2014年6月19日18時15分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車専用道路「山口宇部道路」のガードレールの支柱のうち、地中に埋められている部分が国の基準より短いものが1本見つかり、県はこの支柱を設置した業者が工事を担当したおよそ1400本について19日から調査を始めた。
県によると、ことし1月、山口宇部道路の長谷インターチェンジと嘉川インターチェンジの中間付近で起きた交通事故で、ガードレールを固定する2本の支柱が壊れた。
その後、県による調査の結果、このうち1本で、地中に埋められている部分が国の基準より28cm短かったことがわかったという。
ガードレールを設置したのは防府市の建設業「K社」で、県の調べに対し、「地盤が固く、早く作業を終えるため、現場の作業員の判断で支柱を切断した」と話しているという。
これを受けて県では、山口宇部道路のガードレールのおよそ6000本の支柱のうち、この業者が工事を担当したおよそ1400本について国の基準より短いものはないか、19日から調査をはじめた。
県は、調査結果を踏まえて、この業者への処分について判断することにしている。
山口宇部道路では、おととしの県の調査でも国の基準より短い支柱が13本見つかっている。
県道路建設課の篠原課長は、「今回はひとつの業者による特別なケースと考えているが、大変遺憾に思う」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065334851.html?t=1403212015064
6月20日付で朝日新聞山口版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
業者は県に「他にも同じように施工した記憶がある」と説明している。
山口宇部道路では、12年にも嘉川ICで別の業者が設置した長さ不足の支柱13本が見つかっている。
6月19日19時37分に日テレNEWS24(山口放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では今年1月に交通事故が発生し、先月下旬、壊れたガードレールを撤去する時に見つかった。
通常、固い岩盤などがあった場合、県に報告し、新たに掘削作業を行う必要があるが、この業者はその手続きを行っていなかった。
今回の不適切な工事を受け、県では業者が設置したガードレール、およそ1400本について超音波による調査を始めている。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8705057.html
(ブログ者コメント)
おととし行った県の調査の概要は下記。
○以下の投書があった。
県道山口宇部線の道路改良工事で23年度に施工したガードレールを撤去した際、多数の支柱が切断されていた。
これは、岩盤部の打ち込み作業で入らない部分を岩盤掘削せず、切断して高さを調整したもの。
不正の究明、再発防止策の検討が必要。小郡萩道路も要調査。
○長さが不足していたことが確認された。ただ、施工は12年度頃だった。
○嘉川ICで同時期に施工された支柱を調べた結果、新たに11本で長さ不足が判明した。
○施工した可能性のある業者への聞き取りなどで事実確認に努める。
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/201205/021619_f1.pdf
2年後に、業者こそ違え、まったく同じ問題が再浮上したということになる。
前回の調査では、今回名前が出ている業者に、どのような聞き取りを行ったのだろうか?
本件、事故というよりは事件のジャンルに入るのだろうが、事例の横展開対応が不適切だったかもしれないという点で、紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。