







2023年11月17日18時3分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時30分ごろ、香川県綾川町滝宮の工事現場で、水道管の配管工事のために掘削した溝の中で作業をしていた男性作業員(28)が、崩れてきた土砂と配管の間にはさまれました。
男性は病院に運ばれましたが、心肺停止の状態です。
警察によりますと、溝は深さ約2.75m、幅約3mで、5人ほどが作業にあたっており、配管を降ろすために男性が溝の中にいたということです。
事故当時、現場は強い雨が降っていました。
警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a7a50a1d2ee68d78b99dfced29698ef0eceb63b
2023年11月17日7時56分にYAHOOニュース(mBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県洲本市の造船所で解体作業中のクレーンの一部が崩れ、作業員2人が意識不明の重体です。
16日午前10時半ごろ、兵庫県洲本市の造船所で「作業員の太ももが切断されている」などと消防に通報がありました。
警察などによりますと、当時はクレーンの解体中で、別のクレーンに吊りさげられていたプレハブのような作業台のワイヤーが切れ、約10メートルの高さから落下したということです。
この事故で、作業台の上にいた男性作業員(30代くらい)が落下したほか、下にいた別の男性作業員が(30代くらい)下敷きになったということです。
2人はいずれも意識不明の重体で、下にいた男性作業員は足が切断された状態だということです。
警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e68298dc213684a9fb11e82cdc71bdb417ff696
11月16日22時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、2人は中国籍の模様、クレーン支柱に設置された箱型作業スペースを取り外していた、当該造船所は廃業しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時半ごろ、兵庫県洲本市由良町由良の旧造船所敷地内で、解体中のクレーンの一部が倒壊し、いずれも30代ぐらいで、中国籍とみられる男性作業員2人が巻き込まれた。
2人は意識不明の重体。
県警洲本署と淡路広域消防事務組合によると、作業員数人がクレーン支柱の高さ約10メートルの位置に設置された箱型の作業スペースを取り外す作業をしていた。
別のクレーンで作業スペースをつっていたが、ワイヤが切れて作業スペースが落下し、2人が下敷きになった。
1人は左太ももを切断し、もう1人は脚を挟まれた。
近くで別の造船所を営む夫婦によると、現場の造船所は既に廃業し、造船所全体の解体作業が行われていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/244f24003762d0d181f52f721dc4ad99187fabe1
11月16日18時43分にNHK兵庫からは、高さ20mの船舶用クレーンの10m高さに設置された作業台を解体していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、兵庫県洲本市の造船所で、船舶用のクレーンの一部が落下し、30代くらいの男性作業員2人が巻き込まれました。
船舶用のクレーンは高さおよそ20メートルで、10メートルほどの高さに設置された作業台を解体していた際に、つるしていたワイヤーが切れて落下したとみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20231116/2020023789.html
11月16日18時6分に産経新聞からは、1人は高所で溶接部分を削っていたという、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
現場は船舶用クレーンの解体作業中で、高所でクレーンの操縦室の一部を取り外していた際に支えていたワイヤーが切れて落下したとみられる。
下にいた男性1人のほか、高所で溶接部分を削る作業をしていた男性も巻き込まれたという。
https://www.sankei.com/article/20231116-GMAG7RL2W5LC7GBA22E3U7P4GY/
2023年11月17日12時51分にYAHOOニュース(三重テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県桑名市にある改修工事中のビルで、男性作業員が荷物を運搬するためのエレベーターに挟まれ死亡しているのが見つかりました。
警察は作業中の事故とみて、捜査を進めています。
亡くなったのは、四日市市市場町の水道工事業藤井さん(49)です。
警察によりますと16日午前9時40分頃、桑名市新西方にある改修工事中のビルで「探していた人がエレベーターに挟まれている」と、ビルの管理会社から通報がありました。
藤井さんは12日、水道管調査のためビルで作業し、その後、行方が分からなくなっていました。
藤井さんは、荷物運搬エレベーターの下敷きになった状態で死亡しているのが見つかったということです。
改修工事中でエレベーターは稼働しておらず、警察では藤井さんがエレベーター下のスペースで作業をしていたところ、何らかの理由でエレベーターが落下した可能性が高いとみて、事故の原因などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a684eac15d52e3233ea8404ff82b20b2b29442fe
2023年11月15日12時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月に利用が始まった新宮崎県体育館(愛称・アスリートタウン延岡アリーナ、延岡市)サブアリーナについて、宮崎県は14日、壁面からくぎが突出している施工不良があり、小学6年の児童が腰に軽傷を負ったと発表した。
サブアリーナでは9月にも天井部材が落下するトラブルが起きている。
今回のトラブルによるアリーナの使用停止はない。
県によると、突き出たくぎが見つかったのは2階観客席の壁面。
長さ18ミリ、直径0・6ミリのくぎを壁面に向かって打っており、高さ70センチ~1・5メートルの位置にある6か所で、くぎが最大1・5ミリほど室内側に突き出ていた。
打ち込み不足が原因という。
男児は10月29日にあった柔道大会を観戦した際に壁面に腰が触れ、軽傷を負った。
関係者からけがについて申し出があって調べたところ、くぎの突出は計6か所で見つかり、突き出た部分は打ち直して対応した。
新県体育館の建設事業は「清水・都北・内山特定建設工事共同企業体」が落札して進められ、サブアリーナは9月23日に天井部材が落下するトラブル(けが人なし)が発生。
点検のため9月27日~10月19日に利用停止となり、その間、天井部分の点検で新たに8か所の施工不良も見つかった。
県は「今後、確実に安全であるという点検を進めていく」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231114-OYT1T50199/
11月15日10時30分に朝日新聞からは、釘の打ち込み不足だった、9月トラブル時の緊急点検では壁は確認していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県は14日、延岡市の新県体育館(アスリートタウン延岡アリーナ)のサブアリーナ2階通路で、柔道大会の観客が壁から飛び出していた釘で腰にけがをした、と発表した。
けがは軽いが、施工業者などが点検した結果、6カ所で釘の打ち込み不足が見つかり、上からたたき直したという。
県営繕課や県教委スポーツ振興課などによると、けがしたのは小学6年の児童で、10月29日に開かれた柔道大会を2階席で観戦。
帰宅後にけがに気づき、親戚の柔道関係者が11月11日にサブアリーナの指定管理者に申し出た。
けがの詳細は不明という。
施工業者と県職員がその日に目視と触診で点検した結果、最大で約1・5ミリ飛び出した釘の頭が6カ所で見つかり、即日改善した。
8月にオープンしたサブアリーナでは、天井の部材が落下する施工不良で9月27日から10月19日まで利用を休止し、緊急点検していたが、壁は確認していなかったという。
県営繕課の下温湯(しもぬり)課長は、「ほかにも打ち込み不足があったため、業者が点検して引き渡しを受けたが、漏れがあった。立て続けに施工不良が発生しており、総点検するのか、確実に安全という点検を検討したい」と陳謝した。
https://www.asahi.com/articles/ASRCG72GJRCGTNAB001.html
2023年11月14日18時21分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後、静岡県伊東市の下水道工事の現場で事故があり、2人が救急搬送され、このうち1人の死亡が確認されています。
事故があったのは伊東市松原湯端町の下水道工事現場で、伊東市によりますと14日午後2時10分頃、下水道管に穴を開ける“穿孔”と呼ばれる作業を行っていたところ、39歳の男性作業員が「気分が悪い」と体調不良を訴えてマンホールから上がろうとしたものの、突然意識を失い、数メートルほど落下しました。
別の作業員が中に入って救助しようとしましたが救助できず、後からマンホールの中に入った作業員も気分が悪くなり地上に上がれなかったため、消防に通報がありました。
2人とも救急搬送されましたが、このうち39歳の男性は搬送先の病院で死亡が確認されています。
事故を受け伊東市は、マンホールの内部には硫化水素が充満した可能性があるとしていますが、午後2時45分に消防のレスキュー隊がマンホール内に入った時には酸素濃度は正常値で、また硫化水素も検出されていません。
ただ、マンホールのフタを開けたことで硫化水素の濃度が薄まった可能性があるということです。
当時は男性3人が作業にあたっていて、1人がマンホール内に、2人が地上から監視していました。
警察や消防が当時の状況や事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77334eeb4f5927412919dc78e087a2289456672a
11月15日18時39分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、汚水が漏れているとの通報を受け詰まっていた本管に穴を開けていた、換気やガス検を行っていなかったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時マンホールから汚水が漏れているとの市民からの通報を受け、詰まっていた水道管本管に穴を開ける作業が行われていました。
