2015年5月20日0時47分に日本経済新聞電子版から、『信号の制御機、2割が老朽化 管理の都道府県は財政難』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の信号機に設置された点灯時間などをコントロールする制御機の2割近くが耐用年数を過ぎて使われていることが、19日、警察庁への取材で分かった。
古くなると故障しやすくなるが、管理する都道府県の財政難などで、更新が進んでいない。
今のペースが続けば、10年後に3割が、耐用年数を過ぎて使われる恐れがあるとしている。
警察庁によると、2014年3月末時点で全国に設置された約20万3900基の信号機のうち、約3万8900基(19.1%)に、耐用年数を過ぎた制御機がついていた。
13年3月末時点は17.9%で、1年間で1.2ポイント上昇した。
13年度中にあった制御機の故障は803件。
このうち305件は、耐用年数を過ぎた制御機で起きていた。
一方、同年度に制御機が交換された信号機は約7300基。
交換は12年度より約2000基増えたが、このままのペースでは、10年後に更新時期を迎える制御機が、全体の3割以上になる可能性があるという。
信号機を取り付ける柱も、老朽化が進んでいる。
警察庁によると、14年3月末時点で、約89万8千本ある柱のうち、26.3%が、設置後30年以上経過していた。
柱はコンクリートや鋼管でできており、海岸など設置場所によって耐用年数に差がある。
各地の警察が点検などで改修時期を判断しているが、腐食などによる倒壊事故も発生している。
制御機や柱の更新・改修が遅れている大きな理由は、都道府県の財政難だ。
信号機など交通安全施設の整備費は、1993年度に全国で1465億円だったが、13年度は予算ベースで、約800億円にまで落ち込んでいる。
警察庁は今年3月、交通安全施設などの維持管理や更新、改修に関する中長期的な計画を作り、都道府県と連携して進めるよう、全国の警察に指示した。
同庁の担当者は、「信号機は国民を交通事故から守るために欠かせない。計画に基づいて着実に実行してほしい」と話している。
[信号の制御機]
主に信号機を支える柱に取り付けられ、点灯の自動切り替えや点灯時間などの電気系統を管理している。
警察庁は更新基準を19年と規定。更新時期を迎えて使っても、すぐにトラブルが発生するわけではないが、消灯などの故障が起きやすくなるとされる。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO87017600Q5A520C1CR8000/
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