2013年7月20日0時22分にmsn産経ニュースから、7月19日22時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
特急の出火事故が相次いでいることを受け、JR北海道は19日、「メンテナンスが十分に行われていないという問題があった」と車両の整備体制の欠陥を認め、メンテナンスの時間確保のため、列車の編成車両数の削減や運休を検討するなどとした再発防止策を取りまとめ、国土交通省に報告した。
鉄道会社が整備体制の欠陥を認め、編成車両数を減らすことは異例。
原因解明が進まないための“苦肉の策”だが、運休が長期化する恐れもあり、利用客に大きな影響が及ぶことは必至だ。
国交省を訪れた同社の小山常務が滝口鉄道局長に報告した。
11日に野島社長が鶴保副大臣に口頭注意を受けた際、防止策の報告を求められていた。
札幌市の本社で記者会見した野島社長は「お客さまにご心配、ご迷惑をかけていることをあらためておわび申し上げる」と謝罪した。同社は北海道にも再発防止策を報告した。
同社は「車両の老朽化が進み、輸送サービスレベルを維持する中でメンテナンスが十分に行われていない問題があった」と認め、2011年5月の石勝線特急脱線火災など多くの事故がその延長線上にあるとの認識を示した。
今後の対策としては
(1)一部列車で車掌を通常の1人から2人に増やし、指令室にも車両修繕担当の社員を常駐させて事故発生時には連携して迅速に対応する
(2)特急列車は運転士による運転前の点検に加え、車両基地から出発前に検査担当社員がエンジンからの油漏れ、異常音の有無を点検する
などを挙げた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130720/dst13072000230000-n1.htm
http://mainichi.jp/select/news/20130720k0000m040129000c.html
また、2013年7月20日19時26分に読売新聞から、「列車出火頻発、指摘されるJR北海道の事情とは」というタイトルの解説的記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
JR北海道で、特急列車から出火するトラブルが相次いでいる。
エンジンや配電盤など出火元は様々だが、原因が特定されず、夏の観光シーズンにもかかわらず、一部の便では運休が長期化する見込みだ。
同社の出火件数は、JR旅客他社と比べても突出しており、識者は老朽化した車両の酷使が原因と指摘する。
JR北海道では、特急列車から火の出るトラブルが今年4、5月に1件ずつ起き、今月6日にはJR函館線でエンジンから出火、車両外壁が焼け、炎は車窓まで達した。
同15日にはJR千歳線で車内の配電盤と自動列車停止装置(ATS)の一部が焼損している。
2011年5月には占冠村のJR石勝線で乗客ら79人が負傷する脱線炎上事故も起きている。
JR旅客各社によると、同社を除く5社では、過去5年間で営業走行中に火が出たトラブルはJR東日本の1件だけで、JR北海道の5件は突出している。
事態を重くみた国交省は19日、安全確保の対策を同社に提出させた。
同社の出火5件のうち、4件が燃料を載せて走るディーゼル型の特急列車で起きている。
同社では、ディーゼルの特急車両の約半数に当たる111両が製造から20年以上たち、JR旅客6社の中で、JR北海道は20年以上の車両の保有数が最も多い。
1日当たりの走行距離も長く、広い道内で最大1200km以上走る車両もある。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130720-OYT1T00689.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。