市では、委託した作業員が、マンホール内の換気を良くする送風機の使用や、有毒ガスを調べる計測を行っていなかったとみて、施工計画書のチェックや安全体制の指導を強化していくという事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf85b197cb25b8a7efb6b21b524b444648f26180
11月15日12時9分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、(死亡した男性は)50分ほど作業してマンホールから出ようとした際に意識を失ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時、マンホール内では詰まっていた汚水を抜くための作業を50分ほどして、男性はマンホールから出ようとした際に意識を失い、マンホールの底へ落下したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb633ed566aa1e445de1cdc50ac5b206a1a4c94f
11月15日10時57分にNHK静岡からは、マンホールの深さは4mほどで内部には下水が40cmほどの高さまで溜まっていた、作業員3人と市の職員2人が作業にあたっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、マンホールの中で下水道の清掃作業にあたっていた富士市の作業員の加藤さん(39)が意識を失って倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
また、救助のためにマンホールの中に入った別の47歳の作業員の男性も体調不良を訴えて病院に運ばれましたが、無事だということです。
警察によりますと、マンホールの深さは約4メートルで、内部には下水が40センチほどの高さまでたまっていましたが、消防が調べたところ、こうした現場で発生するおそれのある硫化水素の濃度などは、正常だったということです。
当時、現場では作業員3人と伊東市の職員2人が作業などにあたっていたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20231115/3030022200.html
(2024年3月21日 修正1 ;追記)
2024年3月19日18時43分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、外に出た際に意識を失って転落した、突発的な工事だったため酸素濃度などを測定できなかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故で、富士市の土木工事会社などが法律に基づく作業環境測定を行っていなかった疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは富士市にある土木工事業の「Fロードサービス」とその役員1人です。
三島労働基準監督署によりますと、当時、工事現場ではマンホールから汚水があふれたためマンホール内に入り清掃作業をしていて、死亡した作業員は外に出た際に何らかの理由により意識を失いマンホール内に転落し溺死したということです。
この事業者は、法律で定められた空気中の酸素と硫化水素の濃度を測定していなかったとして書類送検されたということです。
事業者は測定していなかったことを認めていて、突発的な工事だったため測定できなかったと説明しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/794bc4edbb08984d52b08e4c6e87a53c62ab177c
2023年11月15日20時44分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前8時半ごろ、ダム湖でボートに乗って作業をしていた伊庭さん(男性、50歳)が、下流に水を流す排水口にボートごと引き込まれ、行方不明となりました。
記者;
「ダムからのびる排水路は滑り台のように急になっています。その先には人が乗っていないボートがあります」 伊庭さんは、このボートに1人で乗って作業していたところ、そのまま排水口に引き込まれ、400メートル下流に流されたとみられています。
警察などによると、当時現場には伊庭さんを含めて10人の作業員がいて、ダムに堆積した土砂を取り除く工事が行われていました。
伊庭さんはまだ発見されておらず、警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b60dfcbbe2bca27d22462509e21970a0fbc8174
11月14日19時19分にYAHOOニュース(新潟テレビ21)からは、吸い込まれそうになったためライフジャケットを脱ぎ泳いで逃げようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三条市の山あいにある大谷ダム。
一連の様子を他の作業員が目撃していました。
ダムでは排水管の工事のため堆積した土砂の撤去が進めていて、伊庭さんはひとりでボートに乗って作業していたといいます。
そのさなか、ダムの下流に流されたというボート。
放流口に吸い込まれそうになり、伊庭さんはライフジャケットを脱いで湖面に飛び込み、泳いで逃げようとしました。
しかし逃げられず、流されました。
放流口の出口付近には、伊庭さんが乗っていたものなのか、ボートが浮かんでいました。
放流口は480mほど離れた副ダムにつながり、さらにその先は五十嵐川へと水が流れます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eaed91fac4eb0d4f76fd6663bace3c4b0ecc746
11月15日18時52分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、土砂撤去が終わり足場台船を解体していた、外れていた仮設取水管を元に戻そうとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では、伊庭さんなど10人で県が発注した土砂の撤去作業を行っていましたが、県によりますと、土砂の除去はほぼ終わっていて、14日は足場となる台船の解体作業を行っていたということです。
事故当時、解体作業を安全に進める上で必要な、仮設の取水管が台船から外れていて、伊庭さんは元に戻そうとしましたが、取水管が先に排水口に流され、事故に巻き込まれた可能性が高いことが分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/952301375884fdbff7d44aac753de4743516ba4d
11月15日19時6分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、工事で使用したパイプが流されそうになったためボートで近づいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県によりますと、ダム湖では堆積した土砂を取り除く撤去作業が行われていて、伊庭さんは工事で使用していたパイプが流されそうになったため、一人でボートに乗り、近づいたということです。
県によりますと、二次災害の恐れがあるため、伊庭さんの捜索は難航しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7f999033596e1ec1a9987b80b901d987c108c7
11月15日19時18分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、流された工事用パイプ(長さ17mほど)を固定しようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊庭さんの行方はいまもわかっていませんが、ダムから流れる水の量が多く、水中での捜索ができていません。
こうしたなか、工事を発注した県は15日、事故原因を調べる安全対策委員会を立ち上げ、委員が工事関係者から事故の経緯を聞き取りました。
それによると、当時、工事に使う長さ17メートルほどのパイプも流されていて、伊庭さんはそれを固定しようとしたところ一緒に流された可能性もあるということです。
Q)工事の際にも基本的に(排水口に)そこまで近づくことはない?
〈県三条地域振興局 地域整備部 安原副部長〉;
「それは受注業者も(危険性を)認識していたと思う」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b97578234726f05cc2f178061033efabe080cca3
11月17日19時31分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、男性は遺体で発見されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日、男性はダムから400メートルほど下方の水の勢いを弱める減勢池の10メートル下の浅瀬で横たわっているのを作業員によって発見されましたが、死亡が確認されました。
警察は死因について捜査しています。
県によると、工事はダムの取水施設の改修にともなう土砂掘削工事で、ダム湖からダム下流側へ工事用の設備が流されるおそれがあったため、ボートで接近したところ、伊庭さん1人を乗せたボートがダム下流側へ流されたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5892876ca75c607b4dee60ac2433d597b53a68e
11月18日9時13分にYAHOOニュース(齋藤教授の寄稿文?)からは、こういった工事では船の上から送泥管を垂らし潜水士が先端の水中ポンプを操って土砂を吸い取るので水中での吸い込まれ事故には十分に対策をとっているが、よもや表面流水にやられたとは・・・など、下記趣旨の記事が現場の解説図付きでネット配信されていた。
・・・
県第3報のうち事故の概要の部分について、現場にて簡易調査を行った結果をもとにして、以下に詳しく書いてみたいと思います。
土砂掘削工事は、「ダムメンテナンス事業(補正)堆積土砂除去工事」が正式名称で、浚渫(しゅんせつ)工事とも呼ばれます。
