2013年7月21日1時3分にmsn産経ニュースから、7月21日12時13分に読売新聞からは傾いた蒸留塔の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。同社HPにも同趣旨のニュースリリースが掲載されていた。7月21日付の千葉日報紙面にも同主旨の記事が掲載されていた。
20日午前9時半ごろ、千葉県市原市五井南海岸の化学メーカー「電気化学工業」千葉工場で、解体作業中のスチレンモノマー製造プラント内の蒸留塔(高さ約60m、直径約7m)から出火し、上部が傾いた。
警察などによると、内部注水と外部放水を実施しているが、上部には放水が届かず、火災による熱で鉄骨が溶けたとみられる。
崩落の可能性もあるが、この施設は稼働しておらず、傾いている方向には危険物等はない。
出火したのは、混合物の成分を分離する「蒸留塔」。昨年5月から稼働を停止したが、内部に残っていた化学物質に、解体作業で使っていた溶接機の火花が燃え移った可能性があるという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130721/dst13072101050001-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130721-OYT1T00293.htm
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20130720_chibaCM3kasai.pdf
(ブログ者コメント)
写真をみると、塔の中間点付近から折れ曲がったように傾いている。
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
該社2014年CSR報告書に、事故原因などが詳しく掲載されていた。
ポイントは下記。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
○蒸溜塔内部に充填したステンレス製の薄板に樹脂物が付着したまま、火気工事を実施した。
○火気工事前、ガス検や目視で可燃物がないことは確認していたが、薄板に運転中に生成した樹脂物が付着していることは想定していなかった。
http://www.denka.co.jp/sustainability/report/bklist/pdf/rc_2014.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。