本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)


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(2010年10月23日 旧ブログ掲載記事)
(事故の概要)
2009年5月27日付の赤穂民報ネット版に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
5月27日午後6時35分ごろ、赤穂市木津の大阪合成有機化学研究所の赤穂清水工場から、有機溶剤中毒で作業員が意識不明になったと119番通報があった。
警察によると、倒れたのは研究担当者1名と社員2名の計3人。3人とも意識を回復し、容態は安定。
事故のあった部屋では、同日午前10時から、タンクで医薬品原料となる二次加工物の製造を交代で行い、事故発生時は被害にあった3人で作業していた。何らかの原因でタンク内の温度が異常に上昇し、有機溶剤のテトラヒドロフランが気化したものとみられる。周辺への影響はないという。
事故のあった部屋では、同日午前10時から、タンクで医薬品原料となる二次加工物の製造を交代で行い、事故発生時は被害にあった3人で作業していた。何らかの原因でタンク内の温度が異常に上昇し、有機溶剤のテトラヒドロフランが気化したものとみられる。周辺への影響はないという。
(事故の原因と顛末)
2010年10月20日8時31分付で産経関西から、同日13時5分付で神戸新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
□新しい医薬品を製造することを目指し、水素化ナトリウムなどを反応させていた時に有毒ガスが発生した。
□兵庫県警は、20日までに、消防法違反容疑で、同社の役員ら3人を書類送検した。
容疑は、危険物に指定されている水素化ナトリウム40kgを無許可で貯蔵したほか、22.9kgを危険物取扱者免状取得者を立ち会わせずに取り扱った疑い。
容疑は、危険物に指定されている水素化ナトリウム40kgを無許可で貯蔵したほか、22.9kgを危険物取扱者免状取得者を立ち会わせずに取り扱った疑い。
(ブログ者コメント)
□水素化ナトリウムは固体で、一般的にはテトラヒドロフラン(THF)などの中で使われているらしい。もし、今回もそのようにして使われていたとしたら、事故当時に報道されたTHF中毒ではなく、反応で発生した別の有毒ガスによる中毒だったのかもしれない。
□水素化ナトリウムは固体で、危険物第3類の8.金属の水素化物に該当する。指定数量は10kg。今回、40kgを無許可貯蔵していたというが、新薬品試作ということで、タマタマ、一時的に指定数量をオーバーしたとか、新規に持ちこんだ、といった事情があったのではないのだろうか?もしそうだとすれば、この点、危険物管理上、注意すべきであろう。
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(2010年10月20日)
2010年4月4日、7月26日、7月29日、8月14日付の朝日新聞山形版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
(概要)
2009年4月2日午後0時半ごろ、新庄市の食品容器製造会社「ヨコタ東北」の本社工場内で、従業員が型抜き機に頭を挟まれ、搬送先の病院で死亡した。警察によると、被災者は食品容器の加工、裁断作業をしていたという。
(原因)
型抜き機には、安全扉が開くと機械が停止するインターロックが組み込まれていたが、安全扉が開いたままでも機械が作動するように何年も前から安全装置を粘着テープなどで固定。その状態で日常的に作業させていたらしい。工場長と主任オペレーターは、それが普通だと思っていたと話している由。
(顛末)
2009年7月25日、警察は工場長と主任オペレーターを業務上過失致死容疑で逮捕した。
2010年7月28日、労基は同社と専務、工場長を、労安法違反で書類送検した。
2010年8月13日、地検は工場長を起訴。専務を在宅起訴。主任オペレーターは違反の容疑が軽微だとして起訴猶予とした。
(ブログ者コメント)
□ブログ者は、たまに、「安全性」×「作業性」=1の関係式が成り立つのではないか・・・と思うことがあるが、この事例に接した際もそう感じた。
インターロックという安全設備があったがために、経営的には作業効率の低下が、作業する人には面倒臭さがもたらされた。
面倒臭ければショートパスしたくなるのが人間の常だが、それを抑えるのが安全管理者の役目だ。
ネットで調べると従業員130人の中堅企業らしいが、なぜ安全管理体制が形骸化したのだろう?インターロック機能の意味合いも機械メーカーから伝えられていたと思うのだが・・・。
インターロックという安全設備があったがために、経営的には作業効率の低下が、作業する人には面倒臭さがもたらされた。
面倒臭ければショートパスしたくなるのが人間の常だが、それを抑えるのが安全管理者の役目だ。
ネットで調べると従業員130人の中堅企業らしいが、なぜ安全管理体制が形骸化したのだろう?インターロック機能の意味合いも機械メーカーから伝えられていたと思うのだが・・・。
□同種事例として、JR西の緊急列車停止装置警報スピーカー詰めもの事件がある。これは、今年9月、音がうるさいと紙などがスピーカーに詰められていることが発覚したものだ。Y.T社は会社全体、JR西は一部の不心得社員によるものという違いはあるが、両社に共通するところは、組織に安全文化が根付いてないということではないだろうか?
