2014年7月8日19時30分に読売新聞から、『街路樹突然倒れ下敷き、死傷者も・・・全国で被害』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
街路樹や公園の立ち木が突然倒れる事故が、全国で相次いでいる。
外見上は葉が生い茂って問題なくても、幹の内部や根が腐朽菌に侵されているケースが多く、「高度成長期以降に植えられた木が、腐朽菌などに感染しやすい樹齢になってきた」との指摘もある。
下敷きによる死傷者も出ており、各自治体は点検強化に乗り出している。
「公園の木が倒れている」・・・。
今年5月、住民の通報で広島県尾道市の職員が市内の児童公園に駆けつけると、高さ6.5mのアキニレの木が倒れていた。樹齢30~35年。根が腐っていた。
同県内では3月、三原市の市芸術文化センター・ポポロで、根や幹が腐食したポプラ(樹齢約50年)が倒れ、下敷きになった1人が死亡、1人が大けがを負う事故が発生。
これを受け、尾道市も公園などで立ち木の緊急調査を行い、問題のアキニレも職員が手で押すなどして「異常なし」と判断していた。
平谷・尾道市長は、「事故を予測できなかったのは重大な問題。樹木医など専門家と相談し、定期点検のマニュアルを考えたい」と話す。
尾道市のアキニレを調べた樹木医は、木の周囲に土を盛りすぎたため、根が酸欠で枯れ、腐朽菌に感染したのが原因と分析する。
一般的に公園の木は、山と違って土壌に恵まれていない。さらに厳しい環境下にあるのは街路樹。スペースが狭く、排ガスや振動にもさらされる。
そうした街の中の木について、「植栽から数十年を経て、菌に感染する危険性が高まっている」とみて、樹木医と連携して点検強化を図っているのが東京都。
2011年の台風15号で309本の街路樹が倒れたのを受け、13年度から、災害時の緊急輸送道路など38路線で幹回り90cm以上の5万本を対象に重点調査を開始。根に向けて細長い針状の機器を差し込み、抵抗力を測定して根が腐っていないか確認を進めている。
都の担当者は、「一般的に突然倒れるのは腐朽菌が原因であることが多い。災害時に倒れて道路を塞ぐと、緊急車両が通れなくなる可能性もあり、点検を徹底して未然に防ぎたい」と言う。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140708-OYT1T50099.html
(ブログ者コメント)
街路樹などが倒れたことによる事故は、今年、何件か紹介している。
今回の記事は、その関連記事。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。