2014年6月21日16時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
21日午前11時45分ごろ、北九州市八幡東区の新日鉄住金八幡製鉄所構内で、「チタンのスクラップが燃えている」と119番通報があった。
警察などによると、従業員らにけがはなく、工場などへの延焼もないという。
警察などによると、現場は同製鉄所構内にあるチタンリサイクル業、Y社そばのスクラップ置き場。
縦約4m、横約2m、高さ約1.2mのコンテナボックスの中に入れてあったチタンから火があがったという。
砂をかけるなどして消火作業を続け、午後3時10分ごろに鎮火した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6P4D6VG6PTIPE00H.html
6月22日付の朝日新聞北九州版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナボックスから炎が上がっているのを従業員が発見した。
(ブログ者コメント)
日本チタン協会から「粉末チタン発火」というタイトルで、以下の事例が紹介されているが、両者、単なる自然発火ではなく、物理的外力を加えていた時に発火している。
・ドラム缶の中身を分別確認のため、内部のスラッジ、チタン粉、塩マグなどをチタンパイプでほぐしていた時に発火した。
・対策の一つとして、必ず投入物以上に注水する。
http://www.titan-japan.com/trouble/trouble_fi9.pdf
・鱗片チタン粉末の中に塊があるので、ふるい網の上に載せてゴムへらで軽くこすった時に発火した。
http://www.titan-japan.com/trouble/trouble_fi5.pdf
今回のトラブルは、報道内容からすると自然発火の可能性があるが、もしそうだとすれば、どのようなメカニズムで発火したのだろうか?
自然発火の場合、気象条件が一つのポイントになるので、当日の北九州市の天気について調べたところ、曇りで最高気温は27℃、最低気温は22℃。前日も同じようなものだった。
気温としては、そう高くはない感じだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。