(2011年7月14日 修正1 ;追記)
2011年7月13日18時20分に、NHK山形から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死などの罪に問われている当時の工場長に対し、山形地裁は、執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。当時の工場長は、安全装置を作動しない状態で作業を続けさせ、従業員の安全を確保する義務を怠ったとして、業務上過失致死などの罪に問われている。
裁判長は、「以前にも安全装置が作動しない状態にして労災事故が起きており、生産効率ばかりを重視した動機は無責任で犯行は悪質だ」と指摘した。
その一方で、反省の態度を示していることや遺族との間で示談が成立していることなどをあげ、執行猶予4年の判決を言い渡した。
ヨコタ東北は、「判決を真摯に受け止めると同時に、再びこのような事故が起こらないように企業努力に励みます」とするコメントを出した。
裁判長は、「以前にも安全装置が作動しない状態にして労災事故が起きており、生産効率ばかりを重視した動機は無責任で犯行は悪質だ」と指摘した。
その一方で、反省の態度を示していることや遺族との間で示談が成立していることなどをあげ、執行猶予4年の判決を言い渡した。
ヨコタ東北は、「判決を真摯に受け止めると同時に、再びこのような事故が起こらないように企業努力に励みます」とするコメントを出した。
(2010年10月19日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月17日22時41分と18日14時22分に朝日新聞から、18日22時41分に読売新聞から、また10月18日付で河北新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
10月17日午後3時50分ごろ、宮城県鳴子温泉のJパワー(電源開発)鬼首発電所の敷地内でけが人が出たとの110番通報があった。
警察によると、午後3時35分ごろ、突然地下から水蒸気や土砂が高さ30mまで噴き上がり、現場にいた4人の作業員は別々の方向に逃げたが、重機を操作していた建設会社の人が全身やけどの重傷を負い、また、噴出口付近で安全確認などを行っていたボーリング会社の人が、一時行方不明になっていたが、18日、約100m離れた場所で土砂の中から遺体で発見された。他の2人は無事だった。
発電所によると、水蒸気の噴出は9月に始まり、10月8日に規模が拡大。地面がすり鉢状に陥没して高温水の池になり、水蒸気は高さ約20mにまで噴き上っていた。
その後、噴出が高さ約1mにまで下がったので、噴出を抑えようと、噴出口に石を入れる作業を11日から始めていた。
噴出口は直径20~30m。事故当時、死亡した人は、噴出口中心部から約50m離れた、穴の外側にいた。
発電所側は、ここまで大規模な噴出は初めてで、予見できなかったと話している。
事故前に水蒸気噴出が急増していたことが発電所側の話しで分かり、警察は安全管理体制に不備がなかったか調べている。
(2011年9月4日 修正1 ;追記)
2011年9月3日2時20分に、msn産経ニュース宮城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は2日、業務上過失致死傷の疑いで、被疑者不詳のまま書類送検した。 「(事故は)予見が不可能」として被疑者を特定せずに書類送検しており、地検は関係者を不起訴にする公算が大きい。
警察によると、死傷した作業員2人はJパワーの子会社、JPハイテックから、噴気地帯の注水作業などを請け負った会社の社員。
警察などは関係した複数社について、業務上過失致死傷罪の要件となる予見可能性や結果の回避義務の有無を捜査してきた。
しかし、長期間にわたり地下にたまった圧力が原因とされる今回の事故は予見が不可能で、死傷した2人が行っていた作業の進め方に問題はなかったと判断。捜査関係者は「過失は立証できなかったが、地検とも協議し、結果の重大性にかんがみて事件送致した」としている。
出典URL■■■
(2010年10月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月16日12時22分付で、読売新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日午前4時50分ごろ、川崎市の日本冶金の製鋼工場で、同社の社員が大型集じん機のベルトに右手を巻き込まれ、手首を切断する大けがを負った。
警察によると、被災者は一人で集じん機の点検をしていたらしい。警察で詳しい原因を調べている。
(2010年10月16日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月14日10時18分付で、以下の趣旨の記事が神戸新聞よりネット配信されていた。
昨年1月16日、神戸市内のビルで、ベランダの避難昇降口から女性が転落死する事故があったが、警察は、塗装工事の際に開口部を開けっ放しにし、転落防止の注意義務を怠っていたのが原因として、14日にも業務上過失致死容疑で、塗装工ら3人を書類送検する。
事故は、午前10時25分ごろ、6階建てビルで発生。3階の医院に勤務する60歳の女性が、洗濯物を干しにベランダに出た際、床の昇降口(55cm四方)の金属ふたが開いており、約3m下の2階ベランダに転落。頭を強く打って、約12時間後に死亡した。
塗装工ら3人は、同日午前9時ごろから、5階ベランダの柵の塗装のため、2~4階の昇降口を使って足場用丸太を運搬。女性の転落時、3階昇降口を開けたままにして、別の場所で休憩していた。ビル利用者に作業手順を説明したり、昇降口を閉めたりする注意義務を怠り、女性を死なせた疑いが持たれている。
