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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019712日に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

11日午前10時25分頃、JR長崎線浦上~現川(うつつがわ)間の長崎トンネル(全長約6km、長崎市)内で、長崎発博多行き特急「かもめ16号」(6両編成)が異音を感知したため、緊急停止した。

 

乗務員らが確認したところ、トンネルの真上で掘削工事を行っていた機材が天井部を突き抜け、先頭車両の左側面などにぶつかったことが判明した。

 

乗客約150人にけがはなかった。

 

JR九州などによると、ぶつかったのは棒状の金属製掘削機材で、10数m上の地上から伸びていた。

 

トンネルの天井には直径15cmの穴が開いており、先頭車両以外にも損傷した車両があるという。

 

掘削工事は鉄道・運輸機構が発注。

 

現場周辺では、九州新幹線長崎(西九州)ルート関連の建設工事に伴って一部の井戸で水が減っており、対策として、井戸の試掘を行っていた。

 

車両と接触した後、掘削機材を引き上げたという。

 

機構側も施工業者も、図面上、掘削場所はトンネルにかからないという認識だったといい、同機構は、「一歩間違えば大事故につながる可能性があり、深刻に受け止めている。原因究明を徹底的に行い、再発防止のための対策を検討して安全な施工に努める」とのコメントを出した。

 

JR九州は事故の約2時間後、車両を現川駅に移動させ、用意したバスで乗客を運んだ。

穴をふさぐなどの応急措置を行い、約5時間45分後に、順次、運転を再開した。

 

この事故の影響で、特急・普通列車の計39本が運休するなどし、約6000人に影響が出た。

 

出典

『「一歩間違えば大事故」トンネル上で掘削工事、機材突き抜け特急損傷』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190711-OYT1T50255/ 

 

 

712日18時3分にNHK長崎からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

掘削は、九州新幹線・長崎ルートの建設工事を行っている鉄道・運輸機構が、新幹線工事の影響による地元の渇水対策として、水源を探す目的で今月2日から続けていた。

11日は、地上からおよそ14m掘り進めたところで、地下13mのところにあるトンネルの天井を突き抜け、掘削機の直径14cmの金属製のパイプが特急列車に接触したとみられるという。

鉄道・運輸機構によると、予定地の下にトンネルが記載されていなかったことがわかった。

JR九州によると、鉄道の敷地に近い場所で工事を行う場合は、事前の連絡や協議を行うことになっているが、今回、鉄道・運輸機構から事前の連絡などはなかった。

一方、鉄道・運輸機構は、「図面上はトンネルが下にあるとは認識していなかったため、JR九州側には連絡はしていない」と話していて、詳しいいきさつを調べている。

 

出典

『掘削の図面にトンネル記載されず』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190712/5030004456.html 

 

 

713134分にNHK長崎からは、間違った地図を使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

掘削作業を発注した鉄道・運輸機構が作成した図面は、トンネルの位置が間違って記載されている国土地理院の地図と酷似しており、この地図が使われていた可能性があることが国交省への取材でわかった。

国土地理院の地図では、掘削現場はトンネルからおよそ80m離れていることになっているが、JR九州の資料では、作業現場はトンネルの真上に位置していたという。

鉄道・運輸機構がJRにトンネルの位置などの情報を確認していなかったとして、国交省は詳しい調査を指示した。



【国土地理院の地図 「掘削には適さず」】


国土地理院の地図は、民間の会社が作る地図の基になったり、自治体も公式の地図として採用したりしている。

国土地理院によると、今回トラブルが起きたトンネルは2万5000分の1の縮尺で記載され、昭和48年に現在の位置に記載されて以降、更新されていないという。

通常、2万5000分の1の地図は、誤差を17.5m以内に抑えるように作成しているということだが、トラブルのあったトンネルは、実際よりおよそ80m北側に記載されていた。

原因について国土地理院は、通常、トンネルの位置を記載する際は、施設管理者から資料などの提供を受けるということだが、このケースについては当時の記録は残っておらず、具体的な経緯はわからないとしている。

そのうえで、「大きな誤差が許されないボーリング調査を行う際に、地理院の地図を使うのは適切ではないと考えている。より詳細な図面を使用してほしい」としています。

国土地理院は今回のケースについて、地図の間違いが確認された場合には修正するとしている。



【地図で離れていると、鉄道会社に確認せず】


鉄道関係者によると、国土地理院の地図は、ボーリング調査を行う際、業界ではよく使われているという。

ボーリング調査を行う場合、国土地理院の地図で、近接する場所に鉄道のトンネルなどの構造物の有無を確認し、もし近くにあった場合は、JRなどの管理者に問い合わせることにしているという。

そして、必要があれば、鉄道会社などから詳細なトンネルの位置や図面などを取り寄せたりするという。

ただ、今回のように、ボーリング調査の地点と地図上の路線図が100m近く離れている場合は、管理者に問い合わせることはほとんどせず、そのまま工事を発注することが多いという。



【鉄道・運輸機構 「原因調査中」】


鉄道・運輸機構九州新幹線建設局は、作成した図面と実際のトンネルの位置がずれていたことについて、「図面を作成した経緯やずれた原因などはいずれも調査中で、コメントできない」としている。

 

出典

『間違った国土地理院の地図使用か』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190713/5030004460.html

 

 

 

(2019年7月26日 修正1 ;追記)

 

20197251049分に長崎新聞から、原因と再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

工事発注元の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は24日、工事図面上のトンネル位置が実際と約80mずれて記載されていたことなどが原因だったと公表した。

 

図面作成の過程では、国土地理院が発行した誤記載の地形図が使用されたと判明した。


機構は同日、国交省やJR九州に原因を報告した。

機構は事故の再発防止策として、地下構造物の近接工事の際は、距離にかかわらず、施設管理者への確認を事前に行うなどとした。

出典

『特急かもめ損傷 図面のトンネル80メートルずれ 誤記載地形図使用 JRに確認せず』

https://this.kiji.is/526939273313977441?c=39546741839462401

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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