2016年10月6日6時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
国土交通省は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池の存在を人工音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載を、自動車メーカーに義務づけることを決めた。
モーターで走るため走行音が静かすぎて、視覚障害者らが接近に気づかず、危険との声が強まっているため。
2018年3月以降に国の認証をとって発売される新型車が対象になる。
音が出る装置自体は、国交省が10年にガイドラインをつくり、普及を促してきた
現行の新車には、全てのメーカーで全車標準装備されているという。
だが、手動で音を止められるため、作動させていない車も多く、視覚障害者らから、「いきなり脇を通過するのでヒヤッとすることがある」との声が出ていた。
18年3月以降の新型車を対象とする新規定では、手動で音を消せなくなるうえ、音量も現在のものより大きなものを義務づける。
今月中に、道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針だ。
国交省は、09年、HVなどの接近に気づくかどうか、視覚障害者15人を含む40人を対象に実験。
すぐ横を通過した場合、時速25kmでは大半の人が気づいたが、10km以下になるとHVは気づかない人が多くなり、EVには誰も気づかなかった。
低速のときほど音が小さく危険なため、新基準は、発進時から時速20kmまで音を出させるようにする。
音量は、これまでのガイドラインでは「エンジンで時速20kmで走行する程度」を目安としてきたが、新基準は、10kmで走行時は50dB以上、20kmでは56dB以上と細かく規定。
56dBはエアコンの室外機の音量に近く、現在搭載の装置より大きな音になるという。
周波数(音の高さ)も、聞こえやすい値を規定する。
日本自動車工業会の推計値(15年度)では、HVは約573.9万台(全体の約7%)、EVは約8.4万台(同0.1%)、燃料電池車は約900台普及している。
視覚障害者は、義務化を歓迎する。
全盲の浜田さん(61)は、11年12月、自宅がある神奈川県藤沢市の路地でHVに気づかず、ぶつかって転倒、気を失って頭を7針縫うけがをした。
「音を鳴らしていない電気自動車が近づいても全く気づけない。命に関わる問題。聞こえやすくなり、運転手が勝手に音を切れなくなるのは本当にありがたい」と話している。
出典
『HV・EV、車接近音を義務化 2018年以降の新型車』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9S7S6GJ9SUTIL02K.html?rm=397
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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