2015年4月23日12時26分にNHK盛岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平成24年12月、花巻空港で、ジェイエアが運航する、日本航空の小型ジェット機、ボンバルディアCRJ200型機が、雪の中、滑走路をそれて着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、23日、報告書を公表した。
それによると、パイロットが、滑走路の滑りやすさを示すおよそ1時間前の情報を最新の情報と勘違いし、その後の雪で、さらに滑りやすくなっていたことを考慮せずに着陸した可能性が高いとしている。
このため、着陸後、スピードを落とす操作を十分に行わなかった結果、機体が滑り始め、さらにパイロットが車輪の向きを急に変えたため、滑走路を左にそれた可能性が高いとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044200801.html?t=1429824629250
(ブログ者コメント)
当時の状況について、報告書には以下の記載がある。
2.1 飛行の経過
機長は、16時44分ごろ、花巻空港の同社運航支援者から16時40分の気象情報及び16時18分の滑走路等の雪氷情報を入手した。
さらに機長は17時08分ごろ、花巻飛行場対空援助局(花巻レディオ)から最新の気象情報及び16時18分の雪氷情報を入手した。
その際、機長及び副操縦士は、花巻レディオが通知した雪氷調査の実施時刻を確認せず、飛行中に同社運航支援者から入手した同時刻の雪氷情報よりも新しい情報であるものと認識し、引き続き着陸可能な雪氷状況であることを確認してアプローチを継続した。
3.4 判明した事項の解析
機長及び副操縦士は、着陸前に花巻レディオから雪氷情報を入手した際、花巻レディオが通知した雪氷調査の実施時刻を確認せず、この花巻レディオからの雪氷情報が、飛行中に同社運航支援者から入手していた同時刻情報よりも新しい情報であるものと誤って認識していた。このことから、着陸の可否を判断する際に、雪氷調査が実施された16時18分以降の気象状態を加味した総合的な判断がなされていなかったものと考えられる。
機長及び副操縦士が花巻レディオから入手した雪氷情報が新しい情報であるものと認識したのは、同社運航支援者から入手した雪氷情報と一部内容が異なっていたことが関与したと考えられる。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-inci/AI2015-3-1-JA202J.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。