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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014761634分に朝日新聞から、『名古屋市バス、減らぬミス 路線間違いや停留所通過・・・』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

名古屋市営バスの運行ミスが減らない。

市交通局は現場に危機感がないと悩み、運転士からは現場の声が届かないと不満が漏れる。

2011年の事故隠し発覚を機に、ミスの報告は上がるようになったが、対策は後手に回り続けている。


「行き先、(出)発時刻を再確認して、間違えないようお願いしますね」
6月下旬の午後、名古屋駅前のバス停。市交通局職員が車内の運転士に声をかけた。

赤字で「経由確認」などと書かれた看板を手に、数分おきにバスが着く度に走り寄る。
運行ミス防止強化月間を掲げ、6月に始めた対策の一つだ。

路線間違いが起きやすい50カ所超で、全11営業所と市交通局で実施。
同局からは経理などバス事業以外の職員も含め、のべ300人超が出た。

無線で全車両に注意喚起し、出発前の運転士の点呼に同局幹部が立ち会う試みもした。


それでも6月のミスは67件にのぼり、5月までの月平均57件を上回った。

国交省中部運輸局は、「利用者に影響する重大な問題なのに、組織内で危機感が共有できていない」と指摘。7~8月に、バス事業者に対して初めてとなる立ち入り調査をする。


なぜミスが減らないのか。

市交通局の宗田・自動車運転課長は、「運転士は車庫を出ればずっと1人。緊張感が切れないようプレッシャーを与え続けるのは難しい」と話す。

だが、それだけではない。そもそもミスの原因分析がほぼ手つかずになっている。


市交通局がミスの全容を知る仕組みができたのは昨年1月だ。

11年の事故隠し発覚を機に、報告義務を怠った事故が過去10年間で1989件あると判明。市は交通局長ら239人を処分した。

その反省から全営業所に、事故に至らないミスも報告を義務づけた。


すると、13年度のミス報告は前年度比6割増の662件になり、路線やダイヤの誤認が6割、バス停通過が2割。

今年度も似た傾向が続くが、「ミス対策は後手に回った。事故防止策を優先した」(宗田課長)。

12年度671件、13年度591件を数える交通事故の方の対応に追われてきた。


ミス対策の遅れから「現場に危機意識が浸透していない」と宗田課長。

市交通局は中部運輸局が選ぶ外部専門家の助言をふまえ、9月をめどに抜本的な対策をまとめる。

効果のほどは、報告された大量のミスの実態と背景にどこまで迫れるかにかかっている。


運行ミスが減らないことは、現場からどう見えているのか。

あるベテラン男性運転士はこう語った。
現場の声が上に届きにくい。これではミスは減らない。本丸は市役所本庁の職員、営業所の幹部はそれを守る外堀で、運転士はその外。どうせ上は守ってくれんと不信感が募っている。


11年の事故隠し発覚前は、営業所の管理ミスで遅延しても運転士だけ処分され、事故が表にならないよう自腹で示談にするよう求められることもあった。
事故隠し発覚後は、細かく報告を上げつつ運転士だけのせいにして上を守る傾向が強まった。

タイヤを縁石に軽くこすっても事故にされ、車いすの客を手伝って数分遅れても問題になる。

現場は疲弊している。

運行ミス対策を探る名古屋市が強く関心を寄せるのが川崎市営バスだ。

車両は名古屋の3分の1ほどの約340台。

経路ミスや遅れが10年度に72件に達し、学者らによる改善委員会を設けた。

対策は、運転士らの提案を改善委で精査して採用。ミスは11年度39件、13年度13件にまで減った。

運転席に備え付け、路線に応じ「この先右折」などと示す小型モニターが好評という。約1億3千万円かけ全車両につけた。車内での自動案内アナウンスは女性の声だが、「スターフ(運行表)確認」など運転士への注意喚起は男性の声にして区別している。


市交通局の小林・安全指導課長は、「人間はミスを起こす前提で対策をとる。どんなにいいアイデアも当たり前の風景になっては意味がない」と話す。

今も運転士の声を採り入れ、バス停の注意書きのデザインを年度ごとに変えるなど、対策内容を更新している。

川崎市営バスの改善委員会で委員長を務めた東京海洋大の寺田一薫教授(交通政策)の話;

名古屋市は原因分析が不十分で、結果を急ぎ過ぎている印象だ。件数に一喜一憂せず、重大な事故につながりかねないミスとそうでないものを分け、2~3年かけ対策に取り組むべきだ。運転士にも提案させ、集中力が切れないようにする工夫が必要。ミスを重ねる運転士がいる背景には、処分の仕方や職場環境の問題がある可能性もある。配置転換は現場へのプレッシャーを強め、士気を下げる。
     


名古屋市営バス 最近の主な運行ミス
4月  3日 免許を営業所に忘れ不携帯で回送運転
    5日 交差点通過後にバスレーンを誤り逆走
  13日 乗客を乗せ走行中に燃料切れ
  15日 方向指示器を出さずに右折し検挙
5月  3日 運転士が寝過ごし15分遅れで出発
  12日 携帯電話で報告をしながら運転し検挙
6月17日 赤信号で交差点を直進し検挙

 

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASG754CRBG75OIPE007.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○ヒューマンエラー対応、ヒヤリハット事例の活かし方などについて参考になることがあるかもと思い、紹介する。

 

○本ブログでは、川崎市バスと相鉄バスの状況や取り組みについて紹介済。

川崎市バスは下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/766/

相鉄バスは下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1416/

 

○4月13日の燃料切れ事例は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3832/

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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