







2018年10月23日15時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後6時40分頃、北海道平取町振内町の自動車整備会社「F自工」の工場で、同社社長の滝さん(男性、60歳)が、破裂したトラックのタイヤの風圧で約2m飛ばされ、アスファルトの地面にたたきつけられた。
滝さんは病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
警察の発表によると、滝さんは同町に住むトラック運転手の依頼を受け、10トントラックのタイヤの交換作業をしていた。
左後輪の内側のタイヤ1本が破裂したといい、警察で原因を調べている。
出典
『交換中にタイヤ破裂、風圧で2m飛ばされ死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181023-OYT1T50087.html
10月23日0時45分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後6時半ごろ、平取町振内町の自動車整備工場で、経営者の男性が、持ち込まれた10トントラックを客の男性と一緒に点検していたところ、後輪の車軸の左側に重ねて取り付けられたタイヤ2本が相次いで破裂した。
2人は破裂の衝撃で吹き飛ばされ、このうち工場の経営者で、近くに住む瀧さん(60)が体を強く打って死亡した。
警察によると、客の男性は破裂したタイヤ2本の間には石が挟まっていたと話しているということで、警察が事故との関連を調べている。
出典
『整備中にタイヤ破裂し男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181023/0005062.html
(ブログ者コメント)
挟まっていた石が原因?
しかし、過去に千枚通しなどによるタイヤパンク犯行が報じられた際、大きな音がしたとか犯人がケガしたという話は、聞いた覚えがない。
石が原因だったとすれば、瞬時に開いた面積が大きかったため・・・ということだろうか?
車のタイヤを交換中、あるいは空気注入中にタイヤが破裂し作業員が死亡した事故は、、本ブログでも過去に、甲賀市や沼津市の事例などを紹介スミ。
それらの情報以外、今回の事例を機に調べ直した結果、以下の情報も見つかったので、併せて紹介する。
(2015年3月16日15時0分 産経新聞west)
滋賀県甲賀市のガソリンスタンドで昨年末、空気を入れていた大型トラックのタイヤが突然破裂し、作業をしていた店員が風圧で死亡する痛ましい事故が起きた。
まさかと思われるかもしれないが、実は、空気充填中のタイヤ破裂は過去5年間で少なくとも5件は発生し、3人が死亡する非常に危険な事故だ。
特に大型車のタイヤが破裂した場合は、「手榴弾並みの恐ろしさがある」と指摘する関係者もいるほど。
扱いを一歩間違えればとんでもない“凶器”になりかねない「タイヤ」と、どう付き合っていけばいいのか・・・。
【強い風圧で2mも飛ばされて・・・】
「ドーン!」
昨年12月22日夕、甲賀市水口町の国道1号沿いにあるガソリンスタンドで、大きな音が響き渡った。
副店長を務める男性従業員=当時(49)=が大型トラックのタイヤ(直径80cm)に空気を入れる作業をしていたところ、突然、破裂した音だった。
異常事態に気付いた別の従業員が駆けつけると、男性従業員は作業をしていた場所から2mも後方に飛ばされ、あおむけに倒れていた。
男性従業員は、すぐに病院へ運ばれたが、死亡が確認された。
死因は、胸に強い風圧を受けたことによる大動脈解離だった。
警察によると、破裂したタイヤは側面全体に細かな亀裂がたくさんあり、タイヤの強度が下がっている状態だった。
そこへ、高圧の空気を補充したため、破裂が起こったとみられる。
【「予見可能性」あるといえず、摘発断念】
死亡した男性従業員は、ガソリンスタンド勤務歴28年のベテラン。
労安法に基づく規則で、事業者は自動車タイヤの空気充填業務に従事する従業員に対して講習などの「特別教育」を行うよう義務づけられており、この男性も平成20年5月に受講していた。
ガソリンスタンドを経営する会社は、「当社の店舗でタイヤの破裂事故が起きたのは初めてのケース。恐ろしさは十分に認識しており、注意するよう呼びかけていたにもかかわらず起こってしまい、残念」と話す。
捜査に当たった甲賀署は、「ガソリンスタンドの敷地内は道路上ではないため、大型トラックの運転手も、運転手の会社も、道路交通法(整備不良)に問うのは困難」と指摘する。
同署は、労働災害で死亡した男性従業員の雇用主に対する業務上過失致死罪の適用も検討したが、「男性がベテランで、労安法に基づく講習も受けている。会社側に予見可能性があるといえず、断念した」と話す。
【破裂事故は年1回ペースで、死亡率も高い】
国内のタイヤメーカーでつくる「日本自動車タイヤ協会」によると、空気充填作業中のタイヤ破裂事故は、「補充」作業に限ったデータでみると、平成22~26年の5年間で5件発生している。
実に、年1回は起きている計算だ。
このうち人身事故は4件で、3人が死亡している。
平成22年1月、山形県河北町の建設会社で、除雪作業の準備のため、従業員ら3人が除雪作業車のタイヤ(直径1.4m)に空気を入れていたところ、タイヤが破裂。
男性1人が胸に風圧を受けて、間もなく死亡。
別の男性も胸に軽傷を負う惨事になった。
同年11月には、北海道室蘭市の運送会社でも、トレーラーのタイヤ(直径90cm)が空気充填中に破裂し、作業をしていた男性運転手が強い風圧を受けて、胸の出血性ショックで死亡した。
また、補充中ではなくタイヤ組み替え時の充填作業だったため、前出のデータにはカウントされていないが、25年4月にはさいたま市北区の陸上自衛隊大宮駐屯地でも、パンクによる死傷事故が起きている。
隊員2人が大型トラックの整備をしていた際、新たに組み替えたタイヤ(直径1.2m)に空気を充填していたところタイヤが破裂して、風圧が2人を直撃。
女性隊員が死亡し、男性隊員が重傷を負っている。
ある運送会社の関係者は、「大型車のタイヤになると非常に高圧で、破裂すると風圧も強烈。手榴弾に匹敵するほどだ」と話す。
【ゴムは劣化する・・・目視だけでは難しい】
いったい、タイヤ破裂事故を防ぐにはどうすればいいのか・・・。
日本自動車タイヤ協会技術部の柴田さんによると、タイヤが破裂するのは、タイヤの劣化や損傷が大きな原因にあげられる。
タイヤはゴムだけでなく、ワイヤーや繊維などが組み合わされた複雑な構造を持つ。
「低圧状態で走行を続けていると、タイヤ内部の『骨格部分』がダメージを受け、高圧の空気を充填した際に、傷を受けた部分が耐えきれずに破裂する」と解説する。
それだけに、走行前にタイヤのチェックは欠かせない。
「まずは目視。タイヤの接地面がへこんでいたり、タイヤの側面に傷があれば要注意。ただ、目視だけでは異常が確認できないケースも多い」という。
そのため、月1回はタイヤ内の空気圧を点検する必要がある。
タイヤのバルブにエアコンプレッサーの注入口を差し込んで計測する。
通常は、高くて乗用車で280kPa、トラックの場合は800~900kPaで、「半分以下になっていたら、非常に危険な状態。そんな場合は空気を入れずに、タイヤ販売店に相談してほしい」と話している。
また、タイヤのすり減り具合に注意を払うのは当然のことだが、ゴムは時間とともに劣化していく素材。
各メーカーとも、たとえ走行距離が多くなくても、使用開始後5年が過ぎたら定期的にタイヤを点検し、10年以上は使用しないよう呼びかけている。
普段はあまり気にしないタイヤだが、一度、クルマの“足元”を見つめ直してみては・・・。
『実は「手榴弾」並みの恐ろしさ…空気充填中のタイヤ破裂事故「年1回発生」の衝撃事実』
https://www.sankei.com/west/news/150316/wst1503160002-n1.html
2018年10月22日22時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時5分ごろ、京都三大祭りの一つ「時代祭」が行われていた京都市左京区の平安神宮境内で、行列の馬が暴走した。
観客の女性(76)や手綱を引いていた女性(48)ら、男女4人が負傷した。
警察などによると、観客の女性は頭を強く打って一時意識を失ったが、命に別条はない。
手綱の女性は右足を骨折した疑いがある。
騎乗していた男性(20)、手綱を引いていた別の女性(51)は軽傷。
目撃者によると、平安神宮・応天門の脇の門を馬がくぐった際、騎乗した男性のやりが天井に接触。
反動で根元が馬の腹に当たり、馬が走り出したという。
馬は乗っていた男性を落とし、手綱を持つ女性2人を振り切って観客女性に衝突。
周辺を数100m走り回った後、関係者に取り押さえられた。
出典
『京都 「時代祭」で行列の馬暴走、4人けが』
https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00m/040/110000c
10月22日20時27分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日は、平安から明治にかけてのそれぞれの時代を象徴する衣装を身にまとったおよそ2000人の行列が、京都御所から平安神宮まで、市内のおよそ4.5kmを練り歩いた。
警察によると、行列の先頭が平安神宮に到着した後の午後3時すぎ、室町時代の武将の行列に参加していた馬が、境内で突然暴れて走り出した。