3人とも、ちゃんと説明すべきだった、申し訳ないなどと、容疑を認めているという。
(2010年10月15日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月15日付の毎日新聞社会面、15日0時22分にネット配信された中日新聞、14日20時33分にネット配信された読売新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
10月14日午後3時35分ごろ、岐阜市の金属加工会社「かんぜん」の、解体中のアルミ加工工場の外壁(高さ約11m、横17.5m)が、壁を囲んでいた防塵シートとシートを支える鉄パイプと共に、道幅約10mの市道を完全に覆う形で倒壊し、下校途中の女子高生が下敷きになって死亡した。ほぼ即死状態だったという。
工場は3階建てで、道路拡張に伴う解体工事中。工場本体はすでに取り壊されていて、トタンとコンクリート製の外壁だけが残されていた。この日は午前8時から13人で作業を行っていた。
毎日新聞には、「クレーンの先端が壁に固定されていた足場とみられる金網状の鉄骨にひっかかり、外そうとする動きをした直後、壁が2、3回大きく揺れて倒れた」という目撃者談が、一方、中日新聞には、「重機が鉄製のパイプをアームで挟んで引き抜こうとした際、壁が揺れて倒れた」という目撃者談が掲載されている。
警察では、業務上過失致死の疑いがあるとみて、工事の手順や安全確保対策などについて、解体に当たった業者などから事情を聴いている。
(ブログ者コメント)
15日のテレビ欄を見ると、テレビ東京を除く全民放のワイドショーで、この事故を取り上げるらしい。
また、毎日新聞社会面でも、結構大きく扱われていた。
いくら通りがかりの女子高生が巻き込まれて死亡した事故とはいえ、単なる工事上の事故。直接原因も、ほぼ明らかになっている。
それなのに、なぜ、これほど大事故扱いするのだろうか?
同日、静岡で起きたゴンドラ作業中の2名の死亡事故はベタ記事扱いなのに。
報道各社の姿勢に違和感を覚える。
昨日、本ブログに書いた北海道新聞もそうだったのだが・・・・。
また、毎日新聞社会面でも、結構大きく扱われていた。
いくら通りがかりの女子高生が巻き込まれて死亡した事故とはいえ、単なる工事上の事故。直接原因も、ほぼ明らかになっている。
それなのに、なぜ、これほど大事故扱いするのだろうか?
同日、静岡で起きたゴンドラ作業中の2名の死亡事故はベタ記事扱いなのに。
報道各社の姿勢に違和感を覚える。
昨日、本ブログに書いた北海道新聞もそうだったのだが・・・・。
(修正1:2010年10月16日 原因追記)
10月16日付の毎日新聞朝刊社会面、15日12時22分にネット配信された読売新聞、15日21時14分にネット配信された朝日新聞に、以下の趣旨で事故原因に関する記事が掲載されていた。
解体業者の丸萬後藤興業が外壁を固定する安全措置を全くとっていなかったことが、15日、分かった。警察によると、同社は恒常的に壁の固定を怠っていた可能性が高いという。
同社は、14日昼食後、びょうぶ状に1枚残った外壁を工場敷地側に倒そうとしたが、壁の内側に鉄骨や金網を残した未撤去のエレベーター外枠が残っており、それが障害となって壁が倒れなかった。そこで骨組みを壁から撤去するため、重機で鉄骨部分の先端をつかんで引き上げ、途中で離したところ、壁全体が数回にわたってグラグラ揺れて倒れたという。
通常は敷地内の障害物を撤去した後に壁を解体するが、エレベーター外枠が残されていた状態だったため、警察は作業手順にも問題があったとみて調べている。また、道路側に警備員を配置しておらず、倒壊当時、現場責任者が現場を離れていた疑いもあるという。
全国解体工事業団体連合会によると、今回のように壁が1枚残った場合は不安定で一番危険。必ず安全対策をせねばならず、内側からワイヤーを壁にかけるとか重機の先端で壁を挟む、クレーンで吊り上げる、といった方法で固定するのが原則だという。
(修正2;2010年10月18日原因追記)
□10月16日9:00に岐阜新聞からネット配信された記事によれば、倒壊した壁は、最初は「コ」の字形で安定していたが、両側の壁を先に解体したことで安定感を失っていたらしい。
□10月16日17:25に共同通信からネット配信された記事によると、事故当時、鉄骨入りの建築物の解体に必要とされる有資格者を現場に配置していなかったとのこと。
(修正3;2010年11月15日 新情報追記)
2010年11月14日付の毎日新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
捜査関係者への取材によると、解体業者は、事故当日午後からコの字形に3面残った壁の取り壊し作業を行った際、最初の2面については重機で壁の上部を挟んで固定し、建物角の接続部分を切断した後で倒したが、最後に残った壁だけは重機で挟まず、作業の邪魔になっていたエレベータ外枠を撤去しようとして、壁が市道側に倒れた。
同社は、これまでにも安全措置を取らなかったことが度々あったという。当時の現場責任者は、調べに「最後の壁も重機を使って固定すべきだった」と話しているという。
(修正4;2011年4月19日 新規情報追記)
2011年4月19日付の毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜労基署は、18日、工事を請け負った解体工事会社「丸萬後藤興業」と同社の専務(50)を労安法違反容疑で岐阜地検に書類送検した。
