2014年6月24日15時30分にKNBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小矢部市のクロスランドタワー最上部にある貯水槽から大量の水が漏れて営業休止となっている問題で、小矢部市の桜井市長は、再発防止のため点検体制を見直す方針を示した。
小矢部市鷲島にあるクロスランドタワーでは、今月20日、展望フロアの天井裏にある防火用貯水槽の底のパイプが抜け落ちて10トン余りの水が漏れ出して、展望フロアから100m下の1階にまで水浸しとなった。
貯水槽とのつなぎ目部分が腐食していたのが原因とみられる。
タワーを管理している財団法人の理事長で小矢部市の桜井市長は、24日の定例会見で、腐食していた排水管は法定点検の対象外だったため、タワーがオープンしてからの20年間、一度も点検していなかったことを明らかにした。
そのうえで、今回の事態を受けて今後は、法定か否かにかかわらず、設備全般について問題がないか、独自の体制をとって点検する考えを示した。
クロスランドタワーは来月10日まで臨時休館し、点検調査する。
出典URL
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=3931
6月25日付で読売新聞富山版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
水漏れは、直径5cmの鉄製バルブ(排水栓)の接続部が腐食して外れたことが原因だったことが24日、管理する公益財団法人クロスランドおやべへの取材でわかった。
同法人によると、タンクには、火災報知機が発動した際、スプリンクラーで水をまくための水10.5トンがためられていた。
年2回定期点検を実施し、今年2月12日にも点検を行ったが、腐食には気付かなかったという。
バルブは耐久性の高いステンレス製に交換した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140624-OYTNT50623.html
6月24日付でBBTスーパーニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
工事業者などが詳しく調べたところ、消火水槽と排水管の継ぎ目となる鉄製のバルブが老朽化で腐食し、破損していたことが原因と分かった。
小矢部市によると、消火水槽は法定点検項目に入っているが、継ぎ目のバルブは項目に入っておらず、タワーが完成した1994年から20年間、一度も点検、交換されていなかった。
出典URL
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=7e968fe3b2c78b719fa194b403ec4d15
(2014年7月5日 修正1 ;追記)
2014年6月22日付の北日本新聞紙面に、事故当時の状況など、補足的記事が下記趣旨で掲載されていた。
クロスランドおやべによると、20日正午すぎ、タワーの展望フロア(100m)に上った客から「天井から水が漏れている」と連絡があった。
職員が確認すると、展望フロアは水浸しで、水は階段などを伝い、1階まで達していた。
21日は職員が水を拭き取る作業などに追われた。
エレベーターは当時、自動停止した。
現在は、電気回線がショートする可能性があるため電源を落としており、23日に詳しく調べる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。