どこを掘るかと言うと、図1のほぼ中央部に位置する「取水設備」の直下のダム湖(ひめさゆり湖)の底にたまった土砂を掘ります。
どうやって掘るかと言うと、図1の右に位置する「中継空気圧送船」から水中に仮設管(送泥管)を垂らして、その管先端から土砂を吸い取ります。
潜水士が水中に潜って、送泥管の先端の水中ポンプを操りながら、掃除機で掃除をするような感じで土砂を吸い取る作業です。
水とともに吸い取られた土砂は、中継空気圧送船上に集められて、残りの水は「水上圧送管」を通じてダム堤体の際まで運ばれ、湖に戻されます。
今回の工事は、取水設備の取水口の付近に堆積した土砂の除去作業ですから、稼働中の取水設備の取水口に潜水士が吸い込まれないように万全の対策を行っていたと推測できます。
なぜなら、ダム湖の取水口あるいは排水口に潜水作業員が吸い込まれる事故が、後述するように全国で毎年のように発生しているからです。
因みに、今回の作業では現場付近の水中で、取水設備の取水口へと吸い込まれる水の流れの速さは毎秒0.5 mを想定していました。
今回の事故で作業員が吸い込まれたのは取水口ではなくて、ダム堤体を通過してひめさゆり湖から下流に水を流す排水口でした。
図1ではコンクリート製の排水口壁が写っていますが、写真を撮影している方向からだと排水口は右手の中継空気圧送船に向かって開いています。
つまり、作業員は作業船に乗って図1の右手から左手に向かって流されたことになります。
水中での吸い込まれに対しては万全の対策で工事に臨んでいたのでしょうが、よもや表面流水にやられたとは。
ダムでは、開いている口はすべて危険だという認識がなくてはなりません。
「ダム湖からダム下流側へ工事用設備が流されるおそれがあった」ということで、報道では「仮設管」が流されたとの記事が多く見受けられました。
そうであるとすると、水上圧送管には目視で異常が見られないため、「送泥管」が流されそうになったのかもしれません。
作業員に何が起こったかを解析するために、ここを知ることがもっとも重要な点となります。
・・・
ダムでの作業中の事故は毎年のように繰り返されています。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0eb21e4b9f0e6c692cc5eb9dfe16af475b2990e8
(2023年11月23日 修正1 ;追記)
2023年11月21日16時33分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、死因は溺死だった、解体作業に使う仮設の取水管が台船から外れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は21日、伊庭さんの死因が溺死だったと発表しました。
この事故を巡っては、工事の発注元である県が安全対策委員会を開き、現地調査を実施。
事故当時、解体作業を安全に進める上で必要な仮設の取水管が台船から外れていて、伊庭さんは元に戻そうとしたものの、取水管が先に排水口に流され、伊庭さんが事故に巻き込まれた可能性が高いとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04341541c8d0386a51a3a95c196cf61dd09f45d1
(2023年11月25日 修正2 ;追記)
2023年11月24日19時12分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、生活用水用の仮設取水管がロープ切断時に流された、会社のルールでは排水口に近づかないことになっていた、県は柵を設置し水位表を設置するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県土木部は24日午前、安全対策員会を開き、現地調査の結果を確認して再発防止策をまとめました。
この事故は三条市の大谷ダムで14日、県が発注した工事で作業をしていた新潟市 秋葉区の伊庭さんがボートごと排水口に引き込まれ死亡したものです。
現場では、ダムに溜まった土砂をすくいあげるポンプ船と生活用水を三条市などに送る仮設の取水管をロープでつないで工事が行われていました。
伊庭さんは、工事が終わりそのロープを切断した際に取水管が流されたため引き留めようとして排水口に近づいてしまったということです。
【県土木部工事検査室 稲岡室長】
「ロープを外した時に流されるということまで考えていなかった」
会社のルールでは、排水口に近づかないことになっていたということです。
県は再発防止について…
【稲岡室長】:
「柵を設置すること、作業の中止基準を定めて作業員から見える位置に水位表を設置すること」
県は、こうした再発防止策を同様の工事を行う業者に周知するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4286f08254955213121545550693bfc44d6a26d7
11月24日19時26分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、前日からの降雨で流量が増えていた、仮設取水管が流された場合の対応を想定していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現地調査などをもとに県は24日、安全対策委員会を開催。
当時の状況について、片付けていた仮設の取水管が排水口のほうへ流され、伊庭さんがボートでとろうとしたところ、取水管とともに排水口に引き込まれたと説明しました。
【県土木部安全対策委員会 稲岡委員長】:
「前日からの降雨によって流量が増えて、流速も速い状況となった。緊急避難態勢等の確認が行われていなかった」
委員会は、仮設の取水管が流された場合の対応を想定していなかったことなどを指摘。
再発防止策として、作業時に排水口に引き込まれるのを防止する柵を設けるほか、作業の危険性を判断するダム湖の水位基準を設けることなどが挙げられました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e1a9bb0e5a2973d4c7cfba633140cbae4d1c766
2023年11月9日21時25分にYAHOOニュース(All About)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サイゼリヤの人気メニュー「小エビのサラダ」にカエルが混入していた。
しかも1件だけでなく、10月18~21日にかけて神奈川の小田原、川崎、さらに東京の阿佐ヶ谷というエリアの異なる3つの店舗で確認されたという。
「生きたカエルの混入」といえば思い出すのが、丸亀製麺だ。
少し前に発売したテイクアウト専用の新商品「シェイクうどん」にカエルが混入していたことが発覚し、大騒ぎになった。
しかし、今回のサイゼリヤの件はテレビやSNSでもサラッと触れる程度で、中には擁護する声もある。
これにはモヤモヤしたものを感じる人も多いのではないか。
◆丸亀製麺とサイゼリヤで起きた“アクシデント”の違い
丸亀製麺は2023年10月時点で全839店舗を展開している(出典:トリドールHD 月次売上高リポート)。
その中でカエル混入が発覚した店舗は1件だけだ。
食の安全管理を徹底しているといっても、生鮮野菜を使って目視でチェックをする以上、どうしてもこういう異物混入事故は発生してしまうものだ。
つまり、「不測のアクシデント」で済まされるレベルだといえる。
一方サイゼリヤの場合、10月時点の全1052店舗(出典:サイゼリヤ 月次情報)のうち3店舗で連続して起きている。
同社によれば、自社工場で生産しているレタスで混入した可能性が高いということだが、3店舗でサラダを調理をする際、そろいもそろって目視で確認できないというのもおかしな話だ。
そういう意味では、こちらは「不可解な連続カエル混入事件」といっていい。
「不測のアクシンデント」はテレビもネットも上へ下への大騒ぎだったのに、「不可解な連続カエル混入事件」では「ま、そういうこともあるよね」という感じでスルーしている。
社会常識に照らし合わせれば、リアクションとしては、まったくあべこべなのだ。
◆なぜサイゼリヤは“スルー”されたのか
なぜこんな不可解なことが起きるのかと首をかしげる人も多いだろうが、我々のように企業危機管理をなりわいとしている者からすれば、これはちっとも不可解なことではなく、セオリー通りの現象だ。
では、そのセオリーとは何かというと、「異物混入などの食の安全を揺るがすような事故は、後発者利益が得られやすい」ということだ。
一般の方からすれば「なんのこっちゃ」という感じがするかもしれない。
今回のケースに照らし合わせて、もう少しかみくだいた言い方をすると、「カエル混入で注目された企業があったら、それから一定期間は他の企業が似たような事故があっても世間は無関心」ということだ。
つまり、世の中的には「丸亀製麺のカエル混入」で、この方面の話はもう終わっているので、「サイゼリヤのカエル混入」が起きても、「ああ、またか、最近こういうの多いよな」くらいのリアクションになるということなのだ。
先ほども申し上げたように、丸亀製麺とサイゼリヤのケースでは、「異なる店舗で同時発生的に起きた」という部分が決定的に違うところであって、サイゼリヤの調理場の安全チェック体制に疑問を抱くような事案だ。
しかし、世間的には「同じ不祥事」として認識するので、スルーをしてくれるのだ。
こういう傾向があることを企業危機管理のプロはよく分かっている。
だから、今回の「カエル混入」のように「後発者利益が得られる食品不祥事」が起きた際、積極的に自分から社会に公表をするという作戦を取る。
◆「お笑い芸人」でいえば「こすられすぎたネタ」
「カエル混入」というのは「お笑い芸人」でいえば「こすられすぎたネタ」なので、それを自ら公表をしたところで、せいぜい騒がれるのは1日くらいだ。
一方、その事実を隠していたら、被害者や客がSNSなどで告発して「隠蔽(いんぺい)していた」などとバッシングされてしまう恐れがある。
どちらが「得」なのかは明白だ。
◆10年前に大炎上した「食材偽装問題」
今から10年前の2013年、「食材偽装問題」が大きな社会問題となった。
そこで大炎上したのが、「阪神阪急ホテルズ」である。
同社運営ホテルのレストランでは、冷凍保存した魚を調理したものを「鮮魚のムニエル」とメニューに記載して提供していたほか、トビウオの卵を「レッドキャビア(マスの卵)」、普通の青ネギを「九条ネギ」と、バナメイエビを「芝海老」としていた。
しかし、同社の社長(当時)は謝罪会見で「偽装ではなく誤表示」と主張。
これがマスコミやらネットやらで大バッシングをされることとなり、結局、社長は辞任に追い込まれた。
◆似たようなことをしていた企業は多かった