警察によると、落馬した20歳の男性と手綱をひいていた48歳と51歳の女性、それに観客の76歳の女性の合わせて4人がけがをし、病院に搬送された。
このうち48歳の女性は、馬にひきずられた際に右足を踏まれて大けがをしたおそれがあるほか、観客の女性は、50mほど離れたところから走ってきた馬に後ろから突き飛ばされ、頭にけがをしたという。
いずれも命に別状はなく、ほかの2人もけがの程度は軽いとみられるという。
目撃者の話などから、男性が馬に乗って門の通用口をくぐる際、持っていたやりが馬の体にあたったとみられるということで、警察は、関係者から事情を聞くなどして、当時の状況を調べている。
出典
『「時代祭」行列で馬暴れ4人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181022/2010002085.html
2018年10月23日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市の秋田中央道路トンネル内に13台設置されている非常用電話のうち、少なくとも2台が119番につながらない状態だったことが22日、分かった。
同日、トンネル内で行われた防災訓練で判明した。
原因は分かっていない。
いずれも、道路を管理する県秋田地域振興局の中央監視室(同市東通)にはつながる。
同振興局は、近く、全ての電話を点検する考え。
同振興局によると、電話は200mおきに設置されている。
119番、110番、中央監視室の3カ所に連絡できる仕組みで、それぞれに通じるボタンが付いている。
22日の防災訓練では、1台目で119番したもののつながらず、2台目もつながらなかった。
このため、中央監視室に連絡して訓練を続けた。
電話は、県の委託業者が3カ月に1回点検しているが、中央監視室につながるかどうかのみを確認しており、直近の8月下旬の点検では異常はなかったという。
110番と119番は、警察と消防の業務に支障を来す恐れがあるとして、確認しないことになっていた。
同振興局建設部の佐藤部長(男性、58歳)は、「今後の定期点検では、3つの回線を全て調べたい。関係機関と協力して原因を早期に究明し、今後このようなことが起きないようにする」と話した。
出典
『トンネルの非常用電話、119番つながらず 秋田中央道路』
https://www.sakigake.jp/news/article/20181023AK0002/
(ブログ者コメント)
調べたところ、秋田中央道路は秋田市の中心部を東西に走る道路で、JR秋田駅の下も通っている。
2018年10月22日19時13分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高齢の患者が自宅などで心肺停止した際、救急隊が駆けつけても、家族が「自宅でみとりたい」などとして蘇生を拒否するケースが相次いでいることから、救急隊員が、こうした場合にどう対応するかを学ぶ訓練が、埼玉県の消防局で行われた。
訓練は、救急搬送で先進的な取り組みを進めている、狭山市などを管轄する埼玉西部消防局で6日間行われ、初日の22日は救急隊員25人が参加した。
この中では、80代の女性患者が自宅で容体が悪くなったものの、家族などから蘇生措置はしないよう求められたという想定で、どういう場合に蘇生を中止できるかを学んだ。
そして、事前に本人の意思と主治医の署名が書かれた文書が用意されている場合や、文書がなくても主治医の指示と家族の同意があれば蘇生を中止できるとして、手順を確認していた。
総務省消防庁によると、高齢の患者が自宅などで容体が悪化した際、救急隊が駆けつけても蘇生を拒否されて搬送するかどうか判断を迫られたケースが、去年、全国で少なくとも2000件あったことが分かっている。
訓練に参加した埼玉西部消防局の救急隊員・渋谷さんは、「救命活動と家族への説明を同時に行わなければならないのが難しい。この研修で学んだことを現場にいかしていきたい」と話していた。
出典
『救急隊員が蘇生拒否の対応訓練』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20181022/1100003915.html
10月22日20時24分に日本経済新聞電子版からは、より詳細な解説的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
病気で終末期を迎えた際に「住み慣れた自宅で最期を」と願う人が多くなる中、救急隊が患者の家族に心肺蘇生を拒否されるケースが相次いでいる。
総務省消防庁によると、2017年は全国で2000件以上。
一方で、5割超の消防本部が、拒否の意思が示された場合の対応方針を決めていなかった。
本人意思の尊重か、蘇生措置の優先かを巡って、現場が揺れている。
名古屋市の医師、神谷さん(男性、50歳)は16年9月、同居する父親(当時77)が自宅の風呂場で倒れているのを発見した。
既に心肺停止の状態。
間質性肺炎を患っていた父親からは、「もし心肺停止になっても、蘇生措置はしないで、ゆっくり死なせてほしい」と伝えられていたことから、救急車を呼ばずに警察に通報した。
警察には事件性なしと判断してもらいたかったが、駆けつけた警察官は、「身体が温かい。救急車を呼ぶ」。
到着した救急隊にも父親の意思を伝えたが、「死後硬直が起きていない。ルールとして病院に搬送する」と説明された。
結局、父親は病院で死亡が確認され、自宅に戻ったのは約6時間後だったという。
神谷さんは、「2人の娘は、『おじいちゃんに触らないで』と泣き叫んでいた。救急隊を責めるわけにもいかないが、家族と父の希望をかなえられず、悔しい」と話した。
総務省消防庁は、18年9月、17年に蘇生の拒否事例が全国728消防本部のうち403本部であり、少なくとも2015件に上ったとする初の調査結果を公表した。
拒否の意思を示された場合の対応方針を定めていない消防本部は、全体の54%に上った。
消防法は、救急搬送や心肺蘇生などを救急隊の任務と定めるが、蘇生中止に関する規定はない。
ある救急隊員は、「家族の説明だけでは、生前の意思を判断できない。蘇生措置に抗議されても、ルールがないので、任務は遂行しなければならない」と明かす。
対策を講じる動きもある。
救急隊員や医師でつくる日本臨床救急医学会は17年4月、提言を発表。
心肺停止後の蘇生措置を望まないと事前に書面で残している場合も、まずは措置を始め、かかりつけ医に直接連絡を取って、具体的な指示があれば中止するよう求めた。
提言を受け、埼玉県所沢市など5市を管轄する埼玉西部消防局は、同12月に具体的な手順書を作った。
管内では、18年9月末までに17件の該当例があったが、トラブルはないという。
同局救急課は、「手順書作成前は、現場から悩みが報告されていたが、現在は解消された」と効果を語る。
こうした取り組みについて、同学会代表理事の坂本医師(男性、60歳)は、「一部にとどまっており、国が統一したルールを設けてほしい」と要望する。
総務省消防庁の検討部会は、蘇生拒否への対応を含む救急業務のあり方について議論しており、19年1月ごろまでに意見をまとめる方針。
同庁救急企画室は、「意見を踏まえて、今後の対応策を検討したい」としている。
出典
『「蘇生やめて」に救急現場困惑 拒否、17年2000件』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36776770S8A021C1CC1000/?n_cid=NMAIL007
2018年10月22日20時46分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前4時15分頃、宮城県石巻市重吉町の「I製鐵所石巻工場」で従業員が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。
死亡したのは、この工場に勤務する内山さん(男性、43歳)。
警察によると、内山さんは21日午後11時頃から、地上12mの高さに運転席があるクレーンを操縦し、鉄くずを台車に積む作業をしていた。
運転席までは同じ高さの足場を通らなければならず、警察は、内山さんが、この足場から転落したとみて、事故の原因を調べている。
出典
『石巻の製鉄所 高さ12mの足場から転落 男性死亡』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000006-tbcv-l04
10月22日19時2分にNHK東北からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、内山さんは工場で、高さおよそ12mの所に設置されたクレーンを操縦していたということだが、無線で連絡が取れなくなり、不審に思った同僚が探したところ、倒れているのが見つかったという。
警察では、現場の状況などから、内山さんがクレーンの操縦席を離れ、作業用の通路を歩いていた際に誤って落下したとみて、当時の状況を詳しく調べることにしている。
出典
『作業中に落下か製鉄所で男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20181022/0003297.html
(ブログ者コメント)
以下は東北放送映像の1コマ。
架鋼上に設置された手すり付きの通路をヘルメット姿の作業員が歩いているが、その向こう側をクレーンが、右から左に向け、水平方向に滑るように動いていた。
手すりの高さは見た目1mにつき、通路歩行中に落ちたとは考え難い。
どこかに隙間でもあったのだろうか?