容疑は、専務は安全管理を総括する立場にありながら、必要な作業計画を作成せず、作業主任者も選任しないまま工事をさせたとしている。社長は現場を把握しておらず送検を見送った。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/04/19/20110419ddm041040075000c.html
(2012年1月16日 修正5 ;追記)
2012年1月15日9時58分に岐阜新聞から、社長などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は14日、解体工事会社「丸萬後藤興業」の社長ら3人を業務上過失致死の疑いで、週内にも書類送検する方針を固めた。
書類送検されるのは、同社の社長と専務、当時重機を操縦していた運転手。
同社は事故直前、壁の支えだった内側のエレベーター外枠と壁の接合部分を切断していた。
警察は、社長ら同社幹部は事故発生当時は現場にいなかったものの、解体工事前に現場を視察するなど、事故を予見し倒壊を回避する措置を取ることができたとして、過失の疑いがあると判断した。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120115/201201150958_15986.shtml
また、2012年1月17日10時44分に岐阜新聞から、幹部を書類送検した背景について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、県警は重機運転手に加え、事故当時、現場にはいなかった社長と専務も業務上過失致死容疑で書類送検した。
企業活動に伴う事故は、その過失の範囲をどこまで広げるかが捜査の焦点の一つだが、経営トップの責任も追及する岐阜県警の断固とした姿勢が表れたものといえる。
事故を引き起こした運転手とは異なり、企業幹部は結果との関係が間接的となる。
しかし、県警は事故発生当初から結果の重大性を踏まえ、捜査に着手。
「たまたま現場を通り掛かった罪のない女子高生が事故に巻き込まれ、未来を断たれた。責任を問われるのが重機の運転手だけ、というのはありえない」(捜査関係者)との姿勢で臨んだ。
捜査の結果、幹部が解体前に現場を視察し状況を把握していたことや、作業計画がなかったことなどを把握。
会社幹部は、壁が倒れるという最悪の結果を事前に予見し、安全体制を確立すべきだったとして、書類送検に踏み切った。
幹部に対する詰めの捜査が必要であったため書類送検までには1年3カ月を要したが、捜査員はこの間、遺族と定期的に面会して捜査の長期化に対する理解を求めてきた。
「同じ工事なら素人の方が、もっと慎重にやったはずだ」と県警幹部。
ずさんな解体工事に対し、岐阜地検の判断が注目される。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120117/201201171044_16002.shtml
(2012年4月3日 修正6 ;追記)
2012年3月30日付の読売新聞岐阜版ならびに毎日新聞岐阜版から、両親が工事発注者などを提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から1年半。解体工事業者のみならず、工事の発注者も被告として提訴した父親(42)は29日、岐阜市で開いた記者会見で、「民事裁判でどうして娘が亡くなったのか、真実を求めたい」と訴えた。
業務上過失致死容疑などで書類送検された解体工事業者の社長らを調べている岐阜地検の捜査は大詰めを迎えている。
しかし、両親は、事故の原因や背景を調べるうちに、解体工事業者だけでなく、刑事責任は問われなかった工事の発注者の金属加工会社「かんぜん」にも事故を起こした責任があるとの疑念を募らせていた。
道路の拡幅工事に伴う土地の明け渡し期限は、10年10月28日。
解体工事が始まったのは9月中旬で、工期は1カ月半だった。
訴状によると、解体工事の発注額は、行政側が取り壊し費用として査定した金額の約6分の1に過ぎなかった。
さらに、建造物の柱の位置などを記した図面が、発注元の「かんぜん」から元請けの「松原建築商事」、下請けの「丸萬後藤興業」に交付されていなかった。
正明さんは「刑事責任は問えないとしても道義的な責任を問い、事故の真相を究明したい」との思いを持っている。
また、母親(41)は「娘の誕生日に間に合うように準備をしてきました」と語り、誕生日の4月19日の前に提訴に踏み切ったことを明かした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20120329-OYT8T01095.htm
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120330ddlk21040007000c.html
(ブログ者コメント)
思いもかけない御両親の提訴だが、事故の真因は、指摘のとおりのところにあるような気がする。
短い工期、図面の不交付。それに費用の大幅ダウン。費用については、発注側が6分の1でやれと言ったのか、受注側が6分の1でやりますと言ったのか定かでないが・・・。
(2013年3月16日 修正7 ;追記)
2013年3月14日19時51分にNHK岐阜から、3月15日1時57分に毎日新聞から、専務らが起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
容疑は、専務は安全管理を総括する立場にありながら、必要な作業計画を作成せず、作業主任者も選任しないまま工事をさせたとしている。社長は現場を把握しておらず送検を見送った。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/04/19/20110419ddm041040075000c.html