実は、そんな大炎上騒動が起きている最中、筆者はいくつかの食品、外食メーカーから「自分たちも阪神阪急ホテルズと似たようなことをしているけれど、どうしましょう?」と、危機管理の相談を受けていた。
そこで、それらの企業に対して、「阪神阪急ホテルズ」の炎上が一段落した段階で、自分たちから「偽装」の事実と謝罪を公式Webサイトに公表するようにアドバイスをした。
「大丈夫ですか?」と心配をする企業が多かった。
中には、何くわぬ顔でしれっとメニュー表示を変えてしまえばバレないんじゃないかなんてことを言い出す企業もあったが、先ほどの「後発者利益」について説明をした。
◆公表した企業のその後
そして実際、自ら「偽装」を公表をした企業はスルーされた。
ニュースで1日程度で報じられたが、マスコミから阪神阪急ホテルズのようにボロカスに叩かれることもなく、「会見を開いて社長に謝罪せよ」なんて迫られることはなかった。
世間もマスコミもネットも「阪神阪急ホテルズ」をボロカスに叩いて血祭りにあげたことで、この方面の話題に食傷気味だったのである。
みな「次のネタ」を求めているので、「阪神阪急ホテルズみたいな不正」の話を聞いても、「ああ、またか、最近こういうの多いね」で終了だ。
◆「データ不正改ざん」や「保険金不正請求問題」でも似たケースが
実は、一般消費者が気にもとめていないだけで、このような「後発者利益」を活用して危機を乗り切った企業は意外と多いのだ。
社会問題になった日本のものづくり企業の「データ不正改ざん」も、神戸製鋼のケースはマスコミもネットも大騒ぎだった。
その後も、複数の企業で同様の問題は発覚したが、それほど叩かれていない。
中古車自動車販売店の保険金不正請求も同じで、ビッグモーターは大炎上したが、他の会社で同様の不正事案が発覚しても、社会はそれほど関心がない。
こういう「世論」の動きを先読みしてダメージを広げない対応をすることが、企業危機管理の真髄だ。
そういう意味では、今回のサイゼリヤの「不可解なカエル連続混入事件」の危機管理対応はお見事だった、としか言いようがない。
筆者:窪田 順生 プロフィール
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経てノンフィクションライター。
また、報道対策アドバイザーとしても、これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e213e82d75839a5b6102d97b5d82d0385aabd847
2023年11月9日19時3分にYAHOOニュース(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年7月、名古屋城の内堀にある石垣で除草作業をしていた男性(61)がはしごを設置しようとした際、足を滑らせ約7メートル下に転落しました。
男性は右の太ももの骨を折るなどの重傷を負いましたが、その場にいた現場監督らは男性が転落してから作業が終わるまでの約2時間、救急搬送の要請しなかったということです。
工事を受注していたT造園によりますと、当時、男性は現場監督らと共に作業していて、石垣の上からはしごをロープで固定する役割を担っていたということです。
今年9月、市に匿名の通報があったことで事故が発覚していて、市は適切な安全管理を怠ったとして、T造園を10月27日から2週間の指名停止処分としています。
T造園は「処分を真摯に受け止めている」とコメントしていますが、男性と現場監督らの意見が食い違っている点があることから、引き続き、事実関係の確認を進めるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/551db33d634d52d614d03f1c6feed7d7d7d924a7
11月9日11時37分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、現場には3人いた、現場監督はT造園の下請け業者だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年7月、男性作業員(61)が名古屋城の高さ7mの石垣に除草作業のためのはしごを立てようとした際、足を滑らせて転落しました。
男性は右足や胸の骨を折る大ケガをしましたが、周囲にいた現場監督と作業員2人は救急搬送を要請せず、約2時間にわたり放置していたということです。
作業を受注していた「T造園」の下請け業者が現場を監督していたということで、T造園は取材に対し「行政の指導を受け、適切に終了している」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e1ce4988887954d1c2b47c71f86318547ee89e9
11月9日19時14分にNHK東海からは、脚立を石垣上部の柵に固定しようとしていた、安全帯を適切に取り付けていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市によりますと、ことし7月、名古屋城の石垣の雑草を刈り取っていた作業員の61歳の男性が、脚立を石垣の上部にある柵に固定しようとした際、足を滑らせて7メートルあまり下に転落し、右足や胸の骨を折る大けがをしたということです。
市は、落下防止の安全帯を付けるよう指導していたということですが、男性は適切に取り付けていなかったということです。
そのため、市は、適切な安全管理を怠ったとしてこの作業を受注した名古屋市の「T造園」を10月27日から2週間、市が発注する事業の入札に参加できない指名停止の措置をとったということです。
また、転落した男性を病院に運んだのは事故の2時間後で、ただちに救急搬送すべきだったほか、市に対して事故があったことを伝えておらず、すみやかに報告すべきだったとして、口頭でも指導したということです。
T造園はNHKの取材に対し、「市には今後、安全管理をしっかりしていくと報告している。それ以外の内容についてはコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20231109/3000032685.html
(2024年1月28日 修正1 ;追記)
2024年1月23日17時37分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、被災者に隠れるよう指示し医師にも虚偽説明するよう強要したとして造園会社社長らが逮捕されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、名古屋城の石垣の除草をしていた男性作業員が約7メートルの高さの石垣から転落し、大けがをしたにも関わらず現場に放置するなどしたとして、造園会社の社長の男ら2人が逮捕されました。
「運ばれたときは死ぬかと思いました。もうかなりの痛みです。
(医者から)これはもう大変なことだとよく生きてたなと。
普通だったらもうあり得ないという感じで言われました」
(被害を受けた男性)
胸のコルセットが痛々しい男性。
去年7月、名古屋城で除草作業中に高さ約7メートルの石垣から転落し、太ももや胸の骨を折るけがをしました。
しかし、すぐに病院に運ばれたわけではなく、長時間、現場に放置されたといいます。
「すぐに運ばれることなく、とにかく隠れろと、観光客から見えるので隠れろということで、草むらの奥の方に隠れて2時間ほど観光客がいなくなるまで待機してました」
(被害を受けた男性)
警察は23日、保護責任者遺棄と強要の疑いで、作業を請け負っていた造園会社社長の佐々木容疑者(40)と、弟で現場責任者の佐々木容疑者(33)を逮捕しました。
2人は男性の救護措置をとらず、草むらに移動させて約3時間放置し、さらに男性を病院に連れていく際には、「名古屋城のことは言うな」「自分の会社の土場(どば)でやったと言え」などと脅迫して、医師にうその説明をさせた疑いがもたれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
逮捕を受け、男性は「2人に僕と同じ生活をしてみてほしい。許せないし、罪は償ってもらいたい」と話しています。
事故で男性は歩くことが難しくなり、現在は杖を使って生活しているということです。
警察は佐々木容疑者ら2人が、事故を隠蔽しようとしたとみて、詳しい経緯を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9feb4d3af42355cf30a72858049b419a8e037fa0
1月23日13時5分に産経新聞からは、労災を隠すため観光客の多い時間帯を避けて病院に連れて行ったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
逮捕容疑は、共謀し、昨年7月13日午後2時5分ごろ、男性作業員=稲沢市=が除草作業中に石垣から約7メートル下の堀底に転落し、太ももや胸の骨を折る重傷を負ったのに救急車を呼ばず、雑草の陰に移動させて3時間近く放置。
病院に連れて行ったものの「名古屋城のことは言うな」などと脅迫し、虚偽の説明をさせた疑い。
県警は、労災を隠すため観光客の多い時間帯を避けて病院に連れて行ったとみて経緯を調べる。
https://www.sankei.com/article/20240123-VHVG4R43M5JI7NAGSJUS5UPZGY/
1月23日12時52分にNHK東海からは、被災者が警察に相談して発覚したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
けがをしたにも関わらず救急車を呼ばなかった上、男性を病院に運ぶ際に「名古屋城ではなく別の現場でけがをしたと言え」などと脅して医師にうその説明をさせたとして、保護責任者遺棄と強要の疑いがもたれています。
作業員の男性は転落した後、草陰に移動させられておよそ3時間にわたって放置されていたということです。
男性が警察に相談して発覚しました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240123/3000033849.html
2023年11月8日19時55分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎市消防署の消防士が訓練中に死亡した事故をめぐり、消防本部が市議会に経緯などを説明しました。
その中で、この消防士が9月の訓練で吐き気をもよおし、訓練を中止していたことがわかりました。
10月13日、柏崎市消防署の消防士・入沢さん(男性)が潜水士を養成する訓練中に溺れ、その後、死亡しました。
訓練は指導者1人を含む4人で行われていて、入沢さんが一番経験が浅かったということです。
8日に開かれた柏崎市議会の委員会。
冒頭、黙とうが捧げられ、市消防本部が経緯などを説明しました。