2018年10月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8930/
(2018年10月28日 修正1 ;追記)
2018年10月21日付で茨城新聞から、風速や大会中止の判断に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・・・
水戸地方気象台によると、同日は台風25号の接近に伴い風が強く、土浦市内の午後5時半の平均風速は4.3m(最大瞬間風速8.4m)。
事故が起きた同6時半ごろは4.0m(同7.7m)だった。
実行委は事前の開催判断について、「予報では午後9時以降に風が強まり、大会(開催時間)中は中止の基準を下回っていた」と釈明する。
・・・・・
業者からは、「丹精込めて仕上げた作品を披露できなかった」と残念がる声が漏れた。
大会が途中で中止になることは、これまでにほとんどなかったからだ。
事故について、参加した県内業者は「通常あり得ないことで、風が相当強く吹いていたのでは」と首をひねる。
別の業者は「風は、場所によって強さに違いがある」と指摘した上で、「中止になるほど強いとは思わなかった。(実行委も)苦渋の決断だったと思う」と、主催者判断に理解を示した。
・・・・・
花火大会の開催可否について、基準はないのか。
火薬類取締法施行規則は、「煙火の消費に際して、強風その他の天候上の原因により危険の発生するおそれのある場合には、煙火の消費を中止する」と定める。
県消防安全課によると、中止判断に明確な基準はなく、主催者側に委ねられる。
実行委によると、開催可否は東京都と千葉県の基準を参考にしているという。
都の指針によると、中断または中止するのは、暴風警報が発令された場合や、風速7m以上の強風が10分間以上続く場合。
千葉県も、風速10m以上が10分間以上続く場合だ。
土浦市の当時の風速は基準を下回っていたが、千葉県は、風速10m以下でも周囲の状況や風向きによって「危険な状態」があることを定めている。
実行委は今回の大会中止を踏まえ、安全確保や打ち上げ基準の見直しが必要と認識。
担当者は、「具体的な数値を設けることも必要になる」としている。
出典
『土浦の花火大会中止 開催可否、風速基準なく 実行委 「安全対策見直し必要」 』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15400338892190
(2019年4月16日 修正2 ;追記)
2019年4月15日16時04分にNHK茨城から、今年の大会は新たな安全基準を設けたうえで開催されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日、大会の実行委員会が会見を開き、事故の原因について、導火線の異常で花火が上空で破裂せず、風や打ち上げ設備の問題など複数の要因が重なって観客がいる場所に落下したと結論づけたことを明らかにした。
その上で、打ち上げ場所に風速計を設置し、風速が10mを超えた場合は中断するといった、新たな基準を設けた上で、ことしも大会を開催することを決めた。
出典
『土浦花火大会 対策強化し開催へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190415/1070005943.html
4月15日16時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新基準によると、打ち上げ場に風速計を設け、10分間の平均風速が毎秒10mを超す場合は大会を中断。
事前に同じ強風が予測されれば、開催を中止したり延期したりする。
悪天候や雨で火薬が湿るなど、安全確保に問題がある場合も、同様の措置を取る。
出典
『茨城・土浦花火大会、今年も開催 観客負傷事故で安全基準強化』
https://this.kiji.is/490426807339795553?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は土浦市HPに掲載されていた、事故調査報告書公表記事の冒頭部分の記述。
事故原因につきましては、関係機関との協議の中で、「風以外の原因」も示唆されていましたことから、「気象の専門家」や「花火の保安に関する専門家」にご意見をいただくと伴に、「花火玉の弾道計算システム」を使用するなどし、引き続き調査を実施してまいりました。
結果としまして、事故に繋がる直接的な原因を発見するには至りませんでしたが、導火線不良により開発しない花火玉が保安区域外に落下したのは、「風速」、「風向き」、「筒の傾き」が複合的に作用し、事故が発生したものと推測いたしました。
また、これまで、茨城県や他県の「煙火消費の手引き」を運用し、花火大会の「開催」や「中断」を判断していましたが、本年3月、茨城県の「煙火消費の手引き」が改正されたこと、及び、今回の教訓をもとに、今後の花火大会を安全に運営するため、「花火大会の開催基準」を明確化しました。
出典
『第87回土浦全国花火競技大会における花火事故調査報告及び花火大会開催基準について』
http://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page012145.html
2018年10月20日12時15分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
強風でいかりが利かず船が流される「走錨(そうびょう)」による海難事故が国内で相次ぎ、第3管区海上保安本部(横浜)は、東京湾の海上施設への衝突に注意を呼び掛けている。
羽田空港や東京湾アクアラインのほか、海上に点在する原油や液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地に衝突すると、大惨事につながる。
関係機関に対し、「特に東京湾に不慣れな外国船には事前に情報提供し、積極的に走錨防止に取り組んでほしい」と、訴えている。
9月の台風21号では、走錨したタンカーが関西空港の連絡橋にぶつかり、大きな被害が出た。
台風24号でも、10月1日未明に外国船籍の貨物船が約4km流され、川崎市川崎区の護岸に衝突する事故が発生した。
シーバースと呼ばれる原油やLNGの受け入れ基地が近くにあり、担当者は、「走錨した方位によっては、シーバースに衝突する危険性があった」と、危機感を募らせる。
3管管内の海事関係者や関係官公庁など官民が参加した「海の安全運動推進連絡会議」が19日、横浜市中区の横浜第2合同庁舎で開かれ、3管は2件の走錨事故を報告。
「いずれも人命を失うことはなかったことは、不幸中の幸い。東京湾内で同様の海難を防ぐため、注意喚起を行いたい」と、異例の呼び掛けを行った。
3管によると、東京湾での船の位置は、東京湾海上交通センターが船舶自動識別装置(AIS)やレーダーで把握。
停泊する船の全長や水深といった数値からモニター上に仮想の円を描き、船が円の外に出たら走錨の可能性があるとして、アラームが鳴る仕組みで監視している。
走錨を認知した場合は、船長に情報提供や勧告を行う。
3管は、「根幹は、船長が海域や地域の特性、気象海象、自船の操縦性能を含めて対策を徹底することだ。特に外国船に対して、協議会や団体を通じて趣旨を伝えてほしい」と呼び掛けた。
出典
『強風で流される船続出 衝突に注意、海保が呼び掛け』
https://www.kanaloco.jp/article/366895/
2018年10月20日5時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市は、このほど、津波や高潮などの発生時に、沿岸部に駐車する民間のごみ収集車が水没するのを防ぐため、同市鳴尾浜1にある物流不動産会社「日本GLP」(本社・東京)と、同社駐車場を一時退避場所とする協定を結んだ。
ごみ収集車が使えなくなると、復旧作業での影響が大きいため。
9月末に阪神地域に接近した台風24号でも、高潮に備えて35台が退避した。
市によると、市のごみ収集車25台は、沿岸部の「東部総合処理センター」(鳴尾浜2)近くに駐車している。
また、ごみ収集を委託する2社の計50台も、海抜2.9mの駐車場に止めている。
市の25台は同センター2階に移動できるが、委託先の50台の退避場所がなかった。
協定により、同センターの北約1kmにある同社施設「GLP鳴尾浜」の屋外駐車場を使用できる。
盛り土された駐車場は、海抜6.4mという。
西宮市美化企画課は、「ごみ収集は、災害時は重要なインフラとなる。車両の待避場所が確保できれば、迅速な対応につながる」と話す。
出典
『津波・高潮からごみ収集車守る 西宮市が退避場所確保』