(2012年1月16日 修正5 ;追記)
2012年1月15日9時58分に岐阜新聞から、社長などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は14日、解体工事会社「丸萬後藤興業」の社長ら3人を業務上過失致死の疑いで、週内にも書類送検する方針を固めた。
書類送検されるのは、同社の社長と専務、当時重機を操縦していた運転手。
同社は事故直前、壁の支えだった内側のエレベーター外枠と壁の接合部分を切断していた。
警察は、社長ら同社幹部は事故発生当時は現場にいなかったものの、解体工事前に現場を視察するなど、事故を予見し倒壊を回避する措置を取ることができたとして、過失の疑いがあると判断した。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120115/201201150958_15986.shtml
また、2012年1月17日10時44分に岐阜新聞から、幹部を書類送検した背景について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、県警は重機運転手に加え、事故当時、現場にはいなかった社長と専務も業務上過失致死容疑で書類送検した。
企業活動に伴う事故は、その過失の範囲をどこまで広げるかが捜査の焦点の一つだが、経営トップの責任も追及する岐阜県警の断固とした姿勢が表れたものといえる。
事故を引き起こした運転手とは異なり、企業幹部は結果との関係が間接的となる。
しかし、県警は事故発生当初から結果の重大性を踏まえ、捜査に着手。
「たまたま現場を通り掛かった罪のない女子高生が事故に巻き込まれ、未来を断たれた。責任を問われるのが重機の運転手だけ、というのはありえない」(捜査関係者)との姿勢で臨んだ。
捜査の結果、幹部が解体前に現場を視察し状況を把握していたことや、作業計画がなかったことなどを把握。
会社幹部は、壁が倒れるという最悪の結果を事前に予見し、安全体制を確立すべきだったとして、書類送検に踏み切った。
幹部に対する詰めの捜査が必要であったため書類送検までには1年3カ月を要したが、捜査員はこの間、遺族と定期的に面会して捜査の長期化に対する理解を求めてきた。
「同じ工事なら素人の方が、もっと慎重にやったはずだ」と県警幹部。
ずさんな解体工事に対し、岐阜地検の判断が注目される。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120117/201201171044_16002.shtml
(2012年4月3日 修正6 ;追記)
2012年3月30日付の読売新聞岐阜版ならびに毎日新聞岐阜版から、両親が工事発注者などを提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から1年半。解体工事業者のみならず、工事の発注者も被告として提訴した父親(42)は29日、岐阜市で開いた記者会見で、「民事裁判でどうして娘が亡くなったのか、真実を求めたい」と訴えた。
業務上過失致死容疑などで書類送検された解体工事業者の社長らを調べている岐阜地検の捜査は大詰めを迎えている。
しかし、両親は、事故の原因や背景を調べるうちに、解体工事業者だけでなく、刑事責任は問われなかった工事の発注者の金属加工会社「かんぜん」にも事故を起こした責任があるとの疑念を募らせていた。
道路の拡幅工事に伴う土地の明け渡し期限は、10年10月28日。
解体工事が始まったのは9月中旬で、工期は1カ月半だった。
訴状によると、解体工事の発注額は、行政側が取り壊し費用として査定した金額の約6分の1に過ぎなかった。
さらに、建造物の柱の位置などを記した図面が、発注元の「かんぜん」から元請けの「松原建築商事」、下請けの「丸萬後藤興業」に交付されていなかった。
正明さんは「刑事責任は問えないとしても道義的な責任を問い、事故の真相を究明したい」との思いを持っている。
また、母親(41)は「娘の誕生日に間に合うように準備をしてきました」と語り、誕生日の4月19日の前に提訴に踏み切ったことを明かした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20120329-OYT8T01095.htm
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120330ddlk21040007000c.html
(ブログ者コメント)
思いもかけない御両親の提訴だが、事故の真因は、指摘のとおりのところにあるような気がする。
短い工期、図面の不交付。それに費用の大幅ダウン。費用については、発注側が6分の1でやれと言ったのか、受注側が6分の1でやりますと言ったのか定かでないが・・・。
(2013年3月16日 修正7 ;追記)
2013年3月14日19時51分にNHK岐阜から、3月15日1時57分に毎日新聞から、専務らが起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜地検は、道路側の壁をワイヤーで固定しないまま1枚だけ残すなど、安全対策を怠ったとして、工事を請け負った解体会社の専務と重機で作業していた従業員(62)を、業務上過失致死の罪で在宅起訴した。
地検は、事故現場にいなかった専務について、「従業員が作業していた現場や工事の状況を認識し事故を予見できたにもかかわらず、適切な施策をとらなかった」と指摘した。
社長に対する業務上過失致死罪については、「過失を認めるだけの証拠がない」として不起訴処分としたが、解体工事の作業計画を作成しなかったとして、労安法違反(危険防止措置義務違反)の罪で略式起訴した。