〈柏崎市消防本部 山﨑消防署長〉;
「入沢消防士は今回の訓練に、勤務命令にもとづく時間外勤務として参加していただいた」
勤務時間外として行われた訓練。
市消防本部によると、入沢さんは訓練の前日、12日の午前8時半から午後10時まで働き、その後、日付けをまたいで4時間の休憩。
深夜2時から勤務を再開し、休憩をはさみながら13日午前8時半まで働きました。
訓練は24時間勤務の直後に行われたということです。
〈山﨑消防署長〉;
「消防業務の性質上、あらかじめ割り振られている勤務時間内にすべての訓練を行うことは困難であり、訓練は時間外勤務として実施されることが多くなっています。
県内ほかの消防本部においても一般的にこのように行われているものと承知している」
また、入沢さんは7月と9月にも海水浴場で訓練を行っていて、7月は鼻血や耳抜きの不良を訴えていたほか、9月は途中で吐き気をもよおし、訓練が中止になっていたということです。
〈山﨑消防署長〉;
「海中での波のゆれやうねりが原因で気持ちが悪くなり吐き気を起こすことは、ダイビングをしている者であれば時々起こるという情報はもらっている。
体質的な問題を発見することも訓練の目的であり、問題があれば資格取得を断念させることもある」
委員は、現場にAEDがなかったことに問題はなかったかなど聞き取っていました。
〈柏崎市消防本部 小林消防長〉;
「(訓練の)対応に関しては適切であった。
このような事故というところで、どこが原因であったかは、第三者委員会も含めて報告書にまとめながら今後の柏崎消防の体制に反映させたい」
安全管理に問題はなかったのか。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/28252d24f579ef806b8285c24f1c07aae4e8f208
11月8日19時14分にYAHOOニュース(新潟テレビ)からは、沖合の波消しブロックを目指し潜って進んでいるうちに溺れた、過去2回の訓練でも鼻血や吐き気で訓練を中止していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
潜水訓練が行われたのは10月13日。
柏崎市の番神海水浴場でした。
消防士が溺れた現場は沖合68mほどにある消波ブロック付近。
当日は晴れていて、波も穏やかだったといいます。
死亡したのは柏崎市消防署の消防士・入澤さん、26歳。
8日、消防が柏崎市議会で当時の詳しい経緯を説明しました。
訓練を受けたのは、入澤さんを含む3人の隊員。
指導役の隊員1人とともに午前10時ごろ、訓練を始めました。
沖合の波消しブロックを目指し海に潜って移動。
異変に気づいたのは10時27分。
波消しブロックに着いた2人が「助けて」と叫ぶ入澤さんの声を聞きました。
2人が海にもぐり水深4mの海底から入澤さんを救助しましたが、すでに意識がなく、翌日、死亡が確認されました。
入澤さんは今年7月と9月に同じ番神海水浴場で潜水訓練を実施していました。
その際、鼻から出血がみられたり、途中で吐き気を訴え、訓練が中止になっていたことが明らかになりましたが、消防は今回の訓練実施に問題はなかったとの認識を示しました。
・・・
3年前には山口県の消防学校で水難救助の訓練中に21歳の消防士が死亡するなど、これまでも痛ましい事故が発生しています。
こうした事態を受け、総務省消防庁は全国の消防に対し、安全管理の徹底を通知。
そこでは訓練参加者の体調チェックを強化することや安全監視員を配置することなどを求めています。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8bd77bfa8aa014b9e5c1d9df9b0d2515e83ed0b
11月8日11時48分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、直前の健康チェックで異常はなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
入澤さんは夜勤明けに時間外勤務として訓練に参加し、直前の健康チェックでは異常はなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15c0fa14e06a8927791412708db9da7fc2168f69
(2024年2月27日 修正1 ;追記)
2024年2月26日18時28分にYAHOOニュース(新潟テレビ21)からは、陸上で訓練を監視する隊員がいなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎市消防本部は、弁護士や大学教授などをメンバーとする事故調査・再発防止検討委員会を設置。
過去2回の会議で、消防側から、陸上で訓練を監視する隊員がいなかったことや、入澤さんが直近の訓練中に体調不良を訴えていたことが説明されていました。
26日の3回目の委員会で、委員は事故の原因や再発防止策について議論しました。
委員からは、訓練中の管理体制について指摘があったということです。
事故調査・再発防止検討委 小林 彰委員長:
「当然、監視する管理者を置くべきだったと、安全監視委員を置くべきだったと再発防止策として委員から出てます」
次回の会議は3月の予定で、再発防止策のまとめに入る見込みです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7983a6458fa52f0091b1cb4d8a4b2ec92513684d
(2024年4月29日 修正2 ;追記)
2024年4月22日18時39分にYAHOOニュース(新潟テレビ21)からは、訓練中にパニックに陥り、その際に浮力装置のホースが外れた、安全よりも効率性を優先する訓練の体制があったなどとする第三者委員会の報告書が提出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎市消防本部が設けた第三者委員会は、22日に報告書を提出。
この中で、事故の経緯について、隊員が訓練中に心理的なパニックに陥って溺れ、その際、スーツに浮力を与える装置のホースが何らかの理由で外れたと結論付けました。
そのうえで、潜水機材のメーカーによる定期点検が実施されていなかったことや、訓練中に陸上での監視が行われなかったことなど、安全よりも効率性を優先する訓練の体制があったと指摘しました。
再発防止策として、「組織全体で安全最優先の共通認識を持つこと」などを提言しています。
柏崎市消防本部 小林消防長 :
「いわゆる、指導者任せというところが大きかった。上司はしっかりと確認しながら、訓練体制を作っていかなければならない。」
報告を受けた柏崎市消防本部の小林消防長は、安全管理体制を強化した訓練計画を作る意向を示しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c913b4cae3e95e65456d943f15110722c5b7fd97
4月22日18時46分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、過去の訓練時に鼻血などの症状が出ていたのに指導者間で情報が共有されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月22日、議論の結果をまとめた報告書が消防本部に提出されました。
報告書は、事故原因について、訓練に陸上監視員がいなかったことや過去の訓練で消防士長に鼻血や耳抜き不良などの症状が出ていたものの、指導者の間で情報が共有されていなかったことなど、組織的な要因を指摘。
また装備自体には不備が認められず、消防士長が訓練中に何らかの理由で浮力調整装置に空気を送るホースを外し、浮力を失ったことで溺れた可能性があることが示されました。
その上で、再発防止策として、安全最優先の組織風土の構築や健康状態の把握を含めた個人の適性管理などに取り組む必要があるとしています。
事故調査・再発防止委員会 小林委員長:
「普段やっていることだったこともあり、ちょっと慣れがあったかなと。そういう観点からみると遵守事項を徹底していなかったと考えた」
柏崎市消防本部 小林消防長:
「安全管理体制に向ける目が不足していた。できる限り(再発防止策が)網羅される形で水難救助訓練、水難救助事案の現場でも活動をしたい」
報告書は近く柏崎市のホームページで公開されます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/60604c5f39054e661d26b60ef4cd5571c6a48d8c
4月23日11時31分に朝日新聞からは、訓練2日前に耳抜きがうまくできないと上司に不安を伝えていた、訓練は2018年以降、資機材効率使用のため少人数制となっていた、資機材は年1回の定期点検(メーカー推奨)を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書はおぼれた原因について、装備の不具合や急病発症など複数の可能性を挙げて、「どれか一つに絞り、特定することはできない」とした。
一方、組織的な問題として、男性が訓練の2日前に、潜水に必要な耳抜きがうまくできないとする不安を上司に伝えたものの、その情報が指導者に共有されていなかったことを指摘した。
同市消防本部では、資機材を効率よく使うため、2018年以降は指導者1人が4~5人を教える少人数制とする一方、陸上の安全監視員は置かない態勢を取っていた。
また資機材に関しては、メーカーが勧める年1回の定期点検を行っていなかった。
総務省消防庁は、2020年に山口県で潜水訓練中の死亡事故が起きた後、「安全監視員の配置」「資機材の点検・確認の徹底」などを求める通知を出していた。
報告書は、「安全よりも効率性を優先した活動が許容される状態だったと考えられる」として、通知に関して「署員へ周知するのみで、活動に反映するための活動計画等の再点検は行われていなかった」と明らかにした。
そのうえで、「事故は発生しないだろうと思い込んでいたと推定される」とし、再発防止に向けて「安全を最優先にする組織風土の構築」を求めた。
https://www.asahi.com/articles/ASS4Q532JS4QUOHB00LM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
(ブログ者コメント)
当該報告書は4月29日現在、4月30日に議長に提出するという情報があるだけで、まだ公開はされていなかった。
2023年11月9日8時18分にYAHOOニュース(朝鮮日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仁川国際空港の入国審査場で意識を失って倒れた70代の日本人男性を韓国法務部(日本の省に相当)職員が心肺蘇生(そせい)法で救った。