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201810/0011745209.shtml
2018年9月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8874/
(2018年10月27日 修正1 ;追記)
2018年10月20日5時0分にgooニュース(中日新聞)から、タービンの羽根が蒸気によって浸食され折れたことが原因だったという下記趣旨の記事が、タービンの模式図付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北電は19日、火災を起こしたタービン軸の異常振動について、タービンの羽根が蒸気によって浸食されて折れ、高速回転するタービン軸のバランスが崩れたのが原因とみられると発表した。
再稼働の見通しは、依然、立っていない。
北電は同日、調査結果を中間報告として、経産省北陸産業保安監督署に報告した。
火災は9月22日に発生した。
軸の異常振動によって軸受け部の潤滑油が飛散し、タービンカバーの熱で発火したことが、警察などの調べで判明している。
羽根が折れたのは、連なった3台のタービンのうち、真ん中にある低圧タービン。
タービンは、羽根が集まった円形状の10の構造物が段々状になっており、羽根は全部で1452枚。
最も発電機寄りの構造物の68枚のうち9枚が折れ、残り59枚も外周部が欠けるなど、損傷していた。
北電は、タービン内の蒸気が凝結して水滴になり、羽根の表面が少しずつ削り取られて亀裂が生じたとみている。
北電は昨年4〜7月の点検で、タービンを分解して目視点検で調べている。
タービンは1997年製。
亀裂ができるには長い年月がかかるが、北電の火力部火力品質管理チームの担当者は19日の会見で、「点検の際に亀裂は発見されなかった」と説明した。
調査では、隣接する別の低圧タービンと高中圧タービンにも、羽根の外周にカバーと接触した跡などがあった。
発電機の絶縁器具にも割れが確認された。
原因究明の時期は分からず、年内に再稼働するかどうか不明。
北電は、七尾大田火力と同型のタービンを使っている敦賀火力発電所2号機(福井県敦賀市、70万KW)の運転を12日に停止し、分解して点検した結果、羽根3枚に小さい亀裂があったと明かした。
既に補修し、23日ごろに再稼働する予定。
北電は、当面(20〜26日)の電力の需給状況について、他の火力や水力発電所の運転などで安定供給を確保できる見通しだと発表した。
出典
『蒸気でタービン浸食か 七尾大田火力火災 再稼働見通せず』
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2018102002000083.html
(ブログ者コメント)
「タービン内の蒸気が凝結して水滴になり・・・」という報道から考えると、エロージョンが原因だったのかもしれない。
また、「羽根9枚が折れ、残る59枚も損傷していた」という記述からは、59枚は折れた9枚の影響で損傷したとも読み取れる。
詳細不明だが、記事のタイトルは暫定的に、ブログ者が感じた内容を加味する形で修正した。
(2018年12月23日 修正2 ;追記)
2018年12月19日21時36分に日テレNEWS24から、スプレーの水滴が亀裂の原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
北陸電力は19日、会見を開き、根本的な原因について調査結果を明らかにした。
これまでの調査で、タービンの軸の異常な振動により、高温のカバー部分に潤滑油が飛び散ったことが直接的な出火原因と判明。
また、軸の異常な振動については、タービンの羽根が損傷していたことが原因だと推定されていた。
しかし、去年の定期検査で異常が確認されなかった羽根が、なぜ1年余りの期間で損傷するまでに至ったのか、その根本的な原因は分かっていなかった。
そして、19日の会見での説明では、
▽タービンの出口部分で温度を下げるために使われているスプレーの水滴が翼に浸食し、亀裂が発生した。
▽さらに、「中間スリーブ」という隣り合う翼同士をつないでいる部品が劣化していたために、ブレが大きくなり、亀裂が進展した。
という、2つの要因が重なったことによるものだと結論づけられた。
再発防止策としては、部品の材質を強度の高いものに変更し、点検の方法も、これまでは目視による確認だけだったが、目で見えないレベルの傷の有無を調べる検査を行なうなど、強化することにした。
北陸電力では、今後、応急的な対応として圧力プレートを設置し、来年2月末の運転再開を目指す方針だ。
ただ、出力は当面、7割程度となり、フル出力での運転は再来年に行われる定期検査以降になるとしている。
出典
『七尾大田火電2号機 来年2月末再稼働へ』
http://www.news24.jp/nnn/news16331845.html
12月19日19時36分にNHK石川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力は最終報告書をまとめ、19日に国に提出するとともに、金沢市で記者会見した。
それによると、タービン内の蒸気を冷やすためのスプレーの水滴で出来た亀裂と金具の劣化による複合的な原因でタービンの翼が折れ、潤滑油が漏れ出したことが火災の原因だとしている。
そのうえで、今後、対策として翼の浸食部分の除去と補強、翼を固定する金具の強化、それに、定期点検で目視以外にも精密な点検を行うことなどを明らかにした。
出典
『北陸電力タービン火災で報告書』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20181219/3020000612.html
以下は、12月19日付の北陸電力ニュースリリース(報告書概要)。
『七尾大田火力発電所2号機タービン損傷に関する原因と対策について』
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/18121901.pdf
2018年10月21日9時54分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後10時20分ごろ、観音寺市の秋祭りの会場になっていた市民会館の駐車場で、高さおよそ5m、重さおよそ3トンの太鼓台が横倒しになり、5歳から12歳までの男の子3人と20歳から56歳までの男性4人のあわせて7人が、太鼓台の上から地面に落ちたり倒れた太鼓台に接触したりした。
7人は頭を打つなどして県内の病院に運ばれたが、全員意識はあり、けがは軽いという。
警察によると、駐車場では20日午後9時ごろから数100人の参加者が9台の太鼓台をかつぎ上げて豪快さを競う「かきくらべ」を行い、事故があった当時は、「かきくらべ」を終えた参加者の一部が台車の上に置いた太鼓台に乗るなどして写真を撮っていたという。
警察は、上に乗った人の重みが片一方に偏ったことで太鼓台が横倒しになったとみて、関係者から話を聴いて詳しい事故の状況を調べることにしている。
観音寺市では21日も秋祭りが行われ、事故があった太鼓台を除く8台が「かきくらべ」などをする予定だという。
出典
『秋祭りの太鼓台横転 7人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181021/8030002345.html
10月21日18時21分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
観音寺市内では、19日から地元の秋祭り「琴弾八幡宮大祭」が開かれていた。
20日は、祭りに用いられていた太鼓台9台が駐車場内に順次入ってきており、最後の1台で写真を撮ろうとしていたところだったという。
出典
『香川 3トンの太鼓台 バランス崩れ横転、5歳ら7人負傷』
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/040/016000c
10月23日19時22分にNHK香川からは、7人のうち3人は大けがだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の警察の調べで、けがをした7人のうち、三豊市の9歳の男の子が頭の骨を折って全治1か月の大けがをしたほか、いずれも観音寺市に住む56歳と20歳の男性2人が腰の骨を折るなどの大けがをしていたことがわかったという。
出典
『太鼓台横転事故で3人大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181023/8030002365.html