同社に工事を発注した元請けの建設会社と同社長(53)も建設業法違反容疑で書類送検されていたが、起訴猶予とした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083202221.html?t=1363286635425
http://mainichi.jp/select/news/20130315k0000m040119000c.html
(2010年10月15日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月15日付の毎日新聞社会面ならびに15日7時58分配信の静岡新聞ネット記事に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
2010年10月14日午後2時40分ごろ、静岡市清水区の日本軽金属清水工場から、高所作業車のゴンドラに乗っていた作業員2人が、ゴンドラと天井の鉄骨との間に挟まれたと119番があった。
警察などによると、2人は、建設中の倉庫内の火災報知機設置を請け負っていた自営業Aさんと配管工Bさん。意識不明の状態で見つかり病院に搬送されたが、間もなく死亡した。
2人は倉庫の天井付近に火災報知機を据え付けるため、地上6mの場所で同日朝から、火災の際に熱を感知する「空気管」と呼ばれる銅管を敷設していたという。
現場周辺にいた別の作業員が、天井近くに止まったゴンドラから身を乗り出したような姿勢のまま動かない1人を発見し、ゴンドラを地上まで降ろしたところ、もう一人がゴンドラの中でうずくまるような状態で倒れていたという。
作業は、通常は1人がゴンドラに乗り、もう1人が地上から監督する形で行われるが、事故当時、なぜ2人が一緒にゴンドラに乗っていたかは分からないという。
警察では、作業中に何らかの原因でゴンドラが動き、鉄骨とゴンドラの間に挟まれた可能性があるとみて、作業手順に問題がなかったかなど、調べている。
(2010年10月14日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月13日20時5分付で共同通信から、21時3分付で読売新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
10月13日午後2時45分ごろ、岐阜県郡上市の下水道工事現場で土砂が崩れ、建設会社社員のWさんとGさんが土砂に埋まった。Wさんは約1時間後に救出され、病院に運ばれたが、脳挫傷などで死亡。自力で脱出したGさんも、腰の骨を折るなどの重傷を負った。
警察によると、現場は深さ約3m、幅約1.5m、長さ約4mの溝。当日午前8時半から穴を掘り、事故当時は、溝の側面が崩れるのを防ぐために、鉄板を立てて「土留め」する作業をしていた。
Wさんが溝の中で作業中に突然、側面の土砂が崩落。GさんはWさんを助けようと溝に入ったが、さらに土砂が崩れたという。現場では、当時、2人以外に3人の作業員がいたが、3人にけがはなかった。
警察は、作業手順に問題がなかったか関係者から事情を聞き、事故原因を調べている。
(2011年3月10日 修正1; 追記)
3月9日付で毎日新聞岐阜版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署は、8日、同市の土木工事会社「揚山土木」と同社の現場責任者(56)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、下水道管を設置するために掘削した溝に、土砂崩れを防ぐための土留めや防護網を設置せず、労働者を立ち入り禁止にするなどの措置も取らなかったとされる。
警察によると、責任者は容疑を認め、「ちょうど土留めをしようとするところだった」と話しているという。
容疑は、下水道管を設置するために掘削した溝に、土砂崩れを防ぐための土留めや防護網を設置せず、労働者を立ち入り禁止にするなどの措置も取らなかったとされる。
警察によると、責任者は容疑を認め、「ちょうど土留めをしようとするところだった」と話しているという。
(2010年10月8日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月7日16時48分付けで、共同通信より、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月7日午前11時20分ごろ、東京都北区の都立産業技術研究センターで、廃液処理をしていた研究員がシアン系(青酸)とみられるガスを吸って倒れたとの119番があった。研究員は病院に搬送されたが意識はあり、命に別条はないという。
警察などによると、研究員は、使用済みの薬品を廃棄した際、誤って酸性の廃液にシアン系物質を含んだアルカリ性の廃液を混ぜたとみられる。当時、部屋には他に研究員がおり、3人が気分が悪くなったという。発生したガスの濃度は低かったとみられ、警察が詳しい状況を調べている。
同センターは、都内の中小企業向け技術支援の研究をしているとのこと。
(ブログ者コメント)
廃液容器には識別表示がされていたはず。それでも、なぜ間違えたのか?その理由こそが知りたいところだ。
(2010年10月4日 旧ブログ掲載記事)
以下の趣旨の記事が、2010年10月3日9時19分付で朝日新聞から、また同日17時47分付で共同通信から、ネット配信されていた。両記事を総合した、事故の状況は下記。