倒れた男性は出張で韓国を訪れた北海道苫小牧市の岩倉博文市長(73)だった。
チョソン・ドットコムの取材を総合すると、7日午後5時26分ごろ、仁川空港第2旅客ターミナル2階の入国審査場で札幌から到着した70代の日本人男性1人が待機中に倒れたとのことだ。
この男性と一緒に来た人々は突然の事態に戸惑い、入国審査場も騒然とした。
当時、現場を監督していた法務部仁川空港出入国・外国人庁のチョン・ジョンソプ・チーム長(53)=審査第13課=は、緊急事態が発生したことを把握した。
同チーム長は他の職員に対して119に通報して近くにある自動体外式除細動器(AED)を持ってくるよう指示した後、直ちに倒れた男性のところに駆けつけた。
チョン・チーム長は出入国管理所の8級・9級職員2人に対し、倒れた男性の手足をさするよう言った後、自身は心肺蘇生法のために男性のシャツを破った。
同チーム長は当初、AEDを使用しようとしたが、男性の胸に心臓病の患者が貼っているとみられるパッドが付いているのに気付いた。
このため、AEDを使用するとさらに大きな事故が起こる可能性があると判断、素手で心肺蘇生法を行ったことが分かった。
チョン・チーム長は10分間心臓マッサージを続け、間もなく到着した救急隊員に男性を引き渡した。
この男性は仁荷大学病院の空港医療センターに搬送されて治療を受け、意識と呼吸を回復した。
同チーム長をはじめ出入国管理所の職員たちは、緊急の事態に備えて、普段から心肺蘇生法の訓練などを受けているという。
この日本人男性は北海道苫小牧市の岩倉博文市長であることが分かった。
朝日新聞など日本の各メディアによると、岩倉市長は苫小牧港のPRのため、一行30人と7日から10日までの日程で釜山などを訪問する予定だったとのことだ。
出入国職員たちは当時、岩倉市長が政治家だとは知らなかったという。
岩倉市長は自由民主党出身の政治家だ。
2000年に衆議院議員として政界入りし、2006年に苫小牧市長に当選して以来、現在5期目を務めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae4f5799dae0db3935c2bae52eb358eeea9eae00
2023年11月6日17時51分にYAHOOニュース(テレビユー山形)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県酒田市の会社敷地内で、けさ、長さ11メートル、重さ1000キロの鋼材が落下し、男性作業員に衝突しました。
男性はその後、死亡が確認されました。
【写真を見る】長さ11メートル・重さ1000キロの鋼材が落下 衝突した男性作業員(39)が死亡 クレーンの改修工事中
死亡したのは福島県鏡石町の会社員、関根さん(39)です。
警察や消防によりますと、この事故は、酒田市広野で建設機械・重機レンタルを展開する「K社酒田営業所」の敷地内で起きたもので、きょう午前8時10分ごろ、「鉄骨が落ちて体に当たった」などと会社の事務員から119番通報がありました。
関根さんは病院に運ばれましたが、通報からおよそ1時間半後に死亡が確認されました。
死因は外傷性脳挫傷でした。
関根さんは、橋形クレーンの改修工事をしていたところ、高さ1.3メートルの土台に置かれていた鋼材が落下し、衝突したということです。
鋼材は長さおよそ11メートル、重さはおよそ1000キロで、警察で事故当時の状況などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/123fa13f65372dc7a384c915e8f5ddb0f2d9154f
2023年11月6日19時56分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県関市のアスレチック施設で5日、ジップラインをしていた女性が約7メートルの高さから落下し、大けがをする事故が起きました。
毎朝必ず点検を行っているというなかで起きた事故。
ジップラインの安全対策はどうなっているのかを取材しました。
◇
大自然の中で体験するスリルと疾走感。
木の間にはられたワイヤを滑車を使って滑り降りる「ジップライン」。
「もちろん楽しかったです!」
「楽しい怖いです」
いまや、全国多くの場所で体験できる人気アクティビティーですが、5日に事故が起きました。
現場は 岐阜県関市にあるアスレチック施設です。
40代の女性が「ジップライン」の利用中、地面に落ちたのです。
記者;
「事故のあった遊具はあちらにあります。
スタート台から数メートルのところで落下したということです」
長さ約30メートル、高さは最大7メートルほどのジップライン。
女性が滑り出したところ、何らかの原因で滑車が外れたといいます。
女性はヘルメットとハーネスを着けていましたが、そのまま地面に落下。
右足の骨を折るなどの重傷を負ったということです。
安全対策に問題はなかったのでしょうか。
冒険の森 加治佐さん;
「毎朝、お客さまが体験される前に必ず一度(点検)。
月一で綿密にチェックしたり、年に一度、会社の専門部門でメンテナンス」
施設によると、事故があった日の朝の点検では、異常はなかったといいます。
また、体験前には安全講習を行い、事故のあったコースには担当者もいたということです。
Q.どんな状態で落ちた?
冒険の森 加治佐さん;
「まだわからなくて、原因を究明中です。
ハーネス自体がすり落ちたとか、そういったことではなかった」
◇
ジップラインの安全対策。
神奈川県厚木市の施設で話をききました。
体験前にまず行うのは、安全ベルトの装着です。
ツリークロスアドベンチャー モーテンセン・イェスパーさん;
「命綱を着けましょう。
うちのアドベンチャーコースは、これがないとできない」
利用者の命を預かるため、装着は熟練のスタッフが行うといいます。
記者;
「がっちり固定されましたね」
その後、すぐに出発するのではなく、器具の使い方など、利用者が安全講習を受けます。
さらに練習を終えて初めてコースにでることができるということです。
イェスパーさん;
「金具(滑車)は触ってはいけない。
ロープを持ちます。
着けているときは(ロックが)ちゃんとしまっているかどうか確認が大事」
Q.滑車が外れることは?
イェスパーさん;
「それは考えられない。かなり丈夫なものだから」
◇
事故のあった施設は休止を発表しました。
加治さん;
「未定なんですが、原因がわかり次第、二度と事故が起きないように、しっかり対策をしていきたいと思う」
警察は、実況見分をするなどして、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72e23c8454bcd60429c353101f8bb28a06439e16
11月6日7時26分にYAHOOニュース(岐阜新聞)からは、公園では始業前に職員が乗って安全点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
何らかの原因で滑車がワイヤーから外れ、土の地面に落下したとみられる。
女性に意識はあり、足の痛みを訴えながら県総合医療センターに搬送された。
けがの程度は不明。
公園では、毎朝始業前に職員が実際に乗って安全点検を行っており、この日も異常はなかったという。
女性は家族3人で訪れていた。
6日は休園日で、7日以降は開園はするが、冒険の森ツリートップアドベンチャーは事故原因が判明するまで休止する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/54151949c31a99b5476c32b7ac68ffee58e81f2c
(ブログ者コメント)
〇日テレ放送の別施設映像を見ると、2つのフックがロープにかけられている。
詳細不明だが、吊り下げ用以外、もう1本、命綱使用?
〇同種事故としては平成25年(2013年)、滑空時にハーネスがカラビナ(接続用金具)から外れ、落下して腰の骨を折る重傷を負った事故がある。
そして同年、消費者庁から『空中スライダーで事故に遭わないために』というタイトルの注意喚起文書が出されていた。
以下は、当該文書中に掲載されている空中スライダーのイメージ図。
岐阜新聞掲載写真と見くらべると、今回事故が起きたジップラインと、名こそ違え、同じようなスタイルで滑空している。
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00007400/00007446/130617kouhyou_1%5B1%5D.pdf
2023年11月6日11時38分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県で、女性が橋から40メートル下に転落して死亡しました。
スマートフォンで橋の下を撮影中に、誤って転落したとみられます。
【「シカ見たい」と…低い欄干「恐怖感じる高さ」】
4日午前9時半ごろ、静岡県東伊豆町にある要害橋から、「娘が橋から落ちた」と110番通報が入りました。
落下したのは20代の女性で、通報した父親と、その友人の3人でこの橋を訪れていました。
女性は「シカが見たい」と言って、1人で車から降り、スマートフォンで橋の下を撮影していたといいます。
その際に、誤って転落したとみられます。
この橋をよく利用する人は、「とにかく古い橋で、欄干が低くて、ちょっと身を乗り出したら、恐怖を感じるような高さもあって」と話します。
要害橋の欄干はおよそ70センチ。
橋から下を流れる川までは、およそ40メートルあります。
橋をよく利用する人:
「のぞき込んで、ふらっとしたら危なく、落ちちゃうかもしれないと思う」
【中国でエスカレーターから転落 ロシアでは…】
スマホで撮影している際に起きた事故は、海外でも起きています。
中国南西部の重慶市にあるエスカレーター。
中国で一番の長さを誇り、人気のスポットとなっています。
スマホで周囲を撮影していたその時、足を踏み外し転倒。
エスカレーターから転がり落ちてしまいました。
現地のSNSには、「あぶなすぎる!」「もし下に人がいたら、悲惨な結果になっただろう」といった投稿がありました。
またロシアでは、21歳の女性が橋の上でスマホを使って自撮りしている最中に転落し死亡。
ロシアでは、こうした自撮り中の事故が相次いだことを受け、危険な自撮りを抑制するキャンペーンを行う事態となりました。
日本国内でも、スマホでの撮影中や「ながらスマホ」による事故が相次いでいて、注意が必要です。
(「グッド!モーニング」2023年11月6日放送分より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f2f3e593888c8ededd68c26a0b07a23d0eb258d
