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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2022671513分にYAHOOニュース(ニッポン放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

キャスターの辛坊治郎が66日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。

知床観光船事故の各メディアでの原因報道について「最低の常識がない報道が目につく」と持論を展開した。

北海道の知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、船の前方の甲板の下にある船倉を仕切る壁に穴が開いていたことが分かった。

1管区海上保安本部が引き揚げ後に船体を調べた結果、判明した。

壁に穴が開いたことにより、前方にある船倉がつながってしまったため、大量の水が船首部分に集まり、バランスを失って沈んだ可能性がある。

辛坊):
……というような報道がされていますが、単純に間違いですね。
このひどい報道がずっと行われています。
「船には隔壁が設けられていたが、この隔壁の穴が人為的に開けられていたことが、船が沈んだ原因だ」みたいなことを報道してるメディアが多いんですよ。

しかし、この番組で何回も申し上げているように、この種の小型船舶に水密区画というのはないんです。
この番組でお招きした元海上保安庁の専門家ですら知らなかったことです。
専門家なら知っていて当然なんですけれどもね。

こういう小型船舶には、船の進行方向に対して横に仕切り板みたいな隔壁(バルクヘッド)があり、船の外板を支える構造体としても存在しています。
また、船内の部屋を仕切る役目も果たしています。

でも、小型船舶の隔壁には、基本的に水密性能はないんです。
つまり、そもそも完全に密閉されてるわけではないんですよ。
だから、そこに穴があろうとなかろうと、結果には関係ないんです。

何度も言いますが、「そこに穴があったから沈んだ」みたいな報道は間違いです。
小型船舶では、隔壁に穴が開いていたこと沈没との因果関係はないです。

中型船舶以上は違いますよ。
中型船舶、大型船舶には必ず水密区画というのがありますから、隔壁が水密の役割も果たします。
ですから、1カ所で水が漏れて隔壁と隔壁の間が水でいっぱいになっても、他のところには水が行かないから、沈まないんです。

ところが、小型船舶はそうした構造になっていません。
小型船舶の隔壁は、あくまでも船全体の構造を支えるためと空間を仕切るためにあるので、そもそも、水を止める力はないんです。

こうした前提の知識がなければ、報道は成り立たないはずなのに、その手の最低の常識がない報道が今回、あまりにも目につきますね。

この種の船舶に水密は義務付けられていないという話を何度も繰り返していますが、外国の船の中には、水密区画のある船であるとか、浮沈構造になっている船もあるんです。

ただ日本では、ごく珍しい例外を除いては、いわゆる小型船舶の検査の対象になるような小型船で、水密区画が設けられていて浮沈構造になってる船は原則ないと思って間違いない。

その上で、私、この事故が起きてからずっと言ってますけれども、やっぱり観光船みたいに自己責任ですまないところは、やっぱり救命いかだがいるだろう。

辛坊):
で、その上にですよ、今一部の報道を見てたら、小型船舶の(検査の)人員が足りなかったみたいなことが言われてるわけですよ。

そもそも、日本みたいにプレジャーボートに対する小型船舶の検査がある国なんて、ほとんどないんです。
これも国交省の利権ですけれども。
プレジャーボートのように自己責任であるべき小型船舶と観光船が同じ扱いになってしまっているわけですよ。
そうすると、観光船のほうにまで人を割けないでしょう。

だから、世界的には例のない小型船舶の検査を、やめろとまで言わないけれども簡略化して、その人員で全く自己責任を課すべきではない観光客が乗るような観光船のほうを、ちゃんと検査しろよと。

一概に「小型船舶全体の人員が足りないです」みたいなことを言うと、またこの全体の人員を増やせという話になるじゃないですか。
自己責任であるべきプレジャーボートと観光船の間にちゃんと線を引いて、法律制度をつくれと思うんだけれども、これは巨大な利権になって一緒くたになっているから、小型船舶の検査員が足りないんです。
観光船の検査をしろよと。
俺のプレジャーボート検査に来なくて大丈夫だよ、はっきり言って。
沈んで死ぬんだったら、沈んで死ぬよ、俺は……っていう、そのくらいの覚悟でプレジャーボート乗ってる人は、自分の船は自分で何とかしないと。

でも、観光船は違うでしょうっていう。
ところが、日本は観光船の免許もそうだし、小型船舶の検査もそうだし、プレジャーボートも観光船も同じなんですね、
船の「サイズ」で決まってしまう。

私、この分野に詳しいから話せますけど、もしかすると他の分野でも同じようなことがいっぱいあるのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/85d1dc4d4456fe523926f2940b242ac375de7b94?page=1

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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