10月3日午前2時ごろ、広島市のスーパー銭湯「ウルトラ銭湯ゆらっくす」から、気分が悪くなった同僚がいるとの119番があった。警察や市消防局によると、地下のボイラー室で3人が倒れており、病院に運ばれたが、1人が約3時間後に死亡、1人が一時心肺停止状態になったが呼吸を回復し意識不明の重体、もう一人は通報した人で、意識はあるが体調不良を訴えているという。
3人には、けいれんや意識障害などの症状がみられた。
警察によると、死亡した人は店に依頼され、他の2人とボイラー室で配管の水漏れなどを点検していた。室内が高温多湿になっていたことから、熱中症で倒れた可能性があるとみている。
同店の営業時間は午前0時までで、当時、客はいなかった。
http://www.asahi.com/national/update/1003/OSK201010030003.html
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100301000148.html
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100301000148.html
(ブログ者コメント)
地下のボイラー室ということで一酸化炭素中毒の可能性もあるかと思ったが、けいれんの症状が出ているということで、報道どおり熱中症だったのかもしれない。
(2010年9月23日 旧ブログ掲載記事)
2010年9月22日10:30付で、西日本新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
9月21日午前11時50分ごろ、臼杵市の籠の瀬浄水場で、作業していた市の職員が消毒液の補給中に誤った薬品をタンクに注入したため塩素ガスが発生。
作業中だった上下水道課の主幹と副主幹および別室で電気工事していた2人の計4人が、のどの痛みなどを訴え、入院あるいは治療した。4人とも軽傷。
警察によると、浄水場の滅菌室(2.7m2)で、井戸水消毒用の次亜塩素酸が入ったタンク(容量200リットル)に液を補給する際、誤って希硫酸を注入してしまったという。
市によると、薬品を保管している別の浄水場に次亜塩素酸を取りに行った際、包装が似た希硫酸を誤って持ち出したとみられる。
(ブログ者コメント)
臼杵市では、主幹、副主幹クラスの職員が、このような作業を行っているのだろうか?ちょっと信じられない。
別の浄水場に取りに行ったというイレギュラーな行動とも合わせ考えると、通常、作業していた人の代わりに作業したための事故ではないのだろうか?
別の浄水場に取りに行ったというイレギュラーな行動とも合わせ考えると、通常、作業していた人の代わりに作業したための事故ではないのだろうか?
(追加情報;10月4日追記)
9月22日付の大分合同新聞には、当該浄水場は定期点検中で、職員以外の2人は設備改修工事中だった、と書かれていた。
(2010年9月18日 旧ブログ掲載記事)
先に速報した表記の事故に関し、もう少し詳しい状況が2010年9月5日付の熊本日日新聞に掲載されていた。概要は下記。
現場は、発電用にパルプ廃液を燃やして蒸気を発生させるボイラー(幅4m、奥行き12m、高さ32m)の内部。水を通す炭素鋼製パイプにこびりついた灰を鉄の棒でそぎ落としていた際、固化した灰が落下し、2人に当たったらしい。
パイプは上下8mに蛇行する形でボイラー上部に設置され、作業はボイラーの底から15mの高さにある足場で行われていた。現場には直径50cmほどの塊があったという。
作業は定期点検の一環で、死亡した人は監督していた。
作業は定期点検の一環で、死亡した人は監督していた。
また、2010年9月5日付の朝日新聞熊本全県版(聞蔵)には、以下の記載があった。
一人は肋骨が折れて肺が破れ、まもなく死亡。もう一人も肩を骨折した。
ヘルメットは着用していた。
ヘルメットは着用していた。
以下は、速報した記事。
ネットに、以下の趣旨の情報が掲載されていた。
9月4日午前10時35分ごろ、熊本県の日本製紙八代工場で、火力発電用ボイラーの内部清掃実施中、壁面にこびりついていた燃えカスが落下し、頭を打った一人が死亡。もう一人が肩の骨を折る重傷を負った。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100904-OYT1T00826.htm(2010年9月16日 旧ブログ掲載記事)
2010年9月15日付の毎日新聞埼玉版(まいまいクラブ)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
秩父労基署は、14日、秩父市内の建築工事会社と社長を労安法違反容疑で書類送検した。
同署によると、2月15日、市内の倉庫解体工事現場で屋根を撤去作業中だった従業員が屋根を踏抜き、約4m下のコンクリート床に転落して死亡したのは、同社が安全帯の使用や安全ネットを張るなどの危険防止策を取らなかったためとしている。
同署によると、2月15日、市内の倉庫解体工事現場で屋根を撤去作業中だった従業員が屋根を踏抜き、約4m下のコンクリート床に転落して死亡したのは、同社が安全帯の使用や安全ネットを張るなどの危険防止策を取らなかったためとしている。
(2010年9月14日 旧ブログ掲載記事)
ネットに、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
9月13日午後1時45分ごろ、鹿児島県霧島市の産業機械製造会社「アルバック」の工場で、運送会社の社員が重さ約1トンの機械の下敷きになったと119番があった。病院に搬送されたが、外傷性ショックで死亡が確認された。
警察によると、被災者は他の4人とセラミック粉砕機(縦約2.5m、横約1m、高さ約2m)を設置しようと、複数のジャッキを使用して作業していたところ、バランスが崩れ、下敷きになった。同機自体が片側が重い構造だったという。