2023年11月6日18時3分にYAHOOニュース(rkb)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月3日、福岡県北九州市にある車両部品のメッキ加工工場で、勤務する19歳の男性が硫酸が入った貯水槽に落ちました。
男性は下半身にやけどを負い、病院に運ばれ治療を受けていましたが、きょう、死亡が確認されました。
警察によると、貯水槽は横2.5メートル、奥行き0.8メートル、深さ1メートルで、男性は当時、貯水槽の近くでポンプの部品交換作業をしていたということです。
貯水槽の上部は普段、プラスチック製のふたで覆われていますが、通報を受けて警察が確認したところ、ふたは完全に被っていない状態でした。
警察は、男性が貯水槽に落ちた経緯を調べるとともに、安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いでの立件も視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd57ca49e77c28532a7b043956ff80444b3725e2
11月7日16時52分に産経新聞からは、槽からは自力で出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県警小倉南署は、北九州市小倉南区にある自動車部品メーカーの工場で3日に機械補修作業をしていた男性会社員(19)が、硫酸を含む液体が入った近くの貯水槽に誤って転落し、その後死亡したと発表した。
署によると、事故は3日午後4時40分ごろ発生。
男性は深さ約1メートルの貯水槽から自力で出たが、下半身にやけどを負って搬送され、6日に死亡した。
https://www.sankei.com/article/20231107-UKKRWMQS5NNAFA6DVVOBS2IVLA/
2023年11月3日20時45分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北見市の消防署で、はしごを使った訓練をしていた男性隊員が高さおよそ8.5メートルから落下し、腕を骨折しました。
消防署救助課に所属する25歳の男性隊員は、3日午後4時ごろ、北見市にある消防訓練所の訓練塔ではしごを使った救助訓練を行っていた際に、高さおよそ8.5メートルから落下しました。
男性隊員は、すぐに救助されましたが、左腕を骨折し入院しました。
北見地区消防組合消防本部によりますと、訓練は、マンションなどの3、4階に要救助者がいる想定で、消防車に備えられている専用のはしごをベランダにかけて行っていました。
男性隊員は、3階から4階に移る際にはしごと一緒に落下したということです。
消防本部は、落下の原因について、はしごが先に外れたのか確認できていないため現時点で分からず、調査中としています。
訓練は5人で行っていて、男性隊員は、ヘルメットを着用し命綱もつけていましたが、およそ8.5メートル下の地面まで落下しました。
消防本部は、安全対策が十分だったのかや落下した原因を、警察も交えて調べています。
山田消防長は、「この度の事故を重く受け止め、訓練中の安全管理を徹底するとともに、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91b1f68814e0eab8f02c4e7e0b850c85b4d1b9f2
11月4日21時37分に北海道新聞からは、訓練塔にかけていたはしごが外れた、自己確保ロープは身に着けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北見地区消防組合消防本部は3日夜、北見市広明町にある同組合消防訓練所の訓練塔での高所救助訓練中、男性消防士長(25)が転落し、左腕を骨折したと発表した。
同本部によると、消防士長は3日午後4時ごろ、塔の3階から4階へはしごを掛けて登っている最中、高さ8・5メートルに設置していたはしごが塔から外れ、その勢いで地面に転落した。
意識はあり、命に別条はないという。
命綱の自己確保ロープは身に着けていた。
同本部は、はしごが外れた原因を調べている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/936364/
(ブログ者コメント)
北見市の消防署が訓練塔で引揚救助訓練している様子を、㈱伝書鳩さん(暮らしの情報発信や広告などを行っている会社)がユーチュブにアップしていた。
当該訓練では、隊員が降下する直下の地面に分厚いマットレスが敷かれている。
おそらくは今回の訓練でも同様のマットレスが敷かれており、また命綱の装着もあって、9m高さから落下しても左腕骨折程度で済んだものと推察する。
https://www.youtube.com/watch?v=RAWhYj4qdKA
2023年11月2日22時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時ごろ、山口県周南市開成町の「東ソー・エスジーエム新南陽工場」合成棟で爆発事故があり、その場にいた男性社員(47)が頭を強く打ち死亡、別の男性社員(51)がすり傷など軽傷を負った。
山口県警周南署と地元消防が爆発の原因などを調べている。
東ソー・エスジーエムは、半導体製造装置などに使われる「石英ガラス」などを製造している。
同社によると、爆発当時、社員2人は石英ガラスを試作中で、製造装置の運転を止めて配管に残っていた可燃性ガスを排出する作業をしていた。
何らかの原因でガスに引火したとみられる。
火災は発生しなかったが、合成棟の壁の一部が損壊した。
同社は総合化学メーカー「東ソー」(周南市)が100%出資する子会社。
新南陽工場は、JR新南陽駅(同市)南側の東ソー南陽事業所の一角にある。
https://mainichi.jp/articles/20231102/k00/00m/040/301000c
11月2日22時43分に読売新聞からは、ガラス原料を溶かすための水素とメタンに引火したらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東ソーや県警周南署によると、2人は石英ガラスを試作する準備をしていたという。
同社はガラスの原料を溶かすための水素とメタンに引火したとみている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231102-OYT1T50217/
2023年11月2日16時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時ごろ、東京都大田区京浜島2丁目の廃液処理工場近くの路上で、「薬品のような臭いがする」と119番通報があった。
警視庁大森署によると、工場敷地内から60~70代の従業員男性が意識不明で搬送された。
硫化水素を吸ったとみられるという。
大森署によると、工場はめっき加工で出る廃液を扱っており、搬送された1人を含む従業員4人が作業中だった。
2種類の廃液が混ざり、硫化水素が発生したという。
別の1人も体調不良を訴えているという。
https://www.asahi.com/articles/ASRC25H86RC2UTIL025.html
11月2日17時49分に読売新聞からは、薬品が漏れて廃液を浴びたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時頃、東京都大田区京浜島の排水処理施設で「薬品が漏れて人が倒れた」と119番があった。
警視庁大森署によると、施設敷地内で60~70歳代とみられる男性作業員が廃液を浴び、意識不明の状態で病院に搬送された。
別の男性作業員も体調不良を訴えて搬送されたという。
大森署幹部によると、施設ではメッキ加工で発生する廃液を処理している。
事故当時、敷地内では、搬送された2人を含む4人が廃液を扱っていたという。
現場は東京モノレール昭和島駅から東に約1・5キロの、工場が立ち並ぶ地域。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231102-OYT1T50200/
2023年11月2日10時50分にYAHOOニュース(福岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前5時前、福岡県筑紫野市山口の水道施設の工事現場から「作業員がトンネル掘削機械に挟まれた」と消防に通報がありました。
男性は心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
頭蓋骨が折れていたということです。
警察によりますと、男性は作業用のトンネルを掘削している現場で、無人で動くトロッコと壁の間に挟まれたとみられています。
現場にはほかにも複数の作業員がいて事故を目撃していましたが、トロッコは遠隔操作だったため、すぐに止めることができなかったということです。
警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e7dcd13be150d7c67f93cc1b18655037d611ed1
2023年11月1日16時25分にYAHOOニュース(紀伊民報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県は1日、工事中の国道168号の仮称2号トンネル(新宮市相賀―高田、約2・7キロ)で、掘削中に基準値を超えるヒ素やフッ素が検出されたと発表した。
工事を継続した場合、処理などで約200億円の工事費増が見込まれるため、工事を打ち切り、コスト縮減策を検討した上で再発注する予定。
県発注のトンネル工事の打ち切りは前例がないという。
同トンネルは、この区間のバイパス道。
掘削は昨年9月に開始し、12月にフッ素、今年9月にヒ素を検出。
土壌汚染対策法で、1リットル当たりフッ素は基準値0・8ミリグラム、ヒ素は基準値0・01ミリグラム以上であれば処理の必要がある。
約1割を掘削した時点で、230回中219回の検査でフッ素やヒ素を検出。
最高でフッ素3・1ミリグラム、ヒ素は0・05ミリグラムを検出した。
掘削前に両方向から50メートル前後を調査し、フッ素やヒ素を検出したが、これほどの範囲になるとは想定できなかったという。
土砂は約2万5千立方メートルになり、御坊市にある処分場で処理している。
このまま工事を継続した場合、運搬費用や処理費用など、契約金額約70億6千万円の約4倍の約270億円になると想定された。
工事の打ち切りに向けて、受注者と協議を開始したという。
土砂を他の道路工事の盛り土にする方法など、コスト縮減策を検討する。
県によると、4月に開通した供用開始前の仮称1号トンネル(新宮市相賀、979メートル)でも、工事中に基準値を超えるフッ素やヒ素を検出。
