2019年7月11日22時21分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台は11日、風向風速計の不具合で正しい観測ができていなかったとして、今月3日まで約10カ月分の風向の観測記録が無くなったと発表した。
札幌管区気象台によると、計器の不具合で記録が無くなるのは極めて異例。
記録が無くなったのは、同気象台(函館市美原)が観測した2018年8月22日から19年7月3日までの風向データ。
札幌管区気象台職員が今月1日、函館地方気象台の風向風速計を点検するため、函館空港(同市高松町)の観測記録と照合したところ、風向きが数10°ずれているのを発見。
計器を詳しく調べたところ、風向を調べる装置を固定するネジが緩んでおり、正しく計測されていないことが分かった。
3日に新たな計器に交換し、現在は正常に計測しているという。
函館地方気象台によると、風向風速計は半年に1回点検しているが、今回の不具合には気付かなかったという。
同気象台は、「利用者にご迷惑をおかけし、申し訳ありません」としている。
出典
『風向計のネジ緩み10カ月分の観測記録抹消 函館地方気象台』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/324420/
7月11日21時17分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台(北海道函館市)は11日、庁舎屋上に設置していた風向風速計に不具合があり、約1年1カ月にわたって風向きを正確に観測できていなかったと明らかにした。
この風向風速計を設置した昨年8月22日午後2時50分から今月3日午前10時までのデータを取り消し、「欠測」とする。
今月3日、気象台と函館空港の滑走路に設置されている風向風速計の長期データを比較する作業をしていたところ、不自然な差異が見つかり、判明した。
正確な値との差は、最大で45°程度だったとみられる。
気象台は、計器内部の風向センサーのねじが緩んでいたことが原因とみている。
風向風速計を交換し、3日午後2時から正常に戻った。
(共同)
出典
『函館の風向きデータ、1年以上間違い センサーねじ緩んでいた』
https://mainichi.jp/articles/20190711/k00/00m/040/227000c
(ブログ者コメント)
この計器を設置した、その日からのデータを取り消した点から考えると、計器設置時のネジ締め付け不足が原因かもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。