2018年10月20日22時54分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月21日12時33分に毎日新聞から、10月21日8時37分に高知新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時25分ごろ、高知県大豊町で四国電力の送電線新設工事のため、N空輸(福岡市)がヘリコプターで運んでいた液状の生コンクリート約600kgが同町内の山中に落下した。
四国電によると、負傷者や建物などへの被害は確認されていない。
国交省は、事故につながりかねない重大インシデントと認定。
運輸安全委員会は原因調査のため、航空事故調査官2人を現地に派遣することを決めた。
四国電によると、鉄塔の基礎工事に使う生コンクリートで、約5mの長さのワイヤでつるした運搬用の鉄製容器に入っていた。
ヘリは大豊町の仮設ヘリポートから離陸。
東に約1.8km離れた工事現場との間を往復して運んでいた。
搭乗者が振動を感じ、工事現場に到着して容器の中を確認したところ、全てなくなっていたという。
容器の下部には開閉口があり、飛行中に何らかの理由でそれが開いて生コンが落ちた可能性があるが、詳しい原因は分かっていない。
落下した原因について調べている。
出典
『生コン600キロ山中に落下 ヘリ運搬中 高知』
https://www.sankei.com/west/news/181020/wst1810200039-n1.html
『落下事故 生コン600キロが山中に 高知でヘリから』
https://mainichi.jp/articles/20181021/k00/00e/040/204000c
『ヘリから生コン600キロ落下 高知県大豊町 四電の工事中』
https://www.kochinews.co.jp/article/225059/
10月22日18時11分にNHK高知からは、粗骨材などが広範囲に飛び散っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落下したコンクリートが見つかっていなかったことから、四国電力などが22日も50人態勢で探していたが、昼前、ヘリコプターが離陸した場所から東に1.2kmほどの山林で、コンクリートに含まれる「粗骨材」という小さな石や、飛び散ったコンクリートが多数見つかった。
現場は、ヘリの飛行ルートの下にあたる標高およそ1000mの高い杉の木が生い茂る斜面で、コンクリートは東西100m、南北30mの範囲に散らばっていたという。
けが人や建物への被害は確認されていないということで、四国電力は落下したコンクリートの回収を急ぐことにしている。
(音声のみの情報;要旨)
現場には大きな塊は見当たらないが、自然石とは違う、粗骨材という白みがかった小さな石が、現場を少し歩いただけでも数10個、見つかった。
出典
『山林で落下した生コン見つかる』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20181022/8010003590.html
(ブログ者コメント)
原因は異なるかもしれないが、バケットに入れて運搬中の生コンがバケットが開いて落下した事故は、過去にも起きている。
2016年10月14日掲載
2016年10月7日 新潟県三条市の工事現場でヘリ運搬バケットが開かず、戻る途中で開き生コンが落下、バケット不具合原因を特定せず不適切配線補修したため一時的に接触不良 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6371/
(2019年11月1日 修正1 ;追記)
2019年10月31日12時50分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年10月、高知県大豊町でヘリコプターにつり下げられた容器に入れて運んでいた生コンクリートが、上空から落下した問題で、国の運輸安全委員会は容器のシャッターがしっかり閉まっていない状態で飛行した可能性が極めて高いとする調査報告書をまとめました。
それによりますと、ヘリコプターは当時、離着陸場と工事現場を往復し、ヘリコプターからの操作で、容器の底にあるシャッターを開け閉めして生コンクリートを現場に運んでいましたが、2回目の運搬の後、機体の中から容器のシャッターを開け閉めできなくなる不具合がおきたということです。
このため、地上の作業員が、容器についている、シャッターを開け閉めするハンドルを回して作業を行っていましたが、報告書では、作業員がハンドルの操作を確実に行わなかったため容器のシャッターがしっかり閉まっていない状態で飛行した可能性が極めて高いと指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20191031/8010006680.html
10月31日19時51分にFNN PRIME(高知さんさんテレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県大豊町でヘリコプターから生コンクリートが落下した事故の原因は、作業員の確認不足だったことがわかりました。
国は重大インシデントとして調査を行い、31日に結果を発表しました。
発表によりますと生コンを入れていた容器のふたのロックがきちんとかかっておらず、機体が揺れたときに開いてしまったことが事故の原因としています。
本来は離陸前に作業員2人がロックを確かめる必要がありますが、どちらの作業員も確かめた記憶がないということです。
西日本空輸は「従業員教育や手順の徹底など再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
https://www.fnn.jp/posts/1813KSS
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書(概要)には、原因が以下のように記されている。
本重大インシデントは、同機がバケットに生コンを積載して飛行中、意図せずシャッターが開いたため、生コンが地上に落下したものと推定される。
意図せずシャッターが開いたことについては、シャッターのオーバーセンター機構によるロックが適切に働いていない状態で飛行中、乱れた気流により機体が動揺した際、シャッターに掛かる荷重が増大し、シャッターが押し開かれたものと考えられる。
ただ、上記内容ではイマイチ、状況がつかめない。
そこで本文を読んだところ、地上作業終了後の容器シャッター開閉レバーの「手動」→「自動」切り替え失念と、シャッター開閉用アクチュエーターの配線断線が重なったことが原因だった模様。
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2228
2018年10月19日18時52分に毎日新聞から、以下の記事がネット配信されていた。
宮城県栗原市は15日、建設課の職員7人が機械の洗浄に使うなどしたシンナーの廃液約100ℓを市有地に不法投棄していたと発表した。
市によると、職員らは9月27日、廃液を産業廃棄物として業者に依頼せず、資材を置いていた市有地にまくなどして処分したという。
目撃した市民の通報で発覚した。
市はシンナーがまかれた部分の土を撤去し、周辺で井戸を使っている民家5軒の水質を調査したが、今のところ影響は出ていないという。
市の聞き取りに対し、職員らは「邪魔だったので捨ててしまった」などと話しているという。
千葉健司市長は15日の定例記者会見で陳謝し、「官製談合事件を受けてコンプライアンスの徹底を進める中で、このようなことが起きてしまい、大変遺憾」と述べた。
今後、事実関係などを確認し、職員を処分する。
出典
『廃シンナー100L、市職員7人「邪魔で」投棄』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181016-OYT1T50026.html
10月13日付で河北新報からは、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栗原市建設課の道路補修作業班が9月、市道の白線引き器の洗浄に使った産業廃棄物のシンナー約100ℓを市有地に不法投棄し、県から指導を受けていたことが12日、分かった。
市は、「職員が安易な認識でやってしまった。再発防止策を徹底する」としている。
市によると、同班の職員7人が9月27日、一斗缶8本に入ったシンナーを市の倉庫から同市築館の市有の資材置き場に搬入。
数10cmの穴を掘って、シンナーを流したり周囲にまいたりした。
作業を見掛けた市民が同日夕、「市職員が何かを捨てている」と市に通報。