警察によると、被災者は他の4人とセラミック粉砕機(縦約2.5m、横約1m、高さ約2m)を設置しようと、複数のジャッキを使用して作業していたところ、バランスが崩れ、下敷きになった。同機自体が片側が重い構造だったという。
(追加情報;10月4日追記)
9月14日付の南日本新聞に、手押し車から設置個所に降ろす作業中に機材のバランスが崩れ、前のめりに倒れたらしい、と書かれてあった。
(2010年9月11日 旧ブログ掲載記事)
2009年1月29日付の朝日新聞熊本版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
熊本県多良木町の製材業、合志林工社の取締役事業部長が、1月28日、労働安全衛生法違反の容疑で書類送検された。
これは、2008年11月10日、同社の工場で集じん機を点検していた従業員がスレート屋根を踏み抜いて約7m下に落ちて死亡した事故に関するもので、規則に定められた幅(30cm以上)に満たない歩み板(幅8~20cm)を設置していた疑い。
これは、2008年11月10日、同社の工場で集じん機を点検していた従業員がスレート屋根を踏み抜いて約7m下に落ちて死亡した事故に関するもので、規則に定められた幅(30cm以上)に満たない歩み板(幅8~20cm)を設置していた疑い。
(ブログ者コメント)
幅30cm以上という件は、以下のとおりに、労働安全衛生規則第524条「スレート等の屋根上の危険防止」に定められている。
(2010年9月11日 旧ブログ掲載記事)
ネットに、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
人吉労動基準監督署は、9月8日、回転のこぎりを完全に停止させないまま従業員に掃除させていたとして、トータルウッドの常務や熊本工場の責任者などを労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。
容疑は、7月9日午前8時半ごろ、男性従業員に、おがくず製造機の回転のこぎりが完全に停止していないのに掃除させたということ。従業員は右手を巻き込まれ重傷。停止スイッチは押されていたが、歯は惰性で回っていた。作業マニュアルなどなし。
同労基署は、同工場で昨年1年間で5件の労災が起きていることから、生産ばかりに重点をおき安全管理をおろそかにしている、と判断した。
容疑は、7月9日午前8時半ごろ、男性従業員に、おがくず製造機の回転のこぎりが完全に停止していないのに掃除させたということ。従業員は右手を巻き込まれ重傷。停止スイッチは押されていたが、歯は惰性で回っていた。作業マニュアルなどなし。
同労基署は、同工場で昨年1年間で5件の労災が起きていることから、生産ばかりに重点をおき安全管理をおろそかにしている、と判断した。
(2010年9月4日 旧ブログ掲載記事)
7月26日付の中日新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
7月25日午前9時ごろ、名古屋市のセラミック原料製造、共立マテリアル東工場で、清掃会社のアルバイトが粘土と水をこねる撹拌機のプロペラに巻き込まれ、4時間後に死亡した。別のアルバイトもひざに軽傷。警察によると、被災者は浜松市の清掃会社、中央サービスのアルバイトで、負傷した人ら4人を作業していた。
また、7月26日付の朝日新聞(聞蔵)には、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
7月25日午前9時ごろ、名古屋市の共立マテリアルの工場で、筒型の撹拌機の中で足場を組んでいたアルバイト2人が、突然回り出したプロペラに巻き込まれた。一人は出血性ショックで死亡。もう一人は右足にケガ。
警察によると、2人が水と粘土を混ぜる撹拌機(直径2.8m、高さ3.2m)を清掃するため足場を組んでいた際に撹拌機が突然動き出し、プロペラに巻き込まれたという。
警察によると、2人が水と粘土を混ぜる撹拌機(直径2.8m、高さ3.2m)を清掃するため足場を組んでいた際に撹拌機が突然動き出し、プロペラに巻き込まれたという。
(ブログ者コメント)
回転機のメンテナンスや清掃をする際は変電所側の元スイッチを切っておくのが基本。どのスイッチが、何故入ったのだろうか?誤操作だとすれば、誤操作防止のための札など、つけていたのだろうか?
(2010年9月1日 旧ブログ掲載記事)
ネット記事を、そのまま転載する。
8月30日午前10時45分ごろ、市貝町刈生田のジェイイーティーファームで、高所作業車のバケット内で作業していた鹿沼市栃窪、会社員川田忠さん(43)が、鉄骨とバケットの間に頭を挟まれ、病院に運ばれたが死亡した。
茂木署によると、川田さんは牛舎のひさしを取り付ける改築作業のため、高所作業車のアーム先端部のバケットに1人で乗りこみ遠隔操作しながら移動していた。同署で原因を調べている。
茂木署によると、川田さんは牛舎のひさしを取り付ける改築作業のため、高所作業車のアーム先端部のバケットに1人で乗りこみ遠隔操作しながら移動していた。同署で原因を調べている。
(2010年9月1日 旧ブログ掲載記事)
以下の趣旨の記事が、ネットに掲載されていた。
8月30日午前10時半ごろ、愛知県の砂防工事現場で、型枠に生コンクリートを流し込む作業中、型枠の一部が壊れて生コン約10m3が流出。型枠の下で点検していたアルバイト作業員が生き埋めになり、5時間半後に救出されたが、死亡した。


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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。