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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161191920分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午後2時ごろ、姫路市広畑区の新日鉄住金広畑製鉄所の「第二エアセンター」というプラントで、姫路市内の配管工事会社の従業員の男性2人が、突然、意識を失って倒れた。
2人は病院に運ばれ、手当てを受けているが、このうち25歳の男性が意識不明の重体で、19歳の男性は意識を回復したという。


警察や会社によると、2人は、製鉄所が発注した仕事で19日午後2時ごろから、鉄を溶かすための一酸化炭素をためたタンクを結ぶ配管の古くなった弁を取り替える作業をしていたという。


作業を始めてまもなく、突然、一酸化炭素のガスが漏れ出したということで、警察は、2人が一酸化炭素を吸い込んだとみて会社の担当者から事情を聴き、ガスが漏れだした原因などを調べている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025163781.html?t=1453236915380

 

 

120日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、2人は配管の清掃作業中に漏れ出した一酸化炭素を吸ったとみられ、そのうち1人は意識不明の重体。もう1人は、意識は回復したが、けがの程度は不明という。

 

警察などによると、2人は、この日、午前9時ごろから、配管の清掃作業をしていた。

配管(直径70cm)に取り付けられた弁を外す際に、誤って一酸化炭素が通っている配管側のネジを緩めたため、一酸化炭素が漏れ出したとみられる。

 

一酸化炭素は、製鐵所内の発電設備の燃料として使われているという。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ボルトを緩めるべきフランジと活きている配管のフランジとを、取り違えたのかもしれない。


もしそうだったとすれば、このような事故を防止するため、工事で開放するフランジには、設備のオーナー側が赤布を縛り付けるなどの工夫をしている事業所もある。

 

 

 

 

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トラブルプリベンターは事故に学ぶ
対象物の間違いによる労災は良く耳にする。本件も対象物を間違えてボルトを緩め漏れ出た一酸化炭素を吸引して被災したのではと報道されている。
私も現役時代に活きている計器(対象物の近傍に設置)の作動を止めてプラントを緊急運転停止した経験がある。
爾来運転側の準備完了札と工事側の工事中札2枚が掛かっていないと作業開始できないシステムとした。
本事例の大企業において、対象物を間違えるとはびっくりポンです。
2年前のN製鉄所での連続事故の教訓と覚悟が全社に共有されていないのが残念です。
事故に学ぶトラブルプリベンターを地道に育てる事と重篤者の回復を願ってやまない。
森本 厚吉 2016/01/29(Fri)11:04:46 編集
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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