2013年5月15日15時5分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR城端線の枕木が燃える事案が相次いでいる問題で、国交省北陸信越運輸局はJR西日本金沢支社に対し、原因究明と再発防止を要請した。
6~13日の短期間に計9件と多発したことを重くみて、13日、口頭で伝えたもので、同社は14日、枕木が燃えにくくなる薬剤を塗るなどの対策を取り始めたことを同運輸局へ書面で報告。引き続き原因を調べている。
線路敷地内で枕木が燃える事案は高岡、砺波、南砺の3市で晴れた日に発生しており、ダイヤに影響が出た時もある。氷見線でも6日に燃えた跡が見つかった。
同運輸局によると、短期間に同じ路線で何度も枕木が燃えることは異例。火災には至っていないが、沿線住民や乗客に不安を与えているため、調査と再発防止策の報告を求めた。
古い枕木や車両は城端線だけでなく、ローカル線を中心に国内各地で使われているため、老朽化だけが原因とは考えにくいという。
列車がブレーキをかける際に車両の部品から高熱の鉄粉が落ちたり火花が発生したりした可能性があるため、同社は14日から、列車がブレーキをかける区間で枕木に薬剤を塗り始めた。15日からは同区間で枯れ草を刈る。また、乾燥注意報が発令された日には巡回を強化しているという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130515-OYT1T00422.htm
(2013年5月24日 修正1 ;追記)
2013年5月23日16時56分に読売新聞から、また燃えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時20分頃、富山県氷見市島尾のJR氷見線の敷地内で、枕木から煙が上がっているのを、上り列車の運転士が見つけた。
今月に入り、城端、氷見両線で枕木や枯れ草が燃える事案は15件目で、このうち3件は島尾駅周辺。
JR西日本金沢支社によると、現場は島尾―雨晴間。運転士が列車を止めて、車内にあった消火器で消し止めた。
同列車は10分遅れ、乗客約40人に影響が出た。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130523-OYT1T00071.htm
(2013年6月4日 修正2 ;追記)
2013年6月4日付で読売新聞富山版から、6月3日にまた燃えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR城端線と氷見線で5月から枕木や枯れ草が相次いで燃えている問題で、JR西日本金沢支社は3日、枕木に燃えにくい塗料を塗る作業を始めた。7月末までに2万本以上に塗る予定。合わせて枯れ草の除去を進める。
この日は13人の作業員が、氷見線の島尾駅周辺の枕木にローラーを使って白い塗料を塗った。
表面を覆うことで、火の粉などが飛んできても枕木に燃え移りにくくなるという。
5月14日には別の薬剤を城端線林駅周辺の枕木にはけで塗っているが粘りがあり、時間と人員がかかるため、同社は、ローラーで塗ることができるものを新たに1000kg購入した。
同社は枕木が燃えるなどする原因を特定していないが、森原安全推進室長は「ここまで頻発するのは、ほかに例がない特別な状況。ブレーキをかけたときに高熱の鉄粉が車両から飛び散り、燃え移った可能性がある。調査にはまだ時間がかかるが、しっかりと対策を施したい」と話した。
同社は近く、鉄道総合技術研究所へ調査を依頼する。
一方、城端線の砺波―東野尻間で3日午後4時頃、枕木から煙が上がっているのを、下り列車の運転士が発見。列車を止めて、消火したため、上下2本に8分の遅れが出た。
一連のトラブルは計19件となった。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130604-OYT8T00040.htm
また、6月7日10時57分に読売新聞から、6月6日にも燃えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後2時頃、富山県のJR城端線の高岡―二塚間で、枕木から煙が上がっているのを、下り列車の運転士が見つけた。
城端線と氷見線では5月以降、枕木や枯れ草が燃えるトラブルが相次いでおり、今回で21件目。
JR西日本金沢支社の発表によると、現場は高岡駅から約530m離れており、上り列車がブレーキをかけ始める区間。
乗車していた同社員が消し止めたが、上下2本が最大11分遅れ、約120人に影響が出た。
相次ぐトラブルを受け、同社は今月3日から、枕木に燃えにくい塗料を塗る作業を進めているが、高岡―二塚は終わっていなかった。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130607-OYT1T00332.htm
(2014年4月19日 修正3 ;追記)
2014年4月18日付で中日新聞から、車輪が巻き込んだ枯れ草がブレーキの摩擦熱で発火したなどの可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2013年5~6月にJRの城端線と氷見線で線路からの発煙が23件相次いだ問題で、JR西日本金沢支社は17日、車輪が巻き込んだ枯れ草などがブレーキ時の摩擦で燃えた可能性があると発表した。
同支社の森原・安全推進室長が富山市内で会見し、鉄道総合技術研究所の分析結果として報告した。
同支社によると、原因は枯れ草のほか、ブレーキ時の摩擦で高熱になった部品の金属粉が枕木に落ちたことも考えられる。
ただ、他の路線でも同様のブレーキ部品を使っていたが、発煙がここまで頻発したのは極めて異例という。
昨年5月の県内は日照時間が長く、湿度が低かったため、発煙しやすい気象条件だったことも一因とみられる。
同社は問題を受け、線路周辺の枯れ草を除去し、枕木の表面に発火を防ぐ塗料を塗るなどの対策を実施。
ブレーキ時に車輪を止める部品が高熱にならないように改良した。
さらに今月中をめどに、住宅密集地の線路で枕木をコンクリート製のものに変更し、今後は湿度の低い日に社員が線路を見回りする。
今年に入ってからは、氷見線で2月と今月に各1回、線路から発煙が確認された。
発煙場所は枯れ草の除去が終わっていなかったが、枕木に塗料が塗られていたため延焼しなかったという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2014041802000211.html
(ブログ者コメント)
2014年4月17日付でJR西日本HPにも、同趣旨のプレスリリースが掲載されている。
https://www.westjr.co.jp/press/article/2014/04/page_5545.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。