2018年9月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚労省は4日、東京電力福島第1原発事故後に放射線量の測定作業などに従事し、肺がんで死亡した50代男性について労災認定したと発表した。
第1原発事故後の被ばくを巡る労災認定は5例目で、死亡事案で認めたのは初めて。
認定は8月31日付。
厚労省によると、男性は1980年6月~2015年9月のうち約28年3カ月、第1原発を中心に全国の原発で作業に従事し、累積の被ばく線量は約195ミリシーベルトだった。
このうち11年3月の事故後の被ばく線量は、同年12月までが約34ミリシーベルトで、15年9月には約74ミリシーベルトに達した。
主に第1原発の構内外で放射線を測定し、作業中は防護服や全面マスクを着用していたという。
男性は16年2月に肺がんを発症した。
厚労省は遺族の意向として、死亡時期などを明らかにしていない。
肺がんに関する原発労働者の労災認定の基準は
▽被ばく線量が100ミリシーベルト以上
▽被ばくから5年以上経過して発症
など。
放射線医学の専門家らで作る厚労省の検討会の意見を踏まえ、認定した。
東京電力ホールディングス広報室は、「引き続き、発電所の安全確保、労働環境の改善に努めたい」としている。
出典
『東日本大震災 福島第1原発事故 作業員、死亡は労災 事故後の被ばく認定』
https://mainichi.jp/articles/20180905/ddm/041/040/105000c
(ブログ者コメント)
廃炉作業中の労災認定としては、本ブログで以下の情報を紹介している。
2015年10月29日掲載
2015年10月21日報道 福島第1原発の廃炉作業で被ばくし白血病を発症したとして、事故後の作業被ばくで初の労災認定
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5331/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。