翌28日朝、担当職員に経緯を確認して発覚した。
市は、県北部保健福祉事務所(大崎市)の指導に基づき、29日までに民間の産廃業者が、シンナーが浸透した土(約17トン)を撤去した。
市の調査によると、現時点で、液剤が井戸水に混入するなど、周囲への影響は出ていない。
市の聞き取りに対し、担当職員は「悪いと思ったが、邪魔だから捨ててしまった」などと話しているという。
市は、近く、職員を処分する方針。
市の担当者は、「あってはならない行為で、市民に大変申し訳ない。廃棄物の処分マニュアルを徹底し、二度と同じことがないようにする」と話した。
出典
『<栗原市>職員が産廃不法投棄 市有地にシンナー100リットル』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201810/20181013_11026.html
2018年10月19日12時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市北区の京福電鉄北野線で今年7月、遮断棒の下りていない踏切にタクシーが進入し、普通電車と衝突する事故があり、京都府警は19日、京福電鉄の運輸課長(53)ら社員4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
当時、踏切や信号を手動で操作する訓練中で、遮断棒や警報音が作動していなかった。
北署によると、4人は7月17日午後1時すぎ、踏切に社員を立たせず、警報音や遮断棒が正常に作動するかの確認を怠り、衝突事故を招いて、タクシー運転手の男性(74)に6カ月の大けがを負わせた疑いがある。
いずれも「間違いない」と容疑を認めているという。
男性は腰の骨が折れ、現在も入院している。
同電鉄によると、指令台で踏切を手動で操作した場合、4秒以内に信号を手動で切り替えないと遮断棒が下りず警報音も鳴らないが、4人ともこの仕組みを把握していなかった。
鉄道部の担当者は、「今年中に4秒制限のある手動システムを修正したい」と説明した。
北署は、進入前に一時停止せず、安全確認が不十分だったとして、男性についても過失往来危険の疑いで書類送検した。
出典
『京福電鉄課長ら書類送検 踏切遮断棒下りず、事故の疑い』
https://www.asahi.com/articles/ASLBM3DN5LBMPLZB003.html
10月19日13時19分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警や嵐電によると、事故当時は同市右京区の運転指令所から手動で踏切を作動させる訓練中だった。
警報は鳴ったものの、社内の周知不足が原因で、北野白梅町駅に設置された信号機を一定時間内に操作しなかったため、遮断機が下りなかったという。
出典
『遮断機下りずに事故 京福課長ら書類送検 業務上過失傷害疑い』
https://www.sankei.com/affairs/news/181019/afr1810190018-n1.html
10月19日6時42分にNHK NEWS WEBからは、以下の記事がネット配信されていた。
京福電鉄は、この日、踏切を制御するシステムの訓練をしていましたが、警報機や遮断機が正常に作動しているか確認しておらず、現場で安全確認する社員なども配置していなかったということです。
警察は、重大な事故につながるおそれがある危険な状態だったとして、訓練の責任者だった運輸課長など4人を19日にも、業務上過失傷害の疑いで書類送検する方針です。
出典
『京福電鉄の踏切事故 遮断機下りず 課長ら書類送検へ 京都』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181019/k10011677041000.html
(ブログ者コメント)
NHKから、監視カメラの映像が放映されていた。
それによると、線路沿いの道路を走ってきたタクシーが、ほとんどスピードを緩めることなく、右折して踏切に侵入。
その直後、タクシーと同方向から走行してきた電車と衝突している。
(2021年3月9日 修正1 ;追記)
2021年3月8日18時7分にNHK京都からは、運輸課長は無罪判決を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平成30年7月、京都市の京福電鉄北野線の踏切で遮断機が下りず、電車とタクシーが衝突し、タクシーの70代の運転手が大けがをしました。
当時、京福電鉄は踏切を制御するシステムの訓練を行っていて、責任者だった56歳の運輸課長が安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の罪で在宅起訴され、罰金50万円を求刑されていました。
8日の判決で、京都地方裁判所の入子裁判長は、「システムを手動で操作する場合、手順によっては遮断機が降下しない仕組みが組み込まれていたことは事故が起きるまで会社内で知られておらず、事故を予見することはできなかった。被告に注意義務を怠った過失があるとは認められない」として運輸課長に無罪を言い渡しました。
判決について京福電鉄は「引き続き、全社を挙げて安全運行に取り組んで参ります」というコメントを出しました。
一方、京都地方検察庁の北次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210308/2010009678.html
3月8日20時35分に毎日新聞からは、システム開発会社は4秒以内切り替えの仕組みを嵐電に説明していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決などによると嵐電は、システムに不具合が生じた場合に備え、踏切の遮断機などを手動で遠隔操作する装置を導入。
この装置を使って訓練を実施している際に事故が起きた。
入子裁判長は判決で、装置は踏切の警報機を作動させて4秒以内に電車用の信号機を切り替えないと遮断機が下りない仕組みだが、実際に信号機が操作されたのは約6秒後だったと指摘。
ただ、装置開発会社は嵐電にこの仕組みを説明しておらず、運輸課長の注意義務違反は問えないと判断した。
https://mainichi.jp/articles/20210308/k00/00m/040/225000c
2018年10月19日18時2分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は19日、14日に実施した太陽光発電を一時停止する「出力制御」で起きたトラブルについて、制御システムのプログラムの不具合が原因だったと明らかにした。
不具合により、停止する必要がなかった太陽光発電事業者を30分間止めてしまった。
不具合は修正済みで、九電は20日も出力制御を実施する予定で、21日は実施の可能性があるとしている。
九電は2017年9月に、出力制御のためのシステムを導入した。
システムは東芝製で、当日の電力需給を見ながら制御対象数を調整していたが、14日の出力制御の際にトラブルが発生した。
発電事業者の一部に制御を解除する指令を送信したはずが、プログラムの不具合が原因で、実際は届いていなかった。
九電担当者らが手作業で送り直したものの、30分間にわたって、計約17万5000KW分を余分に止めてしまった。
複数回の事前テストでは、確認不足もあり、不具合が発見できなかった。
今後のシステム運用では、当面、監視体制を強化するという。
九電は13日に、離島以外では国内で初めて、出力制御した。
九州では太陽光発電が急増しており、電気が余って供給が不安定になり、大規模停電につながるのを防ぐために踏み切った。
出典
『九電の出力制御トラブル、システム不具合原因』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3669755019102018EA6000/
10月21日21時42分にNHK福岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州では、原発の再稼働に加え、日照条件がよいことなどから太陽光発電の導入が増えていて、九州電力は電力の過剰な供給を抑え、大規模な停電を防ぐため、先の土、日に続き、20日と21日も太陽光発電を一時的に停止させる「出力制御」を実施した。
しかし、九州電力によると、21日午前、発電を停止する必要がない福岡と鹿児島の11の太陽光発電所に対し、誤って、出力制御を行うよう連絡していたことが分かった。
九州電力は、出力制御を行う場合、前日までに対象とする太陽光発電所に、メールや自動音声の電話で連絡するシステムを使っているが、このシステムに不具合が発生したということで、すぐに、事業者に直接電話をかけて訂正したため、実際には太陽光発電を制御することはなかったと説明している。
