岩見沢市は19日、同市東町の学校給食岩見沢共同調理所周辺で3月中旬に、硫化水素ガスが発生したと発表した。
市によると、3月13日に調理所付近の住民から「悪臭がする」との通報があり、調査の結果、同調理所付近の車道にあるマンホール内で、許容濃度の10倍にあたる100ppmの硫化水素ガスを検出した。
人命には影響がないものの、呼吸器官などへの影響があるとされる濃度だ。
市によると、調理所の排水処理施設にある食器の洗浄水や汚水を浄化する浄化槽で、汚水撹拌装置が壊れていることがわかった。
住民への健康被害はなかったものの、市は汚水を下水に流すのを中止した。
そして硫化水素の発生を抑える薬品を注入する装置を設置したところ、硫化水素の発生はいったん抑えられたが、4月10日から再び発生。ガス発生を防ぐオゾン発生装置の故障も新たにわかった。
部品交換による改修は5月上旬になるという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130420ddlk01040229000c.html
(ブログ者コメント)
類似事例がないか調べたところ、2009年7月22日2時59分に北國新聞から、給食室の食器洗浄機付近で硫化水素中毒事故が起きたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後7時36分ごろ、川北町中島小の給食室で食器洗浄機の洗剤供給機を設置していた厨房用機械器具関連会社「H社」の社員の男性(35)と洗剤メーカー「Jディバーシー」金沢営業所の男性(40)が倒れているのを同小の教頭が発見し、119番通報した。
2人 は心肺停止状態で白山市の公立つるぎ病院と能美市の芳珠記念病院にそれぞれ運ばれたが 、間もなく死亡が確認された。
警察などによると、室内から硫化水素とみられるガスが検出されており、警察は作業中に何らかの原因でガスが発生し、2人が中毒を起こした可能性 があるとみている。
同小によると、2人は午前中から作業に従事していたが、夜になっても終わらないため 、不審に思って教頭が給食室に入ったところ、2人が倒れているのを見つけた。
出典URL
労安則別表第六に酸素欠乏危険場所が定められており、その九番目に「し尿、腐泥、汚水、パルプ液その他腐敗し、又は分解しやすい物質を入れてあり、又は入れたことのあるタンク、船倉、槽、管、暗きよ、マンホール、溝又はピツトの内部」という定義がある。
http://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-1/hor1-1-7-1-7.html
そのような場所では、内部に入る時以外、付近で作業する時にも注意しておいたほうがよさそうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。