21日、桜島フェリーが桜島港の岸壁に衝突した事故で鹿児島市船舶局は、ブレーキの役割を果たすプロペラのモーターにつながる配線が溶けていたためプロペラが動かなかったことが事故の原因であると発表した。
この事故は、21日午前7時頃桜島フェリーの「桜島丸」がブレーキの役割を果たすプロペラが作動せず桜島港の岸壁に衝突したもの。
「桜島丸」は、ディーゼル発電機でプロペラのモーターを動かしており、鹿児島市船舶局はモーターの回転を制御するインバーターのボルトの締め付けが不足していたため火花が発生して熱を持ち、配線が溶けていたと23日発表した。
桜島丸は2011年3月の就航以来12回に渡って今回の事故の原因となったインバーターでトラブルを示すアラームが誤って鳴っていたことから、先週、メーカーがインバーターを交換した。
しかし、作業の際にインバーターと変圧器をつなぐ配線のボルトの締め付けが不足したものとみられている。
インバーターの交換作業を行った大洋電機の金森取締役は「今回の事故は人為的なミスであり原因究明をしてチェック体制を強化したい」とコメントしている。
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また4月24日付で毎日新聞鹿児島版から、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、メーカーが今月15、16日、桜島丸のモーターの回転数を制御するインバーター内の部品を交換した。
その際、固定ボルトの締め付けが足りず、そこから過熱。発電機からモーターやプロペラに電力を供給する配線を溶かして断線させたらしい。
今後、市は部品交換の際、職員を立ち会わせるなどして、再発防止に努める方針。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20130424ddlk46040557000c.html
(2014年3月18日 修正1 ;追記)
2014年3月14日付で朝日新聞鹿児島全県版(聞蔵)から、船長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島海上保安部は13日、船長の男性を業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
船長は、プロペラに異変を感じながら出港して事故を起こし、業務上の注意義務を怠った疑いがある。
「運航ダイヤを優先させてしまった」と、容疑を認めているという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。