗っていた51歳の男性が左肩を骨折するなどの大けがをした。
その後の調べで74歳の男性機長は、機体を地上から2~3m上空でホバリングさせていた時に、安全確保を怠っていたことがわかった。
そのため前方が傾き、慌てて操縦桿を引いたことが原因でバランスを崩し、墜落したという。
機長は、「レバーを引きすぎた」などと話している。
また機長は、2年ごとに審査が必要な特定操縦技能審査を受けていなかったこともわかり、兵庫県警は、業務上過失傷害と航空法違反などの疑いで機長を書類送検した。
出典
『兵庫県三木市のヘリ墜落 機長を書類送検』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170120-00000000-kantelev-l28
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。