2014年6月21日付で読売新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時15分頃、立山黒部アルペンルートの立山トンネル内で、水槽の清掃をしていた作業員が息苦しさを訴え、県警の室堂警備派出所に通報した。
警察によると、立山黒部貫光(富山市)と立山貫光ターミナル(同)の男性作業員3人(40歳~64歳)が一酸化炭素中毒の疑いで軽傷。
救出にあたった同社の男性従業員ら7人(21歳~60歳)も気分の悪さを訴え、病院で検査を受けた。
同社によると、現場は室堂平(標高2450m)側の入り口から約1kmの地点にあるトンネル脇の作業部屋で、水槽(高さ2.2m、幅3.7m、奥行き101m)には、室堂ターミナルなどの生活用水がためられていた。
作業員6人が水を抜いて清掃していたところ、3人の気分が悪くなり、同社の救護班8人が救助にあたったという。
警察によると、救助の際、作業部屋には軽傷の3人が倒れていた。
近くでは、水槽から水を抜くための発電機が稼働しており、警察は、発電機の排ガスによる事故の可能性があるとみて調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140620-OYTNT50567.html
(ブログ者コメント)
閉所で発電機を使っていてCO中毒になった事故は、この事故の5日前、6月15日に大谷石採石場跡の空洞で起きたばかりだ。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4019/
映画撮影中のアイドルグループメンバーにも中毒症状が出たということで、この種の事故にしては結構大きく報道されていたが、今回事故の関係者は、あの事故を知らなかったのだろうか?
あるいは、知ってはいたが管理が万全ではなかったのだろうか?
(2014年7月8日 修正1 ;追記)
2014年6月21日付の北日本新聞紙面に、排ガスは排風機で送り出していたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
病院に搬送された3人は、同日朝からトンネル脇の横坑にある水槽を清掃していた。
警察は、高圧洗浄機の動力として使っていた発電機からの排ガスが原因の可能性もあるとみて調べている。
立山黒部貫光によると、当時は安全マニュアルに従い、排ガスは排風機で送り出していたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。