九州電力は、10月14日にもシステムの不具合で、必要ないのに3000を超える太陽光発電所を30分にわたって停止させるトラブルを起こしている。
九州電力は、「トラブルが続き、大変申し訳ありません。原因を早急に調べ、再発防止にあたります」と話している。
出典
『九電が太陽光出力制御で誤連絡』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20181021/0002602.html
10月21日23時47分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は21日、太陽光発電の一部事業者に発電の一時停止を指示する再生可能エネルギーの出力制御を、前の週末と20日に続き、実施した。
制御対象は最大93万KWで、過去の実施日の中で最も大きい規模となった。
一方で、発電を停止する必要のない福岡、鹿児島両県の11設備に、一時制御の指示を出すシステム障害も発生。
九電によると、すぐに訂正の連絡をしたため、実際に制御した事業者はなかった。
制御を指示したのは午前9時~午後4時で、対象は出力10KW以上の事業者。
21日は過去の実施日よりも気温が上がらず、冷房使用が少なくなったとみられ、需要が一段と低下した。
(共同)
出典
『九州電力 最大規模の太陽光出力制御 2週続けて土日実施』
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/020/030000c
(ブログ者コメント)
13日に実施した初の出力制御は、本ブログでも紹介スミ。
2018年10月19日12時0分に徳島新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月の台風21号の影響で徳島県小松島市営団地の樹木の枝が折れて駐車場の車が破損した際、当初は、市が修理すると所有者らに説明していたにもかかわらず、その後、撤回していたことが18日分かった。
市は誤解を招いたと非を認めた上で、「市に法的責任はなく、費用負担はしない」と主張。
市職員の立ち会いを経て修理に取り掛かっていた業者は憤っている。
市などによると、台風21号が県南部に上陸した9月4日、同市中郷町豊ノ本の市営豊ノ本団地の駐車場に止まっていた軽ワゴン車2台に樹木の枝が折れて当たり、後部ガラスが割れたり、車体に傷が付いたりした。
車を所有、使用していた住民2人が市に連絡。
訪れた市住宅課職員から、「修理とレンタカーの費用は負担する」などと説明を受けた。
このため、警察や損害保険会社には連絡しなかった。
翌5日、2人から依頼を受けた市内の自動車修理会社で、市職員ら立ち会いの下、破損部分を確認。
同社はレンタカーを2人に貸し出して修理を始め、見積書を市に提出した。
見積書を受け取った市が検討した結果、市が費用を負担する事案に該当しないと判断。
同社に修理を中止するよう連絡し、所有者2人に負担しない旨を伝えた。
納得できない同社は、市に修理代とレンタカー代計103万8671円の請求書を郵送したが、「お受けすることが出来ません」という書面と共に返送された。
市住宅課によると、国家賠償法に基づき、市には地震や台風などの大規模災害の賠償義務はないと結論付けたという。
市住宅課の柏木課長は、「当初、市の免責条件などを十分把握せず、期待させる回答をしてしまった。ただ、見積書を出す前に修理を始められると、対応のしようがない」と釈明した。
所有者の女性は、「市の説明を信じて修理を依頼したのに」と困惑している。
修理会社の社長(71)は、「市が費用を払ってくれるのか何度も確認し、信用していた。修理の途中で説明を撤回されて、裏切られたような気持ちだ。市は責任を取ってほしい」と、怒りをあらわにしている。
出典
『台風で市営団地の木の枝折れ車破損 徳島県小松島市、修理費負担撤回』
https://this.kiji.is/425851238668731489?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇国家賠償法の下記条文に基づく判断なのかもしれない。
第二条 道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があつたために他人に損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償する責に任ずる。
2 前項の場合において、他に損害の原因について責に任ずべき者があるときは、国又は公共団体は、これに対して求償権を有する。
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC0000000125
とすれば、生木が裂けて倒れた場合は補償対象外で、内部に空洞があるなどして倒れた場合は管理不備として補償の対象・・・そんな感じにでもなるのだろうか?
〇当初、応対した市の職員は、自分の判断だけで回答したのだろう
か?
費用や責任問題などが絡む事案は、即決せず、組織として後日回答すべきだという教訓的事例なのかもしれない。
2018年10月18日18時0分にKBS京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市消防局が所有する消防車両が、積載量をオーバーしたまま、およそ1年半運用されていたことが分かった。
積載オーバーしていたのは、去年4月に上京消防署に配備された小型水槽車で、積載オーバーが指摘されているのは、去年4月からことし9月までの、およそ1年半。
消防局によると、ことし9月、来年度へ向け小型水槽車を新たに製造しようと、同型の水槽車を最大車載水量1000ℓで計測したところ、6915kgの車両総重量を、およそ500kgオーバーしていたという。
きょう午後開かれた京都市会の総務消防委員会で、共産党の樋口市議が、「積載オーバーで法律に抵触しているのでは」との質問に対し、消防局の立入総務部長が、水槽の容量と積み込む資機材とで総重量の調整が不十分であったと積載超過を認めたうえで、「現在、水の量を600ℓに減らし運用している。安全を確保できる範囲で車検登録をし直す」と答弁した。
京都市消防局では、ほかの消防車両についても重量の確認を行うとともに、メーカーとの調整を徹底していくとしている。
出典
『車両積載量超過で運用 京都市消防局』
http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/news/2018/10/news_181018180000_084812.htm
10月19日6時30分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市消防局上京消防署所有の消防車1台が、車検証で規定されている総重量を上回る積載を行い、道路運送車両法に違反していた疑いのあることが18日、分かった。
同局によると、車両はポンプと水槽を兼ね備えた小型水槽車。
車検上の総重量は6.9トンだったが、救助用の機材などが多く積まれていたため、実際は7.4トンあった。
昨年4月に配備され、出動や訓練で年間100回ほど使われていたとみられるが、これまで事故はなかったという。
先月21日に同局の調査で発覚した。
水を減らし、機材の一部を撤去して、規定の総重量未満に抑えた。
すでに京都府警などに報告している。
18日の市議会総務消防委員会で樋口市議(共産党)の質問に、荒木局長は「確認する機会は常にあり、責任を感じている。詳しい原因を調べたい」と謝罪した。
出典
『消防車を過積載で使用か 京都市消防、水や機材多すぎ』
https://this.kiji.is/425768882001003617?c=39546741839462401
(2018年12月9日 修正1 ;追記)
2018年12月7日23時3分に京都新聞から、過積載ではなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・・・
一方、京都市消防局が10月に公表した上京消防署の小型水槽車の事例は、その後の詳しい調査で過積載でないことが分かったという。
出典
『消防車の荷物積みすぎ相次ぎ判明 「出動隊数少なく」』
https://this.kiji.is/443741064673166433?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
10月の報道で過積載となった理由を納得していたのだが、それがなぜ、過積載ではないとなったのだろう?
