2015年4月22日14時49に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の空港で、駐機中の航空機に作業用車両が衝突したり、航空機への給油時の作業ミスで燃料が漏れたりするなどの事故やトラブルが、今年3月末までの1年間に92件起きていたことが国土交通省のまとめでわかった。
航空機の安全に関わる問題で、作業ミスや施設面の不備など、空港で起きた、運航以外に起因する事例の実態が明らかになったのは初めて。
同省は、「一歩間違えば、というケースもあった。問題を放置しない意識を徹底し、重大事故の防止につなげていきたい」としている。
同省などによると、世界の航空死亡事故の発生率は、近年、運航100万回あたり0.5回前後で下げ止まり傾向にあり、国際民間航空機関は、今後、格安航空会社(LCC)の台頭などで運航本数が増加すれば、これに比例して重大な事故も増えると見込んでいる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150422-OYT1T50078.html
(ブログ者コメント)
記事には一覧表も掲載されており、そこでは以下の5件の事故・トラブルが紹介されている。
4月 8日 羽田空港
貨物運搬車が確認不足で航空機の貨物用ドアと接触
5月22日 福島空港
空港の消防車が部品老朽化で3ケ月消火剤を放出できない状態に。
6月23日 伊丹空港
貨物運搬車の運転手がアクセルとブレーキを同時に踏み機体と接触。フロアマットが固定されていなかった。
8月17日 関西空港
給油車輌が次の作業への移動を焦り、航空機に燃料ホースを接続したまま発車して燃料が漏れる。
9月26日 中部空港
作業員が知識不足で誘導路に侵入し、発見した航空機が停止。
そのうち、関西空港での事例は、本ブログでも紹介済み。
2014年11月22日掲載
[昔の事例の顛末] 2014年8月17日 関西空港で航空機に燃料を供給するホースをつないだまま給油車両を動かしたため主翼の給油口が壊れ欠航、安全装置を切ったままの作業が常態化か?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4441/
国交省発表資料(全22ページ)は、下記参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001065225.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。