工事費は、確定前だが、27億円から70億円超に膨らむという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7dde8b7ac4a95172dd3533ed9a4fec4991a3d6d5
11月2日14時36分に毎日新聞からは、対策の見通しが立った後に再入札する想定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
工事は3社の共同企業体(JV)が受注。
落石などの懸念がある国道168号の代替道路として2021年度から工事を進めてきた。
トンネルの掘削を高田側から開始し、26年2月までの工期だったが、全区間の1割程度を掘削した時点で中止を決めた。
土砂は御坊市内の管理型処分場に搬出してきたが、ヒ素などが検出され続け、工事契約自体を再発注する方針に転換。
県道路建設課によると、すぐに人体に影響を及ぼす量ではないという。
今後、対策が講じられる見通しが立った後に、入札をし直すことなどを想定しているという。
元々、供用開始時期は未定だったが、今回の休止で、その期間分だけ遅れることになる。
https://mainichi.jp/articles/20231102/k00/00m/040/116000c
2023年10月31日8時15分にYAHOOニュース(;Response)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バネメーカー大手のC発条の藤岡工場(愛知県豊田市)内で発生した爆発事故から半月が経過。
取引先のトヨタ自動車の完成車工場が、国内で延べ10日間にわたって8工場13ラインで稼働停止に追い込まれるなどの影響が広がった。
その爆発事故の原因について、C発条によると、10月16日昼過ぎに自動車の足回りに使用する「シャシばね」の製造ラインで、ばねを乾かす「乾燥炉」で発生。
乾燥炉へ送り込む熱をつくる「燃焼室」が高温となる異常があり、燃焼室のバーナーへ供給する空気の量を調整していたところ火が強まり、そこで発生した不燃ガスが乾燥炉に届いてガスへ引火したという。
きょうの日経なども詳しく報じているが、燃焼室が高温となったのは、乾燥炉との間のダクトのフィルターが目詰まりしていたためで、フィルターは6月の点検時には異常はなかったが、9月に実施した近くの設備の撤去工事により粉じんがたまったとみられる。
また、設備の老朽化も事故の一因で、バーナーへ供給する空気の量を一時抑えたところ、燃焼室からガスが発生し、乾燥炉内に流入して滞留したそうだ。
事故のあった乾燥炉は古く、ガスがたまりやすい構造で、再発防止のため、全装置にガスの滞留を検出する機器を設置するとも伝えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd48902a2e60db94f9e908c29d384941febec73c
10月30日17時22分にYAHOOニュース(共同通信)からは、乾燥炉バーナーの火で引火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フィルターの目詰まりにより燃焼室内が高温になったが、燃焼室を停止せず操作を続けたところ不燃ガスが発生し、乾燥炉内に流入。
バーナーの火が引火した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2944ce4e9822968009e6f373ca288106775592b
10月30日19時0分にYAHOOニュース(中京テレビ)からは、従業員2人がけがをした、高温異常で炉が止まる機器を設置する予定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日に、愛知県豊田市の藤岡工場で起きた爆発事故。
従業員2人がけがをして、ばね部品の生産ができなくなりました。
C発條によりますと、爆発が起きた工場は復旧し、10月21日からばねの生産を再開しています。
爆発の原因については、ばね部品を乾燥する炉があるエリアでガスが滞留し、そこにバーナーの火が引火したためということです。
今後、作業手順の見直しや従業員の再教育を徹底し、高温異常を検知したら炉が止まる機器を設置するなど、二度と事故が起こらないよう管理と対策を進めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db60532d85009ffc9d44ca32547fe17e43d88660
10月31日5時15分にYAHOOニュース(中部経済新聞)からは、燃焼室の想定外温度上昇に対処するためのマニュアルを策定するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
C発条の小出社長は30日、藤岡工場(豊田市)で16日に起きた乾燥炉の爆発事故の原因について、燃焼室での「想定外」の温度上昇に対して適切な対応がとれなかったことが原因だと明かした。
異常な温度について対処するマニュアルを整備していなかった。
小出社長は「仕組み上のミスだった」と述べた。
マニュアルの策定や安全教育の徹底などで再発防止を図る考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f31cad1051e7b6d24d267f118c2b3f9aea282763
(2024年3月28日 修正1 ;追記)
2023年11月6日付で日本経済新聞クロステックからは、燃焼室と乾燥炉の間を循環する空気のダクト内に設置されていたフィルターが目詰まりを起こしたため熱風が出ていきにくくなり燃焼室が異常高温、対策として空気供給を減らしたところ未燃ガスが発生、それが乾燥炉内に蓄積していったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中央発条が2023年10月30日、自動車用ばねを生産する藤岡工場(愛知県豊田市)で起こした爆発・火災の原因について発表した。
加熱方法にガスを使った事故だった。
日経クロステックが報じた「保守作業に不備があり、ガスによる爆発・火災に発展した」という専門家(製造業の工場の運営・経営に携わった経験者)の見立ては当たった。
同社は再発防止策も発表。
だが、結論を述べると、再発を防ぐには懸念点が残ると言わざるを得ない(後述、図1)。
爆発・火災に至ったのは藤岡工場の第4工場。
事故の発生原因は、ダクトのフィルターの目詰まりだ。
中央発条は当初、爆発・火災が起きたのは材料であるばね鋼に1次加工を施す中の熱処理工程であると説明していたが、実際には「塗装工程における乾燥炉」だった。
この乾燥炉はダクトを介して燃焼室とつながっている。
燃焼室でガスをバーナーで燃やし、その熱を乾燥炉に送り込んでワーク、すなわちばね部品に塗った塗料の焼き付けを行う。
ダクトは燃焼室と乾燥炉との間を循環する空気の通路を形成しており、ダクトの内部にはフィルターが搭載されている。
このフィルターが目詰まりを起こした(図2)。
「隣接エリアにおける撤去工事で発生した粉じんの影響」(同社)だという。
この工事の際に生じた大量の粉じんが何らかの理由によってダクト内に入り込み、フィルターに捕捉されてフィルターが目詰まりを起こした。
これにより、空気の循環が悪化。
燃焼室内から熱風が流れ出なくなったため、異常な高温に達した。
この異常事態を受け、中央発条はバーナー燃焼における空気の供給を減らした。
火力を抑えて温度を下げようとしたとみられる。
ところが、未燃焼ガスが発生*。
この未燃焼ガスが燃焼室から乾燥炉内に流入し、蓄積していった。
その後、乾燥炉内の温度が下がり過ぎたのを受けて、同社は燃焼室側の空気の供給を増やした。
すると、バーナーの火力が増加。
その火が乾燥炉内の未燃焼ガスに到達し、引火・爆発を起こした。
その後、火災に発展した──。
これが、中央発条による事故分析である。
*中央発条は「不燃ガス」と説明するが、引火を引き起こしているため、酸素が不十分で燃えずに残ったガスだとみられる。
併せて、同社は再発防止策も発表した。
(1)高温異常時の設備停止ルールの徹底
(2)作業手順の見直し
(3)作業者への安全に関する再教育
(4)不燃ガス検知器の設置と自動停止機能の追加
などである。
フィルターの目詰まりを見逃すという、ささいな保守作業の不備が招いた事故だが、代償は高くつきそうだ。
トヨタ車の完成車工場が10日間ほど停止(図3)。
これにより、トヨタ自動車は十万台規模の生産遅延を余儀なくされたとみられる。
これに伴い、1次部品メーカーであるデンソーは「中央発条の事故によって、売上高で100億円ほどが喪失した」と説明した。
仮に、こうした取引先の工場を止めた損害賠償の請求をそのままのめば、中央発条は深刻な経営危機に陥るのは必至だ。
ただでさえ中央発条の足元の業績は厳しい。
同社が期初に公表した2024年3月期(2023年度)の業績予想は、売上高が970億円で、営業利益は13億円。
営業利益率はわずかに1.3%しか見込めていなかった。
ここに事故の発生により、先の取引先への賠償に加えて、建屋や設備の復旧・回復費用や、関係会社でのバックアップ生産に伴うコストの増加分がのしかかる。
実際、乾燥炉だけではなく、塗装の前処理の設備や塗料を塗布する設備も破損している。
たまらず同社は「総コストについては算定中」であるとして、同年度の業績予想を2023年10月30日に「未定」に修正した。
追い打ちをかけるかのように、中央発条が打ち出した再発防止策についても不安視する声が上がる。
「このままでは再発を防げない恐れがある」(専門家)。
同社の再発防止策には、3つの懸念点が抜け落ちているというのだ。
・・・(以下は有料)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08584/
2024年3月28日5時15分にYAHOOニュース(中部経済新聞)からは、再発防止のため2年ほどかけて社内全ての乾燥炉に未燃ガス検知装置を導入するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中央発条(本社名古屋市)は、昨年10月に藤岡工場(豊田市)で発生した爆発事故を受けて、社内全ての乾燥炉に未燃ガス検知装置を導入する。
4月から2年程度かけて国内外の工場に約100基設置する。
投資額は約5億円。
再発防止の取り組みを幅広く進めており、二度と同じ事故が起きないよう対策を徹底する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/627e7a8a85873416008386bc4640d62ca12d07c6


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。