調べてみたが、他に報道は見当たらず、消防局のHPにも見当たらなかった。
2018年6月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8429/
(2018年10月25日 修正1)
2018年10月18日17時27分にNHK関西から、再発防止策が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市の吉村市長が18日の定例会見の中で、大阪市消防局としての再発防止策を発表した。
それによると、救急隊員が患者が「明らかに死亡している」かどうかを判断する際に確認が求められている呼吸や脈拍、それに瞳孔などの6つの項目についてチェックリストを作成し、現場で救急隊員2人が二重にチェックすることなどが盛り込まれた。
また、市によると、大阪市内の救急隊の出動件数は年々増加していて、去年は22万9013件と過去最多だったということで、市では救急隊員の勤務体制を改善するために、今後、救急隊の増員も検討していくという。
出典
『救急隊が死亡誤判断で再発防止策』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181018/0008803.html
(ブログ者コメント)
10月18日付で発表された報告書を読んだが、臭気や見た目から、患者死亡と判断してもおかしくない状態だった。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
報告書を見るまでは、確認するのに手を抜いたのだろうか?などと考えていたが、そんな話しではなかった。
思えば、これまで数多くの事例を紹介してきたが、事故の報告書を見ることは稀。
事故の再発防止を考えるうえでのポイントとなる情報が埋もれているケースは多々あるのだろうと、改めて感じた次第。
報告書から抜粋した当時の状況を以下に転記するが、「幾度となくこのような現場を経験」することがある消防や警察の方々は本当に大変だ。
ブログ者には、肉体的にも精神的にも、とても勤まらない。
・・・・
p9
オ 室内進入から傷病者接触までの動き
A司令補は、玄関ドアを開けたと同時に腐敗臭を感じ、室内にはハエが飛んでいるのが分かったと供述した。
一 方、C士長は、幾度となくこのような現場を経験しているにもかかわらず、「うわっとなるぐらいのとてつもない腐敗臭を感じた。」と供述している。
・・・
C士長は、この時の状況として、室内には 30 匹ほどのハエが飛んでいるのが見え、部屋の奥に傷病者が右側臥 位の状態で倒れており、臀裂部にハエがたかっていること及び傷病者の右肩から右腰までにかけて床面から高さ 10cmほどの範囲で赤黒い変色が見え たことから、傷病者には死斑があり死亡状態であると確信したと供述している。
・・・・・
p10
傷病者へ近づくと、傷病者には毛布がかかっておらず、便失禁はなかったものの、臀部にハエがたかっているのが見え、顔は床に幾重かに折り重ねられ敷いてある毛布に埋もれており観察ができない状況であった。
カ 傷病者接触時の状況
A司令補は、まず、傷病者の左下肢に左手で触れ、両手で左下肢の硬直を見るため膝の可動性を観察した。
その結果、冷感があり、硬く感じられたことから、下肢には死後硬直が出現していると判断した。
その後、背面側で頭部の位置に移動し、自身の右手で毛布を床面に押さえつけて、顔を覗き込み、自身の左手で総頸動脈を5秒程度確認したが、呼吸は無く、脈も触れなかった。
この時、 A司令補は、床面に接していた右腰の辺りに多数の白っぽい蛆虫がいることを確認したことから、傷病者は死亡状態であり、死亡してから時間が経過しているものと判断した。
なお、A司令補は、死斑と思われる赤黒い変色や褥瘡(じょくそう)までは確認していなかった。
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http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/shobo/0000450106.html
2018年10月18日7時48分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形市の山形済生病院で2017年9月、手術を受けた市内の50代女性が術後に急死したのは、医師らが輸血の際に注意義務を怠り、肺の毛細血管を詰まらせたことが原因だとして、遺族が山形署に業務上過失致死容疑で担当医師を刑事告訴したことが17日、関係者への取材で分かった。
同署は受理し、近く、当事者から事情を聴く方針。
関係者の話を総合すると、女性は脊髄(背骨)の黄色靱帯が骨のように固まり神経などを圧迫する病気を患い、17年9月に同病院で手術を受けた。
手術は6時間ほどで終了し、成功したが、その日のうちに容体が急変して、死亡が確認された。
死因が判然としないため、病院が病理解剖を行った結果、微細な骨が肺の毛細血管に詰まったことによる「急性肺塞栓症」を起こして亡くなったことが判明。
女性は手術後、フィルターを通して術中に出た血液を再度、自らの体内に戻す「回収血」による輸血を受けており、この中に、手術で骨の一部を削るなどした際に出た骨のかけら(骨片)が混ざっていたとみられる。
血液を回収する装置の取扱説明書には、回収血を体内に戻す場合の注意点として、微細な骨片を取り除くことができる(目の細かい)フィルターを透過させる必要がある―などと記載があった。
しかし病院側は、目の粗いフィルターを通して輸血。
手術や術後のケアに携わった医師らは、こうした注意点を認識していなかったという。
関係者の話では、病院側は遺族に対し、輸血時のミスを認めている。
遺族は、病院側が輸血時のフィルター使用に関する注意義務を怠ったことと肺塞栓症による死亡に因果関係が認められると指摘し、医療従事者として女性が死亡する危険性があることを予測できたはずだと主張。
ずさんな管理体制による医療事故だとして、刑事責任を追及するため告訴に踏み切ったとみられる。
山形新聞の取材に対し同病院は、女性が術後に死亡したことを認めた上で、「外部の医師らを招いた医療事故調査委員会を設置して原因を調査し、今年9月上旬までに結果を遺族に伝えた」と説明。
「現在は、賠償について遺族と弁護士が協議しているが、死因などを含め、現時点で話せることはない」としている。
出典
『済生病院、術後の輸血ミスで死亡 山形・遺族が担当医を告訴』
http://yamagata-np.jp/news/201810/18/kj_2018101800331.php
10月19日10時14分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同病院などによると、女性は手術後、貧血対策などのため、手術中に出た血液をフィルターや遠心分離器に通して不純物を取り除いてから、体内に戻す処置を施されていた。
その際、担当医らが、本来使用すべきフィルターよりも目が粗いものを使用。
微細な骨片で肺の血管が詰まり、女性は亡くなった。
「血中の不純物が除去しきれなかった可能性がある」(同病院)という。
装置の取り扱い説明書には、「目の細かいものを使用する」と記載されていた。
出典
『輸血の際に目が粗いフィルター、女性患者死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181019-OYT1T50048.html
2018年10月19日9時4分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後8時すぎ、群馬県高崎市上里見町の公民館の敷地にある稲荷神社で、高崎市の中学1年の男子生徒が高さ2m80cmほどの灯ろうに上って遊んでいたところ、下りる際にバランスを崩して背中から地面に落ちた。
その際、重さおよそ53kgの灯ろうの先端の石が外れ、下敷きになった。
男子生徒は病院に運ばれたが、腹を強く圧迫されていて、およそ3時間後に死亡が確認された。
警察によると、この日は地元の大人や子ども合わせておよそ30人が公民館に集まり、20日と21日行われる祭りの準備などをしていて、当時、男子生徒は子どもたち数人と神社で遊んでいたという。
警察は、事故の状況を詳しく調べている。
群馬県の石材業者の組合では、灯ろうに上るのは危険なほか、特に古い灯ろうについては地震の際に崩れるおそれがあるとして、近づかないよう注意を呼びかけている。
群馬県石材商組合によると、灯ろうは特に東日本大震災以降、揺れなどで崩れるのを防ぐため、石と石を重ねる部分をはめ込み式にするなどの工夫が施されているという。
しかし、古くからある灯ろうは、石を積み重ねただけのものが多く、上ったり、揺らしたりすると、崩れるおそれがあるという。
群馬県石材商組合の小峯組合長は、「昔からあるものは、すぐずれたり、倒れたりするので危険です。地震でも倒れる危険性が高まるので、揺れがおさまったあとも、なるべく近づかないようにしてほしい」と話している。
出典
『灯ろうの石が落下 中学生死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20181019/1060003317.html
10月19日10時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石灯籠から飛び降りて転倒した直後、灯籠の最上部の石が腹の上に落ちて下敷きになり、外傷性出血性ショックで約3時間後に死亡した。
警察によると、落下した石は重さ約53kg。
男子生徒が最上部にある石に手をかけながら飛び降りたため、落ちたとみられる。
男子生徒は午後8時ごろまで、週末に開催予定の祭りで披露する太鼓の練習に参加。
大人が後片付けをする間、小中学生6人で鬼ごっこをして遊んでいたという。
出典
『群馬・高崎 石灯籠の下敷きに、中学生死亡』
https://mainichi.jp/articles/20181019/k00/00e/040/261000c
2018年10月17日23時20分に埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊谷労基署は17日、労安法違反の疑いで、熊谷市の製缶板金業「Tエンジニアリング」と同社工場長の男(68)を書類送検した。
書類送検容疑は1月31日、同市の工場で、50代男性作業員が生産途中だった金属製の箱(高さ約2.6m)の上に乗って補修作業をする際、囲いや手すりなどの転落防止措置を講じなかった疑い。
同署によると、男性は箱の上に乗って小さな穴を開ける作業をしていたところ、誤って箱の端から転落。
頭部を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
通常は事前に穴を開けるが、生産途中の補修作業だったため、例外的に箱の上に乗って作業をさせていたという。
同署は、認否を明らかにしていない。
出典
『男性作業員が箱から転落し死亡 転落防止措置せず、箱の上で作業させる 容疑の業者を書類送検/熊谷労基署』
https://this.kiji.is/425292621519275105?c=